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「セレッソ大阪 サポーターズコンベンション2018」レポート【第二部】

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第2部は「チーム方針説明」「事業関連説明」「桜スタジアムプロジェクト説明」を行い、そのあと質疑応答を行いました。 【チーム方針説明】 ◆資料 2018年度チーム強化方針(PDF ◆チーム統括部長 大熊清 今、ご紹介いただきました、チーム統括部長の大熊です。 本日は平日、またお忙しい中、天候が悪い中、ご来場いただきまして本当に感謝をしております。また、キャンプがあり選手が来られないということで、大変申し訳なく思っています。選手は順調にキャンプで強化をしており、これから試合が続くのですが、一生懸命頑張っていますので、ご報告させていただきます。 <資料2ページ> それではチームの強化方針ということで、お話をさせていただきたいと思います。まず玉田社長の就任以後、このクラブ方針は全くブレなくやってきています。方針を立てる前年にJ2降格があり、(最後の)1試合で昇格できなかったシーズン、そして昇格、そしてJ1で2冠・ACL出場権獲得と…。本当に苦しい中も、ずっと多くの皆様のご支援をいただいて、U-23、レディース、子どもたちのいい成績につながったのかなと思っています。本当にありがとうございました。この方針のもと、また今シーズンもやっていきたいと思います。サポーターとともに選手が主人公となって、しっかりやっていきたいと思います。 私は他のクラブ、日本サッカー協会でも経験がありますが、今『チーム力』ということを掲げているようだと、昇格、Jリーグ、またACLの上位進出というのはなかなか達成できないと思います。スポンサーの方々にもご報告させていただきましたが、皆さんも含めた『クラブ力』をぜひ高めて、本当にセレッソがアジア、そして世界にさらに名前を轟かせていけるように、しっかり皆さんとともに頑張っていきたいと思っております。 <資料3ページ> 次は「行動規範」ということです。U-23の若い選手に英語教室で学ばせたり、サッカー選手の前に人として、というところにここ数年、取り組んでおります。コンプライアンスの問題があり、メールでいろいろなご指摘をいただいた点もクラブとして共有しております。いろいろ率直なご意見がある中で、それを真摯に受け止めて、さらに強い意志を持った、しっかりとした人格ある選手たちで強いチームを作っていきたいと思います。また、選手たちはずっとサッカーができるわけではありません。Jリーグからもいろいろなサポートをしていただいているのですが、(その中でも)自己啓発をクラブ全体、そして選手たちにしっかりと指導し、そして気付きをさせて、自立した選手にしていきたいと思っております。 <資料4ページ> これはクラブと皆さんが作り上げてきたものをデータ化したものです。ここにありますように、アカデミー出身選手のトップチームに占める割合が昨シーズンは36.6%でした。これは、今回ACLプレーオフを勝ち抜いた柏レイソルに次ぐ、Jリーグ全54クラブの中で2位になっております。今の日本代表や各世代別代表でも、クラブ(アカデミー)育ちの選手が多くなってきて、子どもたち年代からのスカウトも多くなっています。しかし、本当に強いチームを作る上ではやはり、高校選手権の参加は全国で4000校以上、大学では400校以上あり、その力も重要と考えます。今シーズンは安藤(瑞季)が長崎総合科学大学附属高校から加入しました。おもしろいことに、彼は自己紹介の時に『小嶺先生(忠敏/同校サッカー部総監督)の学校から来ました』と話すくらいキチッと指導された選手です。ちょっとセレッソの色とは違ったプレーヤーですが、非常に期待できるかなと思いますし、新たな目で見ていただくと、プレーも今までのセレッソにいた選手とはちょっと違う、ある意味では異端だと思います。いい化学反応が起こればと思っております。 そしてこの(トップチームの中でアカデミー選手が占める)パーセンテージを、皆さんで作り上げたものを生かしながら、できれば自分たちで育てた選手で70%を達成したい。柏レイソルを抜いて、Jリーグトップにしていきたいと思っております。今のトップチームで言うと、45%が自分たちで育てた選手(アカデミー出身+高校・大学からの新卒)になっております。クラブ全体では62%がアカデミー出身+新卒選手になっております。私も子どもが3人いますが、なかなか我慢が必要で、すぐには育たないなと思います。ただ、(そういう中でも)本当に皆さんのお力で子どもたちをグラスルーツの頃から育てていただいたものが、ご支援いただいたものが、この2冠につながっていますし、かわいい子ほど旅をさせろということで(柿谷曜一朗や清武弘嗣など)選手が循環して戻ってきて本当に強いチームを作ってもらっているというのは、皆さんの継続的なご支援や力が花開いて、今、結果につながっていると本当にありがたく思っております。 <資料5ページ> 「チームコンセプト」も変わっておりません。海外ネットワークの充実ということで、今回もU-23の選手をスペインに送っています。私の息子もサッカーをやっていて福岡大学にいるのですが、小学5年生で1度、1人でブラジルに送りました。やはり若いうちに1人で(海外に)送り、新しいものを見ておく、感じておくことが大きいので、そういったことも模索しました。そういう海外への移籍だったり、子どもたちを育てるというところも、海外ネットワーク等々でしっかり取り組んでいきたいと思います。