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Match Preview

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スタイルが真っ向からぶつかり合う今節。相手の勢いに飲まれず主導権を握り、アウェイで今後につながる勝点3を目指す


清水エスパルスとの明治安田J1百年構想リーグ地域リーグラウンド第5節から中6日。セレッソ大阪は、アウェイに乗り込み、京都サンガF.C.との明治安田J1百年構想リーグ地域リーグラウンド第6節に挑む。

前節の清水戦、序盤は一進一退の攻防が繰り広げられた中、前半30分以降はセレッソが試合を掌握。優位な状況を作って折り返すと、後半は相手陣に入る回数も増やし、ゴールまであと一歩というシーンを何度も作った。ただし、相手ペナルティーエリア内に入った後のクロスやシュートの精度を欠いて無得点。0-0でPK戦に突入すると、GK中村航輔が相手のシュートを2本止めて4-2で勝利。守護神の圧巻のセーブで、今シーズンのホーム初勝利を手にした。「時間が進むにつれてチームのパフォーマンスはどんどん良くなりました。今シーズンにおいては、一番支配できたパフォーマンスだったと思います」と試合を総括したアーサー パパス監督。ビルドアップではがして前進する部分では改善が見られた一方、仕上げの部分では課題も残した。ウイングが突破した先のクロスの質、入っていく選手の位置、ボックス内でのシュート精度。チームとして崩した先にある個々のクオリティーをさらに高めていきたい。守備に関しては、前節は清水に枠内シュートを許さず、与えた決定機もゼロ。中村航が脅かされる場面は少なかった。それでも井上黎生人は、「ピンチがなかったかと言われたら、危ないシーンもありました。細かく見ると、改善しないといけないことはたくさんあります」と引き締める。さらに隙のない守備構築を目指していく。清水戦では20歳の横山夢樹と石渡ネルソンが明治安田J1百年構想リーグ初先発を果たした。両選手とも持ち味を発揮した場面もあった一方、「もっとやれる」と口を揃えた。伸び盛りの若きタレントの躍動も今節の見どころとなる。



京都との対戦は、昨季はリーグ戦では1勝1敗。いずれも1点差で球際のバトルの激しい、スリリングな攻防が展開された。アウェイで行われた一戦は、前半14分までに2点を先行されるもその後、3点を取って大逆転勝ち。連敗で順位も下げて迎えた中で、シーズンの分岐点とも言える大きな勝利を掴んだ。今節も京都は立ち上がりから前向きなプレスでボールを奪いに来ることが予想される。セレッソとしては、その時間帯をどう乗り切るかは一つのポイント。プレス回避として、下からつないで時間を作ることに加えて序盤は長いボールで裏返すことも選択肢の一つ。トランジションの応酬のような相手の土俵に持ち込まれることなく、セカンドボールをしっかり回収して長短のパスで試合の主導権を握りながら敵陣に入っていきたい。2シーズン京都でプレーし、曺貴裁監督のやり方も熟知している井上。「僕も京都にいたので、こうしてきそうだな、ということは分かります。後ろからビルドアップしてくる相手に対しては、僕が京都にいた時は、どんどん前から行っていました。そこは自分たちとしても考えながらプレーしないといけない。昨年の対戦時では、前から来られてサイドバックが受ける位置が低くなってしまった。そういう時間が増えると、うまくいかない。サイドバックに高い位置を取らせるためにもセンターバックの持ち運びや落ち着きが肝になると思います」と後ろからの配球やポジション取りの重要性を話す。守備では、ラファエル エリアス、マルコ トゥーリオを中心とした京都の攻撃をどう抑えるかもポイント。一瞬でも隙を見せると仕事をしてくるストライカーに対し、アラートな対応を心掛けたい。昨シーズンのホームでの対戦時は、1-1で迎えた87分、CKから長沢駿に決勝点を決められた。今シーズンは改善されているが、セットプレーの守備は今節も一つのポイントになるだろう。

今節を皮切りに、ここからファジアーノ岡山、ヴィッセル神戸と3連戦になる。コンディション調整にも余念がない中、「この3試合をしっかり乗り切れば、代表ウィークによるブレイク前には、いい順位に付けることができる」と指揮官は反転攻勢をかける意気込みを示す。まずはアウェイに乗り込む今節に勝って勢いを付けたい。球際のバトルも含めた粘り強い守備は継続しつつ、本来の強みである攻撃力も発揮して、“連勝”で上位進出を目指す。

試合前日コメント

アーサー パパス監督

Q:昨シーズンも京都とは互いのスタイルがぶつかり合うスリリングな試合になりました。特に立ち上がりからプレスをかけてくることが想定される相手に対し、どのような意気込みで臨みますか?

「おっしゃるように、2つの異なるアイデンティティーがぶつかる試合になると思います。彼らのアイデンティティーを私はリスペクトしています。昨シーズンも彼らとの試合は良いバトルでした。ワクワクする相手です。この試合を皮切りに過密日程にはなりますが、この3試合をしっかり乗り切れば、代表ウィークによるブレイク前には、いい順位に付けることができると思っています」

 

Q:得点について、今季はなかなか増えていきません。前節の試合後も得点を取るために必要なことは仰っていましたが、今週の練習の中で、意識付けの部分も含めてどのようなアプローチをされましたか?

「この2試合、得点できそうな相手のペナルティーエリア内には入っていけています。あとはディテールを詰めていくことです。そこは取り組んでいますし、選手もそこでの質を上げるためにやってくれています。私は選手たちを信じていますし、明日はまたトライできるいい機会です。すぐに好転していくだろうと思っています」

 

Q:ここから連戦ですが、登里選手を含めたベテラン選手の重要性について

「このグループにおいて、非常に重要となる、いいキャリアを積んできた選手たちがいます。経験値だけではなく、クオリティーもあります。若手が多いチーム状況の中で、そうしたロールモデルも必要になると思っています。登里選手に関しても、経験も素晴らしいキャラクターも持っているので、彼に期待する部分も大きいです」

 

登里享平選手

Q:今シーズンは失点を減らすというテーマもある中で、開幕から5試合で3失点と結果は出ています。一方で得点も3。課題と長所が昨シーズンと真逆になっています。ただし、前節も前々節もチャンス自体は作れていました。攻守にバランスについて、チームの現状をどう見ていますか?

「キャンプから、昨年の課題と向き合いながらも、昨年の良さである攻撃のプラスαに取り組んできた中で、守備に関しては試合を重ねるごとに連係や共通認識が深まってきた部分はあると思います。前線の選手も守備を頑張ってくれて、失点は減らせています。攻撃に出る時のパワーやスピード感は、結果的に昨年の方が上という形にはなっています。今