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【Match Preview 清水戦】アウェイ席にサポーターの姿も戻る今節。新監督2戦目の清水から勝利を掴みたい

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白熱の攻防の末、1対1の引き分けに終わった前節の大阪ダービーから中10日。明治安田生命J1リーグ第27節、セレッソ大阪は、敵地に乗り込み、清水エスパルスとの一戦に挑む。

リーグ戦としては40回目の大阪ダービーとなった前節、セレッソは、宿敵・ガンバ相手に良い入りを見せると、流れるような攻撃を展開。一瞬の隙を突かれて先制点こそ許したが、直後に豊川雄太の3試合連続となるゴールが決まってすぐに同点に追いつくと、後半も立ち上がりこそガンバの圧力を受ける時間帯もあったが、時間の経過とともに押し返し、勝利まであと一歩に迫った。ガンバを追う立場で挑んだセレッソとしては、勝点3が欲しかったことは確かだが、試合後は、指揮官、選手ともにプレー内容については手応えも口にするなど、これまでの取り組みに対する自信を深める上で、意義ある大阪ダービーになったことも間違いない。


そうした内容面での充実を手に迎える今節だが、今回の試合に関しては、何より求められるのは結果。し烈な争いとなっている上位に食らい付いていくためには、勝利のみが求められる。前節と同様、今節も準備期間がたっぷりと取れたことで、心身ともにリカバリーは十分。試合間隔が空いたことで、より試合への飢えも増したと思われるだけに、蓄えてきた力を存分に発揮したい。

対する清水は、前節を前に監督が交代。ポゼッション志向の攻撃サッカーを掲げていた前監督のサッカーに比べると、よりオーソドックスなスタイルへ回帰した印象を受ける。平岡宏章新監督の初陣となった前節のヴィッセル神戸戦では、システムは[4-4-2]で整えた中で、機を見てアグレッシブに奪いに来る守備には迫力があった。さらに、新たな体制でメンタル面での刺激も注入され、今節も気合い十分で臨んでくることが予想されるだけに、こちらとしても、球際のバトルも含め、気持ちの部分でも一歩も引かない姿勢を持って臨みたい。

もっとも、そうしたモチベーション高く臨んでくる相手に対し、セレッソとしては、これまで積み重ねてきたサッカーで対抗していきたい。攻撃では、ボール保持の局面で相手のポジションを動かし、いかにスペースを見つけて攻略できるか。守備で気を付けたいのは、カウンターとセットプレー。特に後者は、清水の得点の約半数を占めているだけに、機会そのものを与えないことも含め、十分に警戒が必要だ。そして、独特のサンバのリズムが鳴り響くアウェイの環境において、最後まで平常心を保ってプレーすることも重要になる。


今節は、ビジター席も解放される。セレッソとしては、今季、アウェイでは初めて桜のユニフォームを着用したサポーターが見守る前での試合。「勝って、一緒に喜びを分かち合いましょう」と松田陸も呼びかけてくれたが、コロナ禍による特殊なシーズン、アウェイの地で、サポーターとの一体感を深めたい一戦でもある。残り8試合。1戦1戦の重みも増していく中、ここからラストスパートをかけるためにも、是が非でも勝利を掴み取りたい。
■ロティーナ監督

Q:前節から中10日で迎える今節。準備期間の様子とチームの状況は?
「いい状態で、いいトレーニングを続けてきました。全員がプレーできる状態ですし、今節に向けても、いい状態で臨めると思います」

Q:清水エスパルスは前節から監督が交代となったが、前節を見た印象は?
「監督が代わった時というのは、良い部分を残して、いくつかを修正していくのが基本ですが、それをやっている最中だと思います。最初の試合、素晴らしい試合をして、神戸に勝ったという印象です」

Q:清水はセットプレーからのゴールが全体の約半数を占めているが?
「もちろん、相手のことは分析して情報は与えていますが、何か特別な対策をする、というわけではありません」

Q:3試合連続ゴール中の豊川雄太選手について
「シーズン序盤は適応する部分やケガもあって難しい時期を過ごしていましたが、今は素晴らしいプレーでチームに貢献してくれています。コンディションも問題なく、100%でプレーできていると思います」

■豊川雄太

Q:自身、ホームでは初となった前節の大阪ダービーを振り返ると?
「勝つことが一番だったので、勝てなくて悔しかったのが一番です。個人としても、1点は取れましたけど、2点、3点と奪えなかったことも悔しかった。1-1に追いついてから前半が終わるまで、チャンスも��えたので、そこでもう1点、取れたら良かったと思います」

Q:開幕前から「ゴールにこだわる」ことは話していたが、直近の3試合連続ゴールについては?
「ゴールを取ることに頭を使えていますし、チームのみんながそこまで運んでくれるので、他のことに頭を使わなくていいのが自分の中では大きいです。仲間を信じて、ゴールを取ることに集中して、プレーできています」

Q:結果が出ている要因を、さらに自身ではどう捉えていますか?
「自分は一人でドリブルして運んで取るタイプではないし、味方のパスを受けて、抜け出しや、クロスに合わせるゴールが多い。自分の動き出しを味方に理解してもらえていることが大きいです。試合に出る時間が増えるにつれて、コミュニケーションも取れていますし、セレッソにはパスを出せる選手もいるので、あとは、そのタイミングを合わせるだけ。もっと良くなると思うし、もっとシュートチャンスもゴール数も増えていくと思います」

Q:“対清水”では、16年のファジアーノ岡山時代にホームとアウェイで1点ずつ取っているが?
「そう…ですね。懐かしい(笑)清水のホームでは、確か最終節の前でした。明日も、いいイメージを持って臨めたらと思います。ゴールに集中して、貪欲に狙い続けることを、明日も試合を通してやっていきたいと思います」

■松田陸

Q:自身としては復帰戦にもなった前節の大阪ダービーを振り返ると?
「90分、自分たちのペースで試合はできましたし、チャンスも多く作れたので、その部分では、いいサッカーができたかなと思います」

Q:よりビルドアップがスムーズになった印象も受けたが、何か心掛けて試合に入ったことはありますか?
「いや、特別なことは意識せず、いつも通りプレーしようと思って試合に入りました。それまでもビルドアップが悪かったわけでもないので。その上で、自分が入ることによって、さらにプラスαを出せればと思ってプレーしました」

Q:結果が求められる明日の一戦に向けて
「相手は監督が代わって、アグレッシブに戦ってくると思うので、そこで自分たちが受け身に回るのではなく、自分たちもチャレンジー精神を持って戦いたいです。しっかりボールを支配しながら、僕たちは負けられないので、勝って、今後に望みをつなげていきたいと思います」

Q:アウェイ席にサポーターが入れる試合は、セレッソとしては中断明け初となるが、明日、スタジアムに駆け付けてくれるサポーターも含めてメッセージをお願いします
「アウェイでもサポーターの方の応援が僕たちの力になります。勝って、一緒に喜びを分かち合いましょう!」

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