また、尹晶煥監督が就任して以来の「献身性を持った走り」、あとでデータをお見せしますが、こういったところもしっかりと継続していきたいと思っております。それと、「TOPとSAKURA NEXTとの連携」ということで、今シーズンは期限付き移籍の選手を6人 出して、50人でチームを作っております。後にも先にも50人を抱えるチームというのはなかなかないと思いますが、これもスポンサー様、そして皆さんのご支援があってのことで、それをうまくU-23と循環させながら、しっかりとやっていきたいと考えています。その最たる例が木本(恭生)です。彼は非常に寡黙な選手で、U-23のキャプテンもやらせて我慢しながら育てたのが今、開花して、話も多少できるようになって、トップでレギュラークラスになりました。そういう貯金があったからではないですが、本当にU-23の存在というのは大きいです。ドイツなどではU-23リーグというものがあります。Jリーグにもビジョンがありますが、セレッソのすごいところはレディースがあり、子どもたち(アカデミー)があり、エリートクラスがあり、本当にJリーグのビジョンに沿ったクラブであるというところです。私もサッカー界は長いですが、本当にJリーグのビジョンに沿ったクラブとしてはナンバーワンだと思います。そういった誇りも持って、さらに応援していただければと思っております。 <資料6ページ> (昨シーズンのJ1リーグでの)順位は3位。おかげさまでACLにも久々に出られます。J3は13位に終わっております。 <資料7ページ> 次は走行距離です。これは尹晶煥監督の献身的に走る(スタイル)ということで、(J1リーグ全体で)4位というところです。走行距離で相手チームより下回ったのは34試合中9試合で、走行距離的には(J2時代の2016シーズンと)あまり変わっていないんです。ただ、J2のほうがやはり慌ただしいというか、攻守の切り替えが激しい。そういう意味では、走行距離自体はJ2のほうが長かったのです。ただ、ターンオーバーを使ったり、うまく我慢しながら後半に点を取りに行ったりというところで、そのタイミングや連動性が上がったというところが違いますし、後半に強くなりました。そういった選手のマネジメントも含めて、尹晶煥監督にしっかりとやっていただいた結果だと思っております。 <資料8ページ> 次はスプリントです。これは時速24km以上のスピードで走った回数ということで、セレッソは(J1リーグ全体で)5位になっています。今、ハイインテンシティー(高い強度)の、強いプレッシャーだったり、ダッシュを繰り返す能力が問われています。そういう意味では34試合中5試合しか負けていません。走行距離とスプリント数の両方で負けている試合は4試合のみです。両方で下回ると試合結果も1勝1分2敗ということで、リーグ戦では全部で6分9敗しているのですが、やはり(両方の数値で下回った場合は)負けや引き分けが多くなっているというデータになります。 <資料9ページ> 献身的に走るというところは着実に上乗せできているのかなと思っています。ポゼッション力においては、これはちょっとおもしろいデータなのですが、先ほどのスプリントでは川崎フロンターレが17位で全然走っていないんですが、ボールを走らせている(ポゼッションは2位)。やはり浦和レッズ、川崎フロンターレはボールを失わない、キープする力が非常にある。セレッソは(ポゼッション力では)12位。走行距離・スプリント回数ともに相手を上回ったのにスコアで負けた試合は4試合しかありません。その意味では、セレッソはすごく走る実績はデータでも実証できて、結果も出してきているのですが、(今シーズンは)ACLなどの過密日程を含めて考えると、ボールを失わないで主導権をさらに握る必要があります。川崎フロンターレ、鹿島アントラーズ、柏レイソルなどはポゼッション力がある。今回、尹晶煥監督が練習からポゼッションという言葉をかなり使っているのですが、ポゼッション力を上げてさらに強いチームを作ることが非常に重要かなと。そういう意味では(ポゼッション率)50%や60%にしていきたいと考えています。バルセロナの試合を見たことがある方もいるかもしれませんが、バルセロナは60%、70%あります。ボールを失わず、効率的にタイミング良く走る、それがああいうチームなのかなと思います。 <資料10ページ> 昨シーズンの振り返りとしては、チームとしては、この1番目の項目が非常に変わってきており、プレーの質も変わっています。劣勢の時に水沼(宏太)のクロスがあったり、ヨニッチがDFなのに6点入れているというところがあったり。マル(丸橋祐介)が11アシスト、水沼が8アシスト。やはりJ1に復帰して(プレーの)質を上げなくてはいけないないという意味では、皆さんのご支援があって、クオリティーの高い選手に来てもらって、チームとしての質が上がっているという部分があるのではないかと。もちろん走り、献身性というベースがあってのことですが、やはり規律、競争、自信がついてきたことが2冠につながり、かつ質が上がってきたところは皆さんも見ていて感じ取れるところかなと思っています。 <資料11ページ> J1リーグでの総得点数は2位です。これは水沼、清武(弘嗣)を補強して、それが実績に出ているのと、やはり尹晶煥監督のサッカー、(柿谷)曜一朗のキャプテンとしての頑張り、そして左サイドのクロスからの得点が20点。もしくは3本以内のこぼれ球等々で得点を決めた数字がリーグ3位というところが大きいと思います。その上でルヴァンカップ決勝の(杉本)健勇の得点のように、相手のミスを突いての速攻も非常に強くなっていると思います。 <資料12ページ> 総失点はJ1リーグ9位。