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「セレッソ大阪 サポーターズコンベンション2012」レポート【第二部】

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【第二部】

■チーム方針説明 強化部長 梶野 智
・昨シーズン、初めてアジアの舞台に立ち、改めてサポーターの大切さを感じた。
・2007年5月からのクラブ哲学「関西4クラブの中でいかに魅力的なサッカーをするか」を柱にチームを作り上げていく。
・今年の目標
 タイトルを意識している。本気で取りにいく。
・監督選考の基準
 攻撃サッカーを実行できる監督。人間力があること。セレッソの哲学に賛同してくれること。
・ひたむきに最後まで戦う気持ち、自らを信じ、誇りを持って戦うこと、団結を徹底。個人の目標達成がチームの成功につながる。全員が同じ船に乗り、同じ方向を見ていく。全員で戦う。
・補強について
 ケンペス=点取り屋、ブランキーニョ=攻撃の軸。
 オリンピックでチームを離れる選手にとって脅威となるような選手を補強した。
 同等の力を持つ2チームを編成できるイメージ。
 期限付き移籍は舩津、ケンペスの2選手。ケンペスは買い取りオプション、優先交渉権を持っている。
・背番号8について
 今年は清武がつける。清武はセレッソの中でモリシ(森島寛晃)、香川真司のレベルまで来た。

■事業方針説明 事業部マネージャー 砂金哲之
・東日本大震災でJリーグ開幕も危ぶまれたなか、全クラブ、全サポーターが力を一つにしてJリーグを開催、無事に終えることができたことへのお礼。
・2011年度の報告
 オフィシャルスポンサー、サポーティングカンパニー契約数。
 広告収入と年間シート販売実績。
 総入場者数22試合(Jリーグ17試合、ナビスコカップ1試合、ACL4試合)で29万3,893人(対昨年比104%)。
 平均入場者数1万3,359人(対昨年比95%)。
  ※目標未達成の要因については検証済み。
   震災の影響だけでなく営業力不足として真摯に受け止め、2012年度の課題に。
 チケット収入4億5,500万円(対昨年比106%)。
  ※招待数が減り、チケット購入観戦者が増加。今後も内容の濃いチケット販売に努める。
・2012年度の方針と目標
 入場者数の目標
  20試合で30万人、1試合平均1万5,000人(対昨年比112%)必達。
  キンチョウスタジアムでは常に満員を目指す。長居ではたくさんの子どもたちに観戦してもらう。
 具体策
  セレッソファミリーの拡充。友人・家族を連れてきてもらえるようサポーターに協力をお願い。
  新規来場の促進。若者層、女性層へのアピールを継続。
  ホームタウン活動のさらなる追求。大阪市との連携を強化(24区優待デーの回数増等)。
  重点地域への活動強化(堺市、大阪府南部方面、奈良、和歌山への取り組み)。
  顧客満足度の向上。安心・安全・楽しい試合とおもてなしの追求。ハード、ソフト面の充実。
・スタジアムについての報告
 キンチョウスタジアムではリーグ戦11試合、ナビスコカップ3試合を開催。
 バックスタンドホーム南自由席の価格変更。大人500円、小中200円値下げ(前売り・当日とも)。
 メインミックス指定席(カテ2、カテ3)のシート名を変更「コロコロシート」(企画チケット)。
 メインミックス自由席の拡張。2,000席→約3,000席。
 2012シーズン、長居スタジアムでは6試合開催。

■育成部門中長期計画の説明 育成部長 宮本 功
・ハナサカクラブ支援へのお礼
・育成事業の一般社団法人移管について
 株式会社はトップチームの運営、強化に専念。
 ユースチーム、サッカースクール、アカデミーを一般社団法人に移管。
練習場の運営、建設も検討。育成環境の整備を視野に。
 サッカースクールとユースチームを合わせ「セレッソ大阪アカデミー」と称する。
 小学生年代の選抜サッカースクール「エリート」を新設。
 エリートクラスはセレクションされた子どもたちを対象に、チーム登録をせず、週1回だけ指導。
 監督は森島アンバサダー。
 レディースは「U-15」から「レディース」に。

