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【Match Review】最後まで張り詰めた緊張感の中、行われた“関西ダービー”は、決定機を生かせずスコアレスドロー

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■試合データ(選手・監督コメント/スタッツ) https://www.cerezo.jp/matches/2020-07-22/ 前節から中3日。リーグ再開後、ホームで2度目の有観客試合となった今節。ヴィッセル神戸をヤンマースタジアム長居に迎えた“関西ダービー”は、チケットが完売、上限の5,000人に近い4,981人のお客さんを入れての一戦となった。
立ち上がりの9分、セレッソ大阪は、マテイ ヨニッチの縦パスをセルジ サンペールにカットされると、アンドレス イニエスタに持ち込まれてミドルシュートを受けるも、GKキム ジンヒョンが、がっちりセーブ。事なきを得ると、10分過ぎからボールを持つ時間を増やす。11分、坂元達裕と松田陸の右サイドで崩すと、松田のクロスに都倉賢がシュート。ここはうまくミートしなかったが、39分に決定機。松田のパスに裏を取った都倉がディフェンスに囲まれながらもGKと1対1に近い形まで持っていくが、シュートはGKに止められた。前半の終わり際には、高い位置でボールを奪うと、波状攻撃を仕掛ける。清武弘嗣、丸橋祐介で左サイドを破ると、丸橋のクロスに奥埜博亮が飛び込み、流れたボールを逆サイドで拾った松田がシュート。ここも惜しくもGKに防がれた。
アンドレス イニエスタを中心にした相手の攻撃をしっかりと防ぎながら、次第に自分たちの展開に持ち込んだ前半を経て、後半は、よりセレッソが試合の支配を強める。すると、54分にビッグチャンス。清武のCKに木本恭生が頭一つ抜け出してヘディングで合わせたが、GKの体に当たってクロスバーを直撃。67分、藤田直之のパスを奥埜が落として右サイドで崩し、最後は奥埜がシュートを放つと、73分にも決定機。GKキム ジンヒョンからマテイ ヨニッチにつないで再び右サイドで崩すと、最後は松田のクロスに中で一瞬、清武がフリーになる絶好機を迎えたが、バウンドにシュートが合わず、惜しくもクロスバーを越えた。
前半同様、後半もいくつかピンチは迎えつつも、「常にアラートな状態を保っておく必要があったディフェンスライン、中盤の選手たちは、90分間、非常に高い集中力で遂行してくれた」とロティーナ監督も振り返ったように、今季もリーグ最少失点を誇る守備陣は最後まで崩れない。逆に、豊川雄太、片山瑛一、柿谷曜一朗と後半から入ってきた選手たちも含めて最後まで果敢にゴールに迫ったセレッソは、終了間際、再び大きなチャンスを作る。後ろからしっかりつないで相手をはがし、丸橋祐介を起点に左サイドから分厚い攻撃を見せると、最後はこぼれ球を拾ったレアンドロ デサバトが狙い済ましたシュートを放ったが、惜しくもポストの横。スタジアムからため息が漏れた。
神戸の強力な攻撃を防ぎつつ、前へ出て得点も目指す難しいタスクを求められた今節のセレッソだが、ピッチに立った選手全員が役割を遂行。決定機を仕留め切れず、勝ち切れなかったことは残念だが、「チームの出来には満足しています。強敵相手に、チームのパフォーマンスには満足しています」とロティーナ監督。J屈指の強豪相手に掴んだ貴重な勝点1を、今後につなげていきたい。

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