皆さんがご覧になったかは定かではありませんが、アウェイでのジュビロ磐田戦(第23節)は非常に苦しく、攻められて同点に追いつかれたシーンがありました。それを除いても、やはり浦和戦(第22節)など大量失点があり、失点数では9位になっています。ただ、セットプレーからの失点は12点。これがリーグ最少ということはヨニッチ、しゃべれるようになった木本、そういった高さというのが2016年との違いかなと思っております。それとブロック数が3位ということで、引いても最後の最後で、皆さんの気持ちも含めてスライディングをするようなシーンが多くなったと思います。そういう意味では最後に体を張る、また木本がレギュラーを奪ったり、それに負けじと他のメンバーが頑張って、最後のところでそういう(体を張る)気持ちが出ると。世界に出ると1センチ、1ミリいうところにもなってきますが、最後まで(守備に)行けているということが結果につながっていると思います。 <資料13ページ> 少し専門的になってしまいますが、「バイタルエリア(DFとMFの間のスペース)」という言葉があり、(どのチームも)そのスペースを消しにいきます。そうするとサイドが自然に空いてくるので、そこを突かれたら仕方がないところもあるのですが、データを取ると、セレッソは例えば(山口)蛍が前に出ていく、ソウザも性格上(前に)出ていく。そうなると「バイタル」が相手に使われてしまう。そういう部分がデータとして出ています。そこを尹監督がうまく(選手に)我慢をさせながら結果を出していますが、(バイタルエリア)を閉めている割りには使われてるというデータがあるので、そこはしっかりと改善していかなければいけないところです。あとはヨニッチ、木本、その他の高さがある選手がいて、クロス1回での失点は少ないのですが、こぼれ球を失点までつながれてしまうというデータもあります。サッカーの専門的な、そういった目線でも試合を観てもらうと、また楽しんでいただけるのかなと思います。 <資料14ページ> 今シーズンの目標ですが、継続的なACLの出場獲得、4つのタイトルへの挑戦です。これは社長にもご理解いただいて『挑戦』という言葉にしています。いつの間にかチャレンジする立場から追われる立場になっているので、これをどうにかまたチャレンジするという気持ちを持つことが大切かなと。(宮崎キャンプの練習試合では)4-2で勝ちましたが、鹿屋体育大学にかなり苦戦しました。相手はセレッソのトップチームと試合ができる機会はそれほどないので、チャレンジする気持ちが出て、(セレッソの主力が出た)1本目も1-0でした。(それを踏まえても)やはりチャレンジし続けることが非常に大切かなと思います。それと1試合1試合しっかり皆さんとともに一緒に戦っていくことが必要だと思っております。 <資料15ページ> スタッフでは、田中等志フィジカルコーチが栃木SCへ移り、渡邉翔フィジカルコーチが入りました。また、U-18から田島一樹がU-23のコーチに移ったということで、新しい風を吹き込んでもらって、しっかりといいチームを作っていきたいと思っております。 <資料16ページ> 補強の狙いですが、天皇杯決勝を戦った11人の平均年齢が3年後には29.6 歳になります。私の立場としては、3年後には安藤と山田(寛人)で2トップができるかもしれない、というようなイメージを持って補強しました。それが、1年目、2年目から安藤や山田が頑張ってくれれば競争になる。そういう素材を獲らないと、なかなか(チームとして)上昇できないと思うので、短期だけでなく、3年後も視野に入れた短期・中期的な補強をしました。 また、今シーズンは過密日程で1カ月で10試合ある月もあるので、選手層という部分。そして、さらなる得点アップと、失点が多かった部分を安定させていきたい、攻守の安定を図っていきたいという目線で補強しております。 <資料17ページ> 新メンバーには、ヤン ドンヒョンがいて、田中亜土夢、片山瑛一というロングスローを持った非常に真面目な選手、それに浦和から高木俊幸という切り札的な選手を獲っています。チャウワットは、タイのオリンピック代表のキャプテン候補にもなっている選手です。ぜひ、応援をよろしくお願いします。 <資料18ページ> 次が新卒の補強になります、先ほどから名前が出ている安藤。全国高校サッカー選手権で張り切り過ぎて負けた試合、累積(警告)で出られなかったというような、テストで練習に来たらソウザのことを削っちゃうような、非常におもしろい選手です。それとアカデミー出身では、山田の洗練されたポストプレー、中島のテンポあるサッカーもおもしろいかなと思います。永石(拓海)はユニバーシアード日本代表のレギュラーです。魚里(直哉)は(U-18からトップチームに昇格できずに)悔しい思いをして大学に行って、また戻って来た選手です。アカデミー、外部も含めて10人の補強をしています。ぜひ応援をしていただきたいと思います。 <資料19~20ページ> トップチームは29名になります。新しい選手も含めて、ぜひよろしくお願いします。U-23のほうは13名です(2種トップ登録2名予定)。トップチーム中心でやっていますので、練習人数が足りなくなったらU-23の選手がトップチームの練習に行ったりもします。そういった中で、例えば今回手術をした澤上(竜二)は昨シーズンはJ1で12試合しか出られなかったということで、逆にもう少しトップチームのほうからも若手の育成、U-23に選手を送るということもやって、U-23をしっかりと強化の場にしていきたいと思っております。昨シーズンはルヴァンカップも天皇杯もずっと勝っていたので、その調整の中でトップチームの選手をU-23に送ることは難しい状況でしたが、そのあたりも今シーズンはうまくやっていきたいと思います。