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【Match Preview 神戸戦】中2日での連戦。チームの総力で乗り越え、首位との勝点差を縮めたい

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激闘となった前節の横浜F・マリノス戦から中2日。息つく間もなく、試合がやってくる。16日、セレッソ大阪は、明治安田生命J1リーグ第25節・ヴィッセル神戸戦に挑む。このイレギュラーな日程は、神戸がAFCチャンピオンズリーグに出場する関係で、前倒しでの開催となったことによる。

敵地に乗り込み、昨季のリーグ王者との一戦に挑んだ前節。前半は相手のプレッシャーと素早い攻撃に苦しめられ、後半も開始早々、先制点を奪われる苦しい展開となったが、ここからセレッソが底力を見せる。相手のプレスも弱まり、自分たちのビルドアップが形になり始めると、58分、清武弘嗣が芸術的なループシュートで同点に。そして、相手が一人退場になり、さらに試合を優位に進めると、86分、坂元達裕のドリブル突破からのクロスに途中出場の高木俊幸が合わせ、逆転。ベンチを含めた選手、スタッフ全体が歓喜に沸いた。

また一つ、チームとして成長を遂げることになった逆転勝利により、リーグ戦では5連勝を達成。相手も負けないため、その差は縮まらないが、首位の川崎フロンターレをピタリと追走している。そして、川崎に比べて1試合少ない分の差を埋める試合が今節だ。積んだ勝点をそのまま縮めることができるセレッソとしては、是が非でも勝利を掴み、その差を『8』から『5』に縮めたいところだ。

攻守ともに盤石感が増している現在のセレッソだが、今節に臨むにあたり、一つの懸念点が、日程だ。冒頭に記したように、前節の横浜FM戦は肉体的にも精神的にも消耗が激しい激闘となった。そこから中2日での今節。出場した選手たちの回復が万全に行われることは難しい。さらに、神戸戦から中2日で鹿島アントラーズ戦も控えている。「日々、試合のプレーや練習の様子を見て、メディカルスタッフからの報告も聞いて、プレーする選手を選ぶ」と話すロティーナ監督だが、今節に臨むにあたり、選手選考は注目となる。


相手の神戸は、直近の公式戦では勝てていない試合が続いているが、リーグ戦では川崎とも互角に渡り合うなど、本来、チームが持っている力は高い。直近のリーグ戦では、ケガで戦列を離れていたアンドレス イニエスタも復帰。早速、同点アシストを決めるなど、存在感を見せた。セレッソにとって、今節もまた難しい試合が待ち受けているが、ここまで積み上げてきたチーム力と5連勝中の勢いを発揮し、乗り越えたい。

今季の中でも、最も過密なスケジュールとなった今週をどう乗り切るか。今季のリーグ戦全体の行方をも占う連戦だ。チーム全体の力を結集させ、果敢に立ち向かいたい。
■ロティーナ監督

Q:前節から中2日。リカバリーの時間は短いが、チームの様子や今節に臨むにあたって
「今月は試合数が多いですが、その中でも、今週は特別な日程になっています。回復するための日数は少なく、神戸戦に向けても鹿島戦に向けても、とても短いです。集中力や、フィジカル的に求められるモノは高いですが、カレンダーはそうなっているので、それに適応して、できるだけ高いパフォーマンスを発揮していく準備をしていきます。疲労があることは当然で、いくつかのポジションはローテーションする必要があります。目の前の試合が一番、大事ですが、その後の試合のことも考慮に入れる必要があります」

Q:ヴィッセル神戸は直近では勝ててない試合が続いていますが、現在の神戸の状況をどう見ていますか?
「神戸の選手たちのレベルは、誰もが分かっている高さです。昨季は天皇杯、そしてゼロックススーパーカップも勝っているチーム。最大のリスペクトを持って戦いたい。最近の結果が良くないからといって、チームの力は変わっていません。前回の試合と同じように、相手をリスペクトしながらも、恐れは抱かず戦っていきたいです」

■松田陸

Q:前節は前半からタフな試合になったが、振り返ると?
「前半は自分たちのペースで試合ができませんでした。押し込まれる時間が続いた中で、後半、立て直すことができて、逆転して勝つことができました。(ハーフタイムには)『厳しくてもしっかりつないでいこう』という話をしていたので、それが結果につながって良かったです」

Q:前節から中2日。心身ともに切り替えることは簡単ではないと思うが、明日の試合に向けて
「試合が終わった瞬間から次の試合のことは考えていたので、準備はしっかりできています」

Q:対戦相手のヴィッセル神戸について
「いい選手が揃っていますし、イニエスタ選手が出てきたら、さらに怖いチームになります。ただ、逆に守備ではスキもあると思うので、そこを突いていきたいです」

■坂元達裕

Q:前節について。坂元選手にとって、公式戦では初めての対戦となったが、振り返ると?
「シンプルに、個々のレベルが高く、強いチームでした。特に苦しい時間も長かった前半に関しては、なかなかボールを持てず、前から守備に来る相手に対して、蹴って相手に渡してしまう状況が続いていました。前半はとりあえず失点ゼロでしのいで、後半に修正しようと考えていました」

Q:ハーフタイムには、清武選手から「しっかりつないでいこう」という言葉もあったようですが、後半、盛り返せて、坂元自身も2アシストしたことは、また一つ自信になったのでは?
「そうですね。最近はアシストも含めて得点に絡めてきていたので、自信はありました。常にゴールを目指していく中で、1点目は、キヨ君のスーパーゴールで、自分は落としただけという形でしたが、2点目は自分の得意な形からクロスを入れることができたので、良かったです」

Q:今節に臨むにあたって
「相手は違いますが、やるべきことは変わらないので、いつも通り、自分たちのサッカーを出していきたいです」

Q:前回のインタビューで、「毎試合、考えながら、楽しみながらやれている」という話もありましたが、今節も、相手は代表クラスの酒井選手やフェルマーレン選手。楽しみな気持ちも大きいですか?
「そうですね。前節、対戦して、代表の選手は違うなと思ったし、今回も相手のレベルが高いことは間違いないので、そういった相手に対して、自分がどう仕掛けていくかを考えながら、楽しみながら、やっていけたらいいと思います」

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