-幼少期-

故郷のグァラバリは海沿いの街で美しく、観光地でもあり、色んな人が訪れます。釣りも盛んで、色んな魚が釣れますよ（笑）。サッカーは気付いたらしていましたね。地元のチームで始めました。小さい頃からスピードがあり、他の選手より足が速いことは自覚していました。ドリブルで相手を抜くようなスタイルで、好きな選手はネイマールでした。彼もサイドで、ドリブルではがせる選手。お手本です。9歳で地元を離れ、アトレティコ ミネイロのアカデミーに入りました。地元からはバスで12時間くらい離れていたのですが、寮に入るのではなく、両親が自分のために仕事を辞めて、家族で引っ越しました。母は教師で、父は大工をしていたのですが、僕のために付いてきてくれたのです。父はサッカー選手になりかったけどなれず、僕にその夢を託してくれました。父は自分のために新たな土地で仕事に就き、母は自分を支えてくれました。そんな家族の支えがあり、プロサッカー選手になることができたのです。今も僕がどのような状態かいつも気にしてくれていますし、父も母も「早く日本に行きたい」と毎日のように電話してきます（笑）。まず自分が日本での生活に慣れて、大阪の街も調べて知った上で、両親を呼びたいと思います。仕事を辞めてまで僕をサポートしてくれた両親には感謝していますし、プロになれたことで、親孝行できたと思います。これからもサッカー人生は長いので、もっともっと、いい思いをさせてあげたいです。

-中学～高校-

プロまでずっと、アトレティコ ミネイロのアカデミーで育ちました。ブラジルでも有数のビッグクラブなので、勝利するためのサッカーを学びました。このクラブで育ったことは、感謝しかないです。アカデミーのレベルは高く、友だちの中には、プロになれない選手もたくさんいました。その中で勝ち残れたことは誇りに思いますが、彼らとの友情は続いています。プレースタイルは変わらず、攻めることが好きでした。スピードを生かしたドリブルやクロス、左足でのシュートが得意で、ポジションはFWでした。アトレティコ ミネイロでプロデビューできた瞬間は、これまでの人生の中でも幸せな瞬間でした。カンピオナート ミネイロの、ヴィラ ノヴァFC戦だったのですが、ホームで勝つことができて、最高の気分でした。

-プロ以降-

プロになって以降は、出場機会を求めて様々なクラブへレンタル移籍を繰り返しました。それぞれのクラブで学ぶことは多かったのですが、特に印象的なシーズンは19年です。ヴィラ ノヴァで39試合に出たのですが、初めてシーズンを通して試合に出ることができました。20年から21年にかけては、ECジュベントゥージで31試合に出場し、クラブにとって14年ぶりとなる1部昇格に貢献できました。ブラジルでは、このクラブで最も多く出場し、経験を重ねることができました。ちなみに、ジュベントゥージでは、ガンバ大阪のダワン選手とチームメイトでした。日本行きを決断する前に、1番か2番目くらいに相談したのですが、「Ｊリーグはいいリーグで、大阪もいい街だよ」と言ってくれました。また食事にも行きたいですし、大阪ダービーで戦うことが楽しみです。友情はありますが、試合には絶対に負けたくありません（笑）。初めて海外のクラブでプレーできるチャンスを得た今、本当にワクワクしています。僕にとって大きなチャレンジです。セレッソ大阪からオファーをもらった時は本当に嬉しかったし、日本でも有名なクラブ、レベルの高いＪリーグでプレーできる喜びを抑えることができませんでした。もちろん、日本はブラジルとは言葉も文化も違いますが、セレッソの力になれるよう、少しでも早く馴染みたいと思います。来日して以来、クラブのスタッフやチームメイトには温かくサポートしてもらっています。コーチにブラジル人のブルーノ クアドロスさんがいることも心強いです。日本での経験が豊富なコーチなので、いつもアドバイスをもらっています。練習に参加して真っ先に感じたことは、選手個々のクオリティーの高さです。チームでの競争も激しいですし、自分も万全の準備をしてシーズンに臨みたいです。自分にとって初のブラジル国外でのプレーになりますが、素晴らしいシーズンにしたいですし、常にベストを尽くし、チームが掲げるタイトル獲得を達成したいです。