それと世界では当たり前ですが、U-18から瀬古(歩夢)と喜田(陽)をU-23に登録します。彼らは将来、必ず皆さんの期待に沿う選手になると思うので、ぜひ期待をしてもらいたいと思います。彼らを含めた15名でU-23のほうは頑張っていきたいと思っております。 時間も短くて雑駁な説明になりましたが、以上となります。本当にお忙しい中、ありがとうございました。今シーズンは4つのタイトルに挑戦するということで、1試合1試合、皆さんとしっかり戦っていきたいと思います。また、皆さんの今日の熱を宮崎に明日戻ってしっかりと伝えたいと思います。本日は本当にありがとうございました。今後とも応援をよろしくお願いいたします。 【事業関連説明】 ◆資料 2017事業レビュー(PDF ◆事業部長 成田竜太郎 改めまして、皆様こんばんは。大熊部長のロングスピーチで時間が押していると裏で言われました。私の持ち時間は15分ということですので、約1時間半かけて説明したいと思います(笑)。まず最初に玉田社長からも話がありましたが、昨シーズン1年間、本当に熱いご声援をいただき、ありがとうございました。今、僕がこう言えるということは事業成績もそこそこ良かったということです(笑)。私からは事業部のレビューというか、資料にも書いてますが、昨年どういう取り組みをして、どういう数字で終わったのかを皆さんと共有させていただき、来たる2018シーズンはこういう形で進めていきますということを数値目標とともに共有させていただきたいと思います。 <資料2ページ> 弊社は1月末が決算月となっておりますので、(数字は)まだ着地見込みです。大きくブレることはないと思いますが、まずは数字についてご報告させていただきます。事業部の売上実績ですが、『2016年度実績』というのが一昨年のJ2にいた時の数字、『売上見込』という欄が2017年度の実績になります。上から話していきますと、『試合収益』というのが皆様方にご来場いただいた時のチケット収入、シーズンシート、年間パス等の収入になります。こちらが一昨年の5億1000万円の実績に対して、昨年は8億3800万円でした。前年比でいうと164%です。もちろんチームの好成績に支えられた部分と、皆様方にたくさんご来場いただいた結果だと思っています。『広告収入』は、スポンサー収入と言われるものです。一昨年の17億5900万円から、昨年は18億7000万円の実績でした。『物品販売』はいわゆるMD、グッズと言われる部分です。私はちょうど1年前の2月1日に「就任しました」というご挨拶させていただきましたが、その場でグッズをたくさん買ってくださいとお願いしたことを覚えています。皆さん、見事に応えていただきまして162%増となりました。これはなかなかない数字です。もちろん、ラッキーと言うのは失礼ですが、チームが2つもタイトルを獲ったことによる優勝セールの実績であるとか、もしかしたら皆様方もお越しいただいたであろうマルイ難波店で行った臨時店舗での売上等も、こちらに入っております。『その他』が大きな数字になっているのですが、J2時代が約5億円だったものが約2倍の11億9000万円となっています。こちらにはJリーグからの配分金であったり、チームが獲得した賞金などが入っています。すべて合わせると、前年30億800万円だった売上実績から、2017年度はなんと40億円を超えて、42億8400万円という売上がありました。 <資料3ページ> 先ほどお話した観客動員ですが、実は2017年度は玉田社長のリーダーシップのもと、事業部のスタッフ全員でしっかりやっていこうと一番注力しました。集客というのは集めるお客様と書きますが、私がプロ野球界から来て一番感じたのは(野球と比べて)試合数が圧倒的に少ないにもかかわらず、クラブが一生懸命に努力してお客様を集めようといったところの熱意の違いでした。ですから、待ってお客様に来ていただくのではなく、自分たちから集めに行こうということで集客に集中しました。その結果、上から1行目、『リーグ戦』と書いてあるJ1リーグ17試合で35万6490人の方に来ていただきました。それからルヴァンカップですが、こちらはチームが勝ち進んでくれたこともありますが、5万6189人。これらを足すと、23試合の主催興業の中で41万人を超えるお客様に来ていただきました。1試合平均も、リーグ戦の数字がよくJリーグの中で比較されますが、2万970人でした。これはよくスタジアムに来ていただく皆さんはおわかりいただけると思いますが、キンチョウスタジアムの消防法上に定める人数よりもはるかに多いです。ということは、ヤンマースタジアム長居で開催する時にたくさん来ていただいてる。プラス、キンチョウスタジアムにもたくさん来ていただいているという成果です。ちなみに、下に書いてあるところが昨対比です。J2との比較ですので胸を張って言っても仕方がないのですが、2016年の観客数が29万3699人。(2017年も)同じ23試合ありましたので、約11万9000人弱のジャンプアップです。平均入場者数に関しても、同じように5000人以上多くお客様に来ていただいたという実績が出ております。 <資料4ページ> 過去をダダダダダッと遡ってみますと、棒グラフの中央にJ2と書いてあるのが、チームがJ2にいた年です。2014年がニョキっと出ていて2万1627人。これがセレ女ブーム、フォルランブームと呼ばれる時代です。実は我々が昨年度にベンチマークにした数字は、その前年度の2013年でした。会社の中でバブルとも呼ばれていたのが2014年の数字だったとすると、その数字を目指して崩れてしまうよりも、その前年、チームの成績も良く、盛り上がった年の数字をなんとか越えようということで目標値にしました。