 

【質疑応答】
●質問
 キンチョウスタジアムのメインホーム自由の最前列で大旗を振ることは可能ですか。また、そういうサポーターが集まって、立って観戦することも容認できるか教えてください。
クラブ 通路よりも前、ピッチサイドの方は立って応援頂くことが可能です。大旗に関しては、周囲のお客様を含め、安全であることが大前提にあります。試合の運営の妨げにならないことも条件にあります。メインスタンド自由席の下の方に2ヶ所ほど門扉があるのですが、あそこは有事の際の皆様の避難通路となっていますので、大旗を立て掛けたり、横に置くことは不可となります。
また、スタンドの下には車イスの方の席があります。今のご質問に対しての答えとしては、メインスタンドホーム自由席の最前列で大旗を振ることは不可となります。
ただLフラッグのサイズの旗はお振り頂いて構いません。周囲のお客様にご迷惑にならないような振り方をして頂ければと思います。

●質問  ホームゲームにおいて、新規顧客の獲得やホームタウン活動についての状況を教えてください。
クラブ 集客のことに関しましては、20試合で1万5,000人達成しますと宣言させて頂きました。目指すところは、年間パスポート、オーナーズシートでシーズン前にソールドアウトとなるのが理想的だと考えています。そこを目指していくには、まずはベースを徐々に上げていかなければならないと思っています。ベースというのは、1試合、私たちが働きかけなくとも何人のお客様が入るのかというところです。現在、土日で約8,000人、平日のナイトゲームでは5,000~6,000人ぐらいがベースの人数です。それを、先ほどお話したように、セレッソファミリーを少しずつ増やしていくことで、8,000人を1万人に、1万人を1万1,000人と上げ、全体の集客を上げていきます。
もう一つは各チームの課題ですが、セレッソの新規のファンを増やしていくことが大事です。ただファンになってくださいとお願いしても、ファンになって頂けるものではありませんので、まずはセレッソを知っていただく、面白い企画と話題性のあるイベントを続けていくこと。それと、もう一つの質問にあったホームタウン活動の質問にも連動してくるのですが、大阪市のみならず奈良県、和歌山県、去年は奈良県の小学生をたくさんご案内しました。ご案内というのは招待ではありません。優待価格で教育委員会を通じて来て頂きました。和歌山も然りです。去年初めて、教育委員会やサッカー協会を通じてセレッソの試合の案内をさせて頂くことができました。
ホームタウン活動に関しては去年、区民デーを全24区でやりましたけども、まだまだ足りません。今年は来て頂くだけではなく、区民祭りや商店街のイベントなどにもどんどん参加させていただきます。大事なのはそれを継続していくことだと考えていますので、地道な活動を継続すると同時に、効果的にセレッソ大阪のスタジアムに来ていただきやすいような企画をどんどん続けていくことが集客の方法で、それを継続していくことが大事だと考えております。

●質問  南津守から舞洲に移転し、天然芝グラウンド2面を整備し、クラブハウスを新設すると報道があったのですが本当ですか。
クラブ 一般社団法人として先ほどもお伝えしましたが、環境整備をやらなければいけないのは間違いないことです。ユースチームのところではまだグラウンドが足りなくて、例えば水曜日、長居で走ることしかできない、そんなカテゴリーもあります。場所、内容は別にして、一般社団法人として、育成環境の整備はやります。今、それが実現できるように努力している最中です。ご存知の方もいるかもしれませんが、既に公表されていますけども、一般社団法人はtotoの助成金を受けています。ただ、それがまだ使えていません。効果的に使えるように努力をしているところです。

