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【Match Preview】いよいよ再開するJ1リーグ。早速、迎えた大阪ダービーを制し、開幕連勝を飾りたい

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昨週のJ2再開、J3開幕に続き、いよいよ週末にJ1がある日常が戻ってきた。明治安田生命J1リーグ第2節、セレッソ大阪は、敵地パナソニックスタジアム吹田に乗り込み、ガンバ大阪との“大阪ダービー”に挑む。

世界を襲ったコロナ禍により、4月7日、政府による緊急事態宣言が発令され、日本国内も日常がストップ。スポーツ界全体、そして、Jリーグの活動も停止を余儀なくされた。感染拡大防止のため、自宅にこもる日々。外でボールを蹴ることさえ、叶わなくなった。


それでも、チームは自粛期間中もZoomを活用したフィジカルトレーニングが行われ、選手一人ひとりも、「できる範囲で、できることはやっていた」(清武弘嗣)と来たる再開の日に向けて、気持ちを落とすことなく日々を過ごしてきた。そして、5月21日に大阪府の緊急事態宣言が解かれると、全国的に解除となった5月25日から、グループでのトレーニングがスタート。翌週の6月1日から全体練習を再開させた。


今節と次節はリモートマッチ(無観客)での試合となるが、今節の大阪ダービーに向けて、柿谷曜一朗は、「大阪は吉村さん(洋文府知事)を筆頭にコロナ対策もかなり頑張ってくれた。今度は僕らがプレーできる機会をもらったので、僕たち大阪のチームがサッカーで大阪を盛り上げていきたい。大阪のチームとして、責任を持ってプレーしていけたら」と話す。

これまで数々の歴史を紡いできた大阪ダービーだが、無観客での一戦は史上初。「どういう感じか想像が付かない」と清武も話すが、いざ試合が始まれば、互いの負けたくない意地と意地がぶつかり合う、激しい一戦になることは間違いない。両チームとも開幕戦を勝利で飾っているだけに、この試合を制し、リーグ序盤を勢いに乗っていきたい思いも強いだろう。

試合を展望すれば、今季、ハイプレスを戦術に取り入れているガンバに対し、セレッソとしては、ボールのつなぎ方には気を付けたい。その上で、昨季から継続して取り組んでいる、攻守において適切なポジションを取り、ゲームをコントロールして戦うスタイルを披露したい。昨季リーグ最少失点の守備の固さを維持したまま、層の厚みを増した攻撃陣で得点力を増していくことも今季の狙いだ。“交代枠5人まで”という新ルールを両監督がどう適用していくかも見どころになる。

「ダービーは、選手にとってもサポーターの皆さんにとっても、常に重要な試合。今回の試合では、スタジアムに観客の皆さんはいませんが、サポーターの皆さんがこの試合を重要視していることは分かっています」とロティーナ監督は話す。スタジアムに応援に行けず、画面を通して声援を送ってくれるサポーターのためにも、快勝した昨季のホーム戦に続く“大阪ダービー連勝”を果たし、シーズン再開を華々しくスタートさせたい。
■ロティーナ監督

Q:約4ヶ月ぶりに再開される今節に向けて
「とても長い4ヶ月でした。全員がこの日を待ちわびていました。サッカーで一番、美しいのはゲームです。試合については、どういう試合になるのか読みづらいところもあります。期待と、どうなるか分からない、という両方の気持ちがあります。ただ、それは普通のことでもあります。毎年、プレシーズンが明けて最初の試合は、チームがどういうプレーをするかは、やってみないと分からない。それは他のチームも同じだと思います」

Q:全体練習が始まってから5週間。チームの状態について

「試合を迎えるにあたって、十分な時間はありました。練習試合の数は、普通のプレシーズンほどこなすことはできませんでしたが、選手のコンディション自体は悪くありません。試合がいつあるか分からない、という状態でのトレーニングは難しかったですが、いい練習を積み重ねてくることができたと思います」

Q:ガンバ大阪の印象と、大阪ダービーに臨む意気込みをお願いします。
「ガンバは、開幕戦で昨年の王者である横浜F・マリノスに勝っています。ガンバのクオリティーを言い表すのに、それで十分だと思います。ダービーは、選手にとってもサポーターの皆さんにとっても、常に重要な試合です。今回の試合では、スタジアムに観客の皆さんはいませんが、サポーターの皆さんがこの試合を重要視していることは分かっています」

■清武弘嗣選手

Q:今節に向けて
「やっと始まるという感じで、ワクワクしています。純粋にサッカーできる喜びがあるし、ピッチに��てる幸せを感じて試合をしたいです。ここまで、限られた時間の中で、やれることはやってきました。昨季のベースがあるので、戦術に関しては心配していません。あとは、一人ひとりのコンディションを重視しながら準備してきました。チームとしても、個人としても、できることはやってきました。ここから試合をしながら、よりいい状態にしていきたいと思います」

Q:リモートマッチ(無観客)での大阪ダービーについて
「正直、無観客というのはどういう感じか想像が付きません。J2、J3、海外の試合を見ても、異様な雰囲気があります。選手や監督の声がよく聞こえる中での試合。どうなるか分かりません。しかも、その中でのダービー。どんなダービーになるかというのも想像できないですね。実際にスタジアムに着いて、試合をして感じることはあると思います」

Q:大阪ダービーが無観客なのは残念ですか?
「もちろん、多くのサポーターが入った中で大阪ダービーを戦いたかったです。今年も、両チームのサポーターが作り出す素晴らしい雰囲気の中での試合は楽しみにしていたので、寂しさもあります。サポーターがいるといないとでは、僕たちの心強さも違いますが、その中でも、見ている人たちが楽しめるような、週末にJリーグが戻ってきて良かったなと思ってもらえる試合をしたいです」

■坂元達裕選手

Q:今節に向けて
「やっと試合ができるということで、楽しみな気持ちが一番です。先が見えない中での練習は苦しい時間でもありましたが、その中でもしっかりトレーニングをして、いい練習ができたので、あとは試合で出すだけです。明日、思い切って、プレーしたいと思います」

Q:自身初の大阪ダービーになります。大阪ダービーの印象と、そこに出場する意気込みについて
「今まで自分がしてきた試合より緊張感はあると思うし、サポーターの皆さんの気持ちも、もう一つ上に上がると思います。個人としては、そういった緊張感がある中で試合ができることは嬉しい。これほど大舞台でプレーできることは楽しみでもあります。今回は、お観客さんは入れないですが、サポーターの皆さんの思いは大きなモノだと思うので、それを背負って、全力でプレーして、チームの勝利に貢献できるように戦いたいです」

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