その結果、ご覧いただければわかるとおり、あと少しで、ここまでいったら抜いとけやという話ですけども(笑)、2014年の数字に近づくところまで、セレッソ史上2番目の観客動員数を記録することができました。 <資料5~6ページ> 先ほどもご説明した試合収入は、実は観客動員数の部分、つまりチケットを購入いただいた売上と、この年間指定席・年間パスポートの売上の合計になるのですが、これも2016年度と比較すると、ご覧のような数値が出ています。2017年は合計で2億3700万円の売り上げ。席数にして年間パスポートが500席近く伸びておりますので、両方合わせて6541席のコアな方々に年間して席を購入いただけたという数字となっております。こちらも過去と比較すると、また2014年がしっかりと伸びています。2014年はやはりチケットを早めに抑えるために、皆さん年間パスポートを買われています。ですから、この数値には及びませんでしたが、なんとかそれ以外の過去5~6年の中では1番高い数値になりました。本来ならば、これがもっと増えて『チケットが手に入らない、年パスを買わなきゃな』というところまでいくと、安定したビジネスになるのかなと思います。 <資料7ページ> それからもう1つ、ここは今年度もう少し力を入れていこうと思いますが、ファンクラブの会員数データになります。こちらも最後にすごく追い上げましたが、2014年にわずかに及ばずという結果になっています。ただ、1万4600人の方々にファンクラブ会員になっていただきました。またあとで説明しますが、ファンクラブ担当者にはすごくプレッシャーを掛けていまして、今年度は表向きには1万9000人を目標、社内的には2万人にいこうと。そのファンクラブ会員を伸ばしていくために、このあとOne to Oneマーケティングという言葉も出てきますが、我々から直接お客様に情報の伝達を、今はSNS等もありますけれども、我々クラブのほうから情報発信する際に(One to Oneマーケティングは)すごく大事な指標になっていますので、ここにもしっかり取り組んでいこうと思います。 <資料8~9ページ> スポンサーシップ、スポンサー様ですね、2017年度はなんと97社様にスポンサードいただきました。新規でなんと12社にスポンサーになっていただき、様々な事情があって5社は未継続というところで、7社増となっております。また広告収入、スポンサー様からいただく収入およびパートナー収入ですが、2016年度の約17.6億円だったものが、2017年は18.7億円となり、昨対比106%を記録することができました。資料9ページに記載していますのが、2017年度から新たにオフィシャルスポンサーに加わっていただいた12社様です。サポーターの方々にはしっかりとこの企業様を目に焼き付けていただいて、BtoCの直接ビジネスをされているところはぜひご利用いただいて、サポートをしていただきたいと思います。 <資料10ページ> 2018年度の売上目標です。右側に書いてあるのが先ほどお話した、スタッフ一同がすごく頑張ってくれて160%や200%という好業績だった2017年度の実績です。それ対して掲げている目標が左側になります。試合収入が減ってるのではというお声があるかもしれませんが、皆様ご存じのように今年はACLがあります。プラスワールドカップもあります。実はここの数字ですが、2017年度は23試合で8億3800万円なのですが、2018年度はこの数値を設定した段階では21試合を想定しています。まず2試合減るということ、また昨年開催したセビージャFCとの国際親善試合といったものも今シーズンはスケジュール的に組めません。さらに、これは言い訳になりますが、ACLに出ることによって通常土日だった試合が平日開催になるといった影響もあります。それでも少し強気の数字になっています。その他の数字に関しても、すべて頑張った昨シーズンよりもプラスアップを目指します。これらはすべてなんとか強い、好成績を残せるチームを維持するために、我々事業部でなんとか稼いでいきたいという心意気でもあります。 <資料11ページ> 各部門と言いますか、先ほどからご説明している事業部でしっかり管理しなければいけない、達成しないといけない数値目標には目立つようにすべて赤の「!」を付けています。社長にも見ていただけるように付けてます。それぐらいハードルが高いと思っています。今、お話しした主催試合の入場者数に関しても41万2000人を記録した2017年に対して、21試合で、2試合少ない中で41.4万人をなんとか達成しようと。これを達成すると、なんとJリーグ17試合で言うと、平均入場者数が2万2000人となります。そうなると、J1の中でも上から数えたほうが早くなります。年間指定席および年間パスポートは昨年は両方合わせて6500くらいでしたとお話しましたが、今年は年間パスポートだけで6500席をなんとか買っていただこうと考えています。年間指定席については1450席以上をなんとかご購入いただけるように努力しようという数値になっています。それからファンクラブ会員は、先ほどもお話したが、1万9000人目標となっていますが、社内目標としては2万人をなんとか達成したいなと。同じようにJリーグチケットのWeb無料会員登録ですが、こちらも先ほどお話したマーケティングの発想から直接アプローチをしていきたいところです。2017年は3万8000人ほどいらっしゃいましたが、こちらは何とか5万人を超えるご登録をいただけるようにと考えています。さらに新規スポンサー、パートナー様を15社以上獲得しましょうという、非常にストレッチした数字になってます。 <資料12ページ> あまり難しい話というか、社内的な資料を皆さんと共有するのもどうかなとも思いましたが、そもそもの発想として、実は上に書いてあります自立経営の実現に向けて頑張りたいと思っています。いつまでも親会社、株主様、もしくはサポーターの皆様に頼り過ぎるのではなく、きちんと自分たちで自立経営する会社になっていこうと考えています。サッカーのクラブではありますが、やはりしっかりとした株式会社としての収益を出しましょうと。それから事業収入構造の選択と集中と書いてますが、まずはスポンサーシップの収入獲得をしっかりと強化し、マーケティングプロモーション強化という難しいことを書いていますが、要は待って受けるだけではなく自分たちから情報を発信してすばらしいコンテンツ、すばらしいチームになりますので、それを見に来ていただける機会をしっかりと作っていきましょうといったところに集中していこうという話です。今年も昨年同様、集客にしっかりフォーカスしていきながら、平日に行われるであろうACLを含めたカップ戦で1試合当たり1万人、Jリーグの公式戦では1試合あたり2万2000人という目標をクリアすると、41.4万人に届くだろうと考えています。そこにプラスして、スポンサーやパートナーの獲得もしっかり強化していきます。重点的な政策というかアクションプランとしては、書いてありますとおりで、SNSを含めたインハウスのメディアをしっかりと活用してプロモーションをしていくことが1つ。それから昨夏のサポーターズカンファレンスでもお話させていただきましたが、やはりライトファン層、第1部で『公認セレ女』という話もありましたが、どんどんどんどん若い方々、もしくは今までにセレッソとあまりタッチポイントがなかった方々にもぜひスタジアムに来ていただき、我々のファンになっていただくところもしっかりと強化しようと思います。また、逆にすでにシーズンシートオーナー、年間パスポート、ファンクラブ会員になっていただいてるコアなファン・サポーターの方々に対してはOne to Oneマーケティングをしっかりと実施していこうと思います。 それから試合運営ですが、今シーズンはACL開催があります。昨年もしくはそれ以前に、ACLではいろいろな問題が起きました。そこを、セレッソが出るとやっぱ違う、すごいねと言われるように、まずは安全第一、ケガや問題など起きないようセキュリティーファーストかつ、来ていただいた方々の満足度をしっかりと向上させられるように取り組んでいきたいと思います。最後の項目、グッズやMDに関してですが、4つのマーケティングポイントがありますが、これを徹底追及して、今シーズンも大きな目標を達成していきたいと思っております。 <資料13ページ> やっと最後のページにきました。ということで、今シーズンも引き続き皆様のご支援あっての我々セレッソ大阪でございます。まずはご来場いただき、いっぱいお金を使っていただき、我々クラブをサポートしていただければと思います。今シーズンもよろしくお願いいたします。ありがとうございました。 【桜スタジアムプロジェクト説明】 ◆資料 桜スタジアムプロジェクト(PDF ◆桜スタジアム建設募金団体 代表理事 宮本功 こんばんは。いつもお世話になっております、セレッソ大阪の宮本です。普段はハナサカクラブ、それからアカデミー、レディースといったところで皆さんに応援していただき、本当にありがとうございます。今日は桜スタジアムの改修について、現状のご報告をさせていただきます。 <資料2ページ> では、現状です。なにか数字がいっぱい並んでいてtotoみたいになってますが、今集まっているお金が4億2000万円ほど、残りが61億8000万円です。まだまだお金が必要で、しっかりやっていかなければいけません。募金団体は1年ごとの更新になります。ですから、3月14日で1期目が終わり、その次にまた第2期の募金活動に入っていきます。この数字だけ見れば途方もない数字になってしまいますが、この数字をしっかり積み上げていきます。まだ基本設計に入っていないのでイメージがつきにくいと思いますが、今からご紹介したいと思います。 <資料3ページ> 現在の予定では今シーズンはキンチョウスタジアムを使い切って、2019年1月に解体を始めます。2020年度末までに竣工する予定です。ですが、芝生の関係があるので、建物ができても、すぐにピッチが使えるかどうかはまた別になります。 (以降、模型の画像を使って桜スタジアムのイメージを紹介) <資料4ページ> イメージしていただきたかったのは「66億円の資金が集まれば、これぐらいのことができる」ということです。例えば、屋根がかかる。それだけでもお客様の観戦環境は大きく変わります。当然、コンセプトの中でもお話しているように、複合型(スタジアム)にしていきますから、日常的にも使えるような最新の考え方を織り込んだ設計になっていくと思います。まだまだこれからお金が必要なので、ぜひここにいる皆さんがリーダーとなって周りの方々にPRをお願いできればと思います。ここから一生懸命、資金を計画しながら、ぜひスタジアムの改修を成功させて、今トップチームがいい成績になっていますから、この勢いを削がないようにクラブがもう1つステージを上がれるようなサポートができるような場所にしたいと思います。どうぞ、ぜひご協力をお願いいたします。どうもありがとうございました。 【質疑応答】 Q:U-23についての質問です。昨シーズンの13位という順位をどう受け止めておられますか?順位を受け止めた上で2つ目、今後の方針はありますか?  ●大熊清部長 「13位という順位については、真摯に受け止めなくてはいけないと思っております。ただ、U-23の位置付けは育成の最高峰です。