●質問 セレッソクラブに入って4年ぐらいになるのですが、いつもチケットを買う時はコンビニで買っています。しかし毎年毎年、4~5回は、会員番号を入れても次の画面に進まないとか、チケットが買えないというシステムエラーがあります。それを毎年毎年、スタッフの方に言っていますが、一向に改善されません。その点をスタッフの方で改善して頂きたいと思います。
クラブ 毎年ご迷惑をおかけして申し訳ありません。チケットを買って頂くのにお手を煩わせてしまって申し訳ございません。ストレスなくチケットを買って頂いて、スタジアムにお越し頂く。そこがまずセレッソ大阪へのファーストタッチで、そういうことも含めて、おもてなしだと考えております。コンビニやプレイガイドのシステムにもかかわってきますので、ここで細かく、要因に関してのご説明は控えますけども、セレッソとして皆様のデータベースをしっかり管理し、コンビニ・プレイガイドとも連携していきたいと考えております。今シーズンに関しては新システムを導入するなど、きっちりと進めてまいります。十分認識しております。申し訳ございません。

●質問  タイトルを取る、王者になるためには選手一人一人のメンタルを徹底して鍛えなければいけないと思います。例えば監督が、選手たちをコントロールしてうまく持っていくなどの目途、手応えというのはありますか。
クラブ メンタルを鍛えることは非常に難しいことだと思います。実際に、以前の監督も今年のセルジオ・ソアレス監督も選手に対してのフォローや、時には叱咤というのは常にやっています。皆さんには試合で内容が悪かった時、負けた時に思いっ切りブーイングしていただいてもいいと思います。それをされたくないから勝つという、そういうメンタルも大事だと思います。思いっ切りプレッシャーをかけていただければと思います。

●質問  セレッソは先制されて、失点した場合に下を向く選手がいます。そういう試合が何試合もあったと思います。今後、どのように変えていくのか、考えを聞かせてください。
クラブ 昨シーズンは特に早い時間帯に失点する試合が多くて、そのままズルズルと行き引き分けで終わったゲームがたくさんありました。そこは十分に分かっていますし、それを改善をするミーティングは試合翌日にやってきました。セルジオ・ソアレス監督とも今後もやっていきます。セルジオは非常に熱い監督です。ダメだった時に下を向くのではなく、最後の最後まで戦うということを徹底させてくれると思います。監督にもそういう話があったと伝えます。

●質問 梶野部長にお聞きします。ブラジル人選手の獲得について、マルチネス選手の退団が決まったあとにメディアではボランチの選手の名前が上がっていました。そして今回、2列目のブランキーニョ選手の獲得が決まったというのは、方針が変わったのでしょうか。
クラブ 方針としては変わっていません。前に名前が出ていた選手も、我々としては前のポジションの選手として考えていました。リストアップはメディアに名前が上がっていない選手が何人もいます。方針は変わっていません。取れなかった選手も確かにいますが、お金の競争はしないということです。

●質問 今年から開始しているエコキャップについてうかがいます。1試合平均で約5,000個集まっているそうですが、キャップとボトルの部分の分別回収が徹底されていないと感じます。また、エコキャップの回収ボックスも目立ちません。PRも足らないように感じます。社会貢献活動も含め、もっと良い方法があるのではないでしょうか。
クラブ 先日エコキャップの報告をいたしましたが、確かに回収方法が不明確かもしれません。また、エコキャップ以外にも社会貢献活動やホームタウン活動がうまく広報できずに、活動を皆さんにお伝えできていない部分もあります。もっと皆さんに参加して頂きやすい、そしてもう少し活動が伝わる方法も考えてまいります。ご提案ありがとうございます。

●質問 大阪市長と大阪府知事が代わりました。また区長も公募で決まるようです。今後、地元自治体との連携面で影響はないのでしょうか。
クラブ ご心配いただき、どうもありがとうございます。我々はスポーツと政治は全く関係ないというスタンスで臨んでいます。クラブとして協力して頂きたい項目につきましては、私どもから大阪市さんにお願いはしています。お金のかかるところについては難しい部分もありますが、セレッソは「セレッソ大阪」という大阪のチームですので、自治体の形態が変わろうとも良い関係を続けていけるという認識です。これまで続けておりました区民デーや区民優待については、すでに進んでいる状況です。

以上

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