Match Preview
- 4/25 広島戦
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“打倒・広島”で3連勝を目指す今節。直近2試合のように粘り強く戦いながら、上向いてきた攻撃で相手の隙を突いていきたい
今季初の90分での連勝を収めた前節の京都サンガF.C.戦から中6日。セレッソ大阪は、3連勝を目指し、敵地でのサンフレッチェ広島戦、明治安田J1百年構想リーグ地域リーグラウンド第12節に挑む。
大阪ダービーに続く連勝を目指した前節は、立ち上がりこそ京都のプレスを受ける入りとなったが、18分に先制。奥田勇斗と柴山昌也で右サイドを崩すと、最後は柴山のパスにチアゴ アンドラーデが上手く合わせてネットを揺らした。2試合続けて9番のポジションに入ったチアゴ。「シバ(柴山)からボールをもらった時はGKが左に寄っているのが見えたので、逆方向に流し込みました」と高い決定力を発揮した。26分には京都に決定機も作られたが、GK中村航輔が相手との1対1を阻止。PKストップで勝利を手繰り寄せた前々節に続き、前節もゴールに立ちはだかった。「京都さんは最初の15分は強度を上げてくるので、そこは難しい時間帯になることは分かっていました。ただ、しっかりと相手のフィジカルに負けずにやれたことが、前半、時間が進むにつれて自分たちのパフォーマンスを上げていけた要因になりました」と試合後にアーサー パパス監督も振り返ったように、30分以降はセレッソがボール保持から崩す場面も増やしていくと、37分に決定機。ただし、GKも外して枠に入れた柴山のシュートは相手DFのクリアに遭い、2点目とはならず。1-0で進んだ試合は66分、待望のシーンが訪れた。相手のスローインを高い位置でカットすると、こぼれ球を拾った石渡ネルソンがドリブルで運び、相手を交わしながら、背後に斜めに走った本間へ絶妙のスルーパス。「パスが来て、トラップした瞬間、『(GKも)抜こう』と思った」本間が飛び出してきた京都のGKも交わして角度のないところからネットに流し込んだ。嬉しいJ1初ゴールに、得点後はジャンピングガッツポーズで喜びを爆発させた。後半アディショナルタイムにはダメ押しの3点目。香川真司のFKが壁に当たり、はね返ったボールを奥田がミドルシュート。GKがはじいたところに猛然とダッシュした櫻川が詰めた。この直後にタイムアップ。『未来を咲かせよう。「ヤンマーハナサカスタジアム」記念マッチ』と銘打たれた“ハナサカ初陣”を見事、勝利で飾った。
明治安田J1百年構想リーグの前半戦は勝点11の9位で終えたセレッソだが、後半戦のスタートで連勝を果たし、勝点6を上積みしたことで、上位争いに参入。今節の結果次第では、首位・ヴィッセル神戸へ肉薄できる位置まで上がってきた。まさに百年構想リーグの今後を占う今節、相手はサンフレッチェ広島。一時は4連敗を喫する時期もあった広島だが、前々節・清水エスパルス戦でPK戦の末に勝利して連敗を止めると、前節はホームでV・ファーレン長崎に2-0で快勝。調子上向きな状況で今節に臨んでくる。広島打破へ向けて、攻撃では直近2試合と同様、相手の背後を突いていくことを考えたい。荒木隼人を中心とした広島の3バックは高さがあり、堅固だが、柴山や本間、技術に優れたアタッカーがしっかりと足元でボールを受けてかく乱し、その中から常に裏や斜めの選択肢を持ってスペースに入ることで、相手の綻びを広げていきたい。「良い状況を作ってアタッキングサードに入った後のラストパスの質」(パパス監督)を高めていくことも、得点を奪うためには欠かせない。「そろそろ自分も結果を」と意気込む中島元彦の1発にも期待したい。守備では、「ディフェンスラインの裏のスペースの管理」(パパス監督)がポイント。前節の長崎戦で先制点を決めた鈴木章斗を筆頭に、背後を取ってくる選手をしっかりケアすることが重要だ。システムの噛み合わせ上、ミスマッチとなるサイドの攻防も試合の中でカギを握る要素。第7節・ファジアーノ岡山戦、第9節・名古屋グランパス戦では相手のウイングバックに得点につながる仕事をされているだけに、その課題も克服したい。また、ホームでの前回対戦時では、後半アディショナルタイムに櫻川が同点ゴールを決めた直後、東俊希に決勝点を奪われた。昨シーズンのアウェイゲームでも、1-1で迎えた86分に決勝点を許している。「この試合は特にメンタリティーが強く求められる」とパパス監督も語気を強めるが、今節こそ試合終了の笛が鳴るまで集中力を高く保って戦い抜き、積年の借りを返したい。
上位へ食い込むために、何としても勝点3を掴みたい今節。1試合ごとに成長を見せている石渡ら選手の伸びを一気に加速させるためにも、このタイミングで広島を倒す意義は大きい。試合の入りで広島の圧力に屈することなく、直近2試合のように粘り強く戦いながら、上向いてきた攻撃で相手の隙を突いていきたい。「広島さんに関しては、過去に大きなことを成し遂げてきたチームですが、我々もそこに割って入りたいと思います」とパパス監督。今節を、その第一歩にしたい。
試合前日コメント
アーサー パパス監督
Q:前節の試合後は、「良い状況を作ってアタッキングサードに入った後のラストパスの質」と「ディフェンスラインの裏のスペースの管理」を課題に挙げていました。今節に向けて取り組んできたことは?
「まさにその2つの部分です。あとは、進め方に関しては一貫性を持ってやっていきたいので、今いる選手の中でどういったことができるか。その中で発展させていくことに取り組んできました」
Q:まさに一貫性を持って続けているクラブがサンフレッチェ広島であり、チームの完成度も高いですが、どこに突破口を見出していきますか?
「直近2試合のような試合の入り方、立ち上がりのアプローチの仕方が特に大事になります。攻守においてメンタリティーを発揮することが大事です。この試合は特にメンタリティーが強く求められる試合になります。広島さんに関しては、過去に大きなことを成し遂げてきたチームですが、我々もそこに割って入りたいと思います」
本間 至恩選手
Q:初ゴールの反響はいかがでしたか?
「友達や知り合いから『おめでとう』と言ってもらって、みんな喜んでくれました」
Q:前節の2列目は、より技術に特化した選手たちが並びました。プレーした手応えは?
「セレッソの2列目はみんな上手いですし、一人一人が前を向けます。ただ、足元、足元になってしまうと、それはそれで良くないですが、今は裏を狙う意識と足元で受ける意識を場面、場面で上手く使えているからこそ、点が入っていると思います。どっちも必要ですし、いいバランスでしっかりやっていけば、チャンスも増えていくと思います」
Q:まさに「裏と足元を使い分けていく意識」は、今節の広島戦でも必要不可欠になると思います。高さや強さのある広島の3バックを崩していくイメージも、そのあたりにありそうですか?
「そうですね。足元で受けて相手のディフェンスラインを揃えさせないで、上手く裏を狙っていくこと。ただし、相手のことより、自分たちがどれだけ自信を持ってできるかが大事。自分たちにフォーカスしてやっていけば、いい試合ができると思います」
Q:広島とのアウェイゲームは、昨シーズン、セレッソでのデビュー戦となった試合でした。良いプレーを見せていましたが、スタジアムの印象も含め、広島とのアウェイに臨む心境については?
「めっちゃ綺麗だった印象は残っています。あの試合では、後半の残り数分で決勝点を決められて負けたので、最後まで気を抜かずにチーム全体で戦いたいです」