その中で(一昨年は)澤上がJ1昇格するところで最後に頑張ってくれたり、(昨年は)木本が育ってくれたりというところで、育成というビジョンの中で成果も出ていると思っております。もちろん、さらにしっかりと若い選手を補強して、どんどん育てていくサイクルを作っていかなければいけないとも思っております。それと、将来的な部分については、先ほどドイツ(のU-23リーグ)について話しましたが、Jリーグではどうしていくかと。例えばスペインで言えばバルセロナBは2部リーグに行けますが、(セレッソでは)今J2クラブを中心に6人の期限付き移籍選手を出しています。今後もJリーグのビジョンに添う形でしっかりと若手の育成について検討していかなければいけないと思っております」 Q:U-23の観客を増やす施策などは考えておられますか? ●玉田稔社長 「(J3の)観客動員数は前年に比べて大きく減りましたが、これはガンバ大阪との大阪ダービーをトップチームもやれるようになったことで(結果的にJ3の観客数が)減ったり、様々な理由があります。ただ、2018シーズンのJ3リーグ参入の条件として、Jリーグから観客動員数についてもきっちり指示をされています。その中でいろいろな課題はありますが、例えば(試合開催を)レディースと組み合わせていく、それから日本サッカー協会とも相談しながらもう少し学生さんに来ていただけるようにしていく、と。そのためにはもっと攻撃的なおもしろいサッカーをする必要もあるかなと思いますが、具体(的な集客)策はこれから詰めていきます。ただ、1試合平均で千数百名くらいの人数は集めていく必要があると認識しております」 Q:2017シーズンはJリーグにおいても、サポーターによる差別問題、違反行為などの問題がいくつか見受けられました。SNSなどにまで発展して問題が発生すると、すぐに周知されてしまう状況です。セレッソとしては2014年以来のACL出場となりますが、そのような問題に対してどのような対策を行う予定ですか? ●成田竜太郎部長 「すごくいい質問というか、的確なポイントを捉えられていると思います。我々クラブとしても経営上、例えば無観客試合というペナルティーを受けてしまえばビジネスの根幹に関わる問題となりますので、しっかりと対応していきたいと思います。特にセキュリティー面であったり、ご指摘いただいた人種差別等の問題に関しては、まずACLのアウェイ戦に関してはACLのルールがございますので、それに沿って事前の申請制度および現地でのチェックも行っていきたいと思います。もちろん、ホームで戦う際にも(サポーター同士の)衝突などの問題が起きないように、最大限のセキュリティー上のチェックをさせていただきたいと思っております。逆に今日お集りの皆さんには、我々クラブをお手伝いいただくというと失礼な言い方になりますが、もし周りで違反者が見受けられるようであれば、それはクラブにとって絶対に良くないことですから、なんとか一緒になって正していくような形でご支援いただければと思います。ルール上のこういったことはダメ、ここは大丈夫という部分は、情報が入り次第すべてホームページで皆さんにお伝えしていこうと思います。試合現場で起こる部分に関しては、もちろん最大限努力いたしますが、先ほどもお願いさせていただいたとおり、ぜひ皆さんと一緒に作っていきたいと思いますので、ご理解いただければと思います」 Q:桜スタジアムプロジェクトの募金額が芳しくないように感じますが、12月までの募金額は当初の計画の想定内なのか、または想定外に少ないのかを教えていただきたいです。現状のままでは当初の計画どおりの規模、時期にスタジアムができるのか不安です。 ●宮本功代表理事 「先ほどもご説明しましたが、金額は途中経過としても十分ではありません。ただ、想定外に著しく少ないということではないのも事実です。(想定よりも)少し少ないかなというところです。ただ、まだまだ周知が足りませんし、募金に関する営業もこれからですので、ここからしっかり追い上げていきたいと思います。よろしくお願いします」 Q:ヤンマースタジアム長居でコンコース規制がある場合、アウェイサポーターはセレッソバルを利用ができなくなっていましたが、アウェイサポーターにも利用してもらえるようにするのは難しいのでしょうか?アウェイサポーターも再入場を可能にしてセレッソバルを場外に設置すればいいと思いますが? ●成田竜太郎部長 「これもまた大変ありがたいと言いますか、アウェイサポーターのことまで気にしてくださる、セレッソのサポーターの方らしいご意見だと思います。本当にありがたいです。  実は、昨シーズン中からこういったご意見は頂戴しておりまして、今シーズンからは試合前に試合会場に入場しなくてもセレッソバルをご利用いただける仕組みに変更いたします。ですから、アウェイサポーターの方々にも試合前に十二分にセレッソバルを楽しんでいただける状況を作り出せることが決まっております。こちらもまたしっかりと情報が決まり次第、皆さんに公開させていただきます。ぜひ、アウェイからいらっしゃるファン・サポーターの方々にもお伝えいただければと思います」 Q:2017年の賞金、理念強化分配金の使い道について、説明のできる範囲で構いませんので説明してもらえませんでしょうか? ●玉田稔社長 「賞金額としてはJリーグ3位(の賞金)が6000万円、それからルヴァンカップ優勝賞金が1億5000万円、天皇杯優勝賞金が1億5000万円です。その3つを足すと3億6000万円あり、すごく賞金が入ったな思われるかもしれませんが、昨年のはじめに予定外と言ったら言葉が悪いですが、ここ(サポーターズコンベンション)でも発表したように清武を獲得した移籍金などいろいろ(な支出が)あり、利益については実はカツカツです。また、理念強化分配金というのは2018年度に2億円、2019年度に1億5000万円入ってきますが、使い道はチームの強化、普及育成、設備の拡充と用途が決められています。極端なことを言いますと、10億円もらったからと言って、親会社からの支援金を10億円減らす、5億円減らすということができない仕組みになっています。また、ルールとしては3月までに我々のほうからJリーグに使い道を申請します。それを4月に審査いただき、(審査に)通れば5月に分配金がいただけます。今のところ、今シーズンの新加入選手の年棒に1億円ほど、それから設備の拡充ということでJリーグには申請しております。それがどうなるかは、これから審査を受けるところです。ただ、何度も申し上げますが、使い道は限られていますので、できるだけ有効に、選手の強化や将来にわたっても非常に大事になる設備、また普及育成も含めた方面に使っていくように計画しています。2019年度の1.5億円については(現時点では)まだ何も考えておりません」 Q:先ほど情報発信という話がありましたが、物販を含めて、情報発信が多岐にわたり過ぎて1つのところで見てもわからない状態です。はっきり言うと、どこで何が売り切れていて、何が買えなのかがわからない。できれば、ホームページにもグッズのコーナーがあるわけですから、そういったところで情報を一括管理して公開してもらえたら、ありがたいです。 ●成田竜太郎部長 「貴重なご意見ありがとうございます。おっしゃるとおりです。先ほど見ていただいたとおり、グッズというかMDの売上、物販の売上が非常に伸びたのは事実ですが、その反面、これも私のダメな部分ですが、とにかく(グッズを)作ろうという部分がありました。その裏にある在庫管理を含めた、お買い上げいただくお客様の視点に立った物販管理が十分ではなかったことは認めます。その上で、今シーズンの開幕には間に合わないのですが、在庫管理だけではない、新たなシステムを導入いたします。これは今ご指摘いただいた、何がどこにあって、どのタイミングで売り切れそうなのか、売れたとしたらどういった情報を発信するかといったところを一気通貫でやるためのものです。また、十分な物流を確保することも計画的にしっかりやっていこうと思います。とは言いつつも、本当にありがたいことに、人気をいただいている商品に関しては即完売してしまうこともあります。そうしますと、どうしても試合会場、メガストア、それに弊社の場合では特にオンラインの売上も実は大きいのですが、それぞれが物流を管理していても、ここには商品があるけど、ここにはないという状況が瞬発的に起きてしまうことがあります。これは我慢をしてくださいというわけにはいかないのですが、なるべく順を追って、きちんと(状況を)読みながら対応していこうと考えています。ただ、一部そういったことが瞬間的に起こることについてだけはご勘弁いただきたいなと思います。ただ、もちろんご指摘いただいたところに関してはしっかりと対応していきたいと思います」 Q:プライム会員が非常に多くなってきて、来年からはポンチョの配布をやめるけど金額は変わらないなど、どんどんいいように使われている気がしてなりません。(スタジアムへ入場するために)並ぶところでも、監視員が全然来ません。最近はプライム会員だという価値を感じられることがすごく薄くなってきていまして、一般のファンに戻って、プライム会員の友人に「席を取っといて」と言ったほうがいいのではないかという気もしています。もう少し、そのあたりの(サービスを)なんとかしていただきたい。プライム会員であることを自慢できるような環境を作っていただけたらと思うのですが、どのようにお考えですか? ●猪原尚登グループ長 「ご意見ありがとうございます。ありがたいことに、年々プライム会員の資格をお持ちになる方が増えていることは事実で、クラブとしてもどのようなファンクラブの組織体系にしていくのかを検討しています。(プライム会員の)価値や中身の問題についてもしっかり見直しながら、例えばプライム会員の上(のカテゴリー)を作るのか、あるいはプライム会員になれる資格をもう1度見直すのか、そういったところでご期待に沿えるような内容に変えていけるよう、皆さんのご意見も伺いながら内容を変更をしたいと思います。 (ご指摘いただいた)待ち列に関しては、誰も来ないというようなことがないように警備とも話をして、しっかり管理していきたいと思いますので、よろしくお願いします」 Q:今年「FUJI XEROX SUPER CUP」に初出場するということで非常に楽しみにしています。この大会の企画でマスコット総選挙があるのですが、クラブとしての後押しが少し冷たいなと感じています。1月26日から総選挙の投票が始まりましたが、個人的にツイッターで調べたところ(マスコット総選挙に出場する)51チームの中で、アカウントを持っていない仙台を除いた7チーム(湘南、横浜FM、東京V、水戸、浦和、岡山、セレッソ)が宣伝をしていないチームでした。セレッソは大会にも出場するのですから、もう少しクラブで上げて応援してほしいです。 ●成田竜太郎部長 「まずは貴重なご意見ありがとうございます。また、もし時間が許せば我々の臨時社員として一緒に(後押しを)仕掛けていただければと思うくらい、リサーチもしていただき、ありがとうございます。まずは私自身がしっかりと認識していませんでしたので、ロビーからもあとでどつかれるかもしれませんが、早急に対応いたします」 「セレッソ大阪 サポーターズコンベンション2018」レポート【第一部】はこちらhttps://www.cerezo.jp/news/2018-02-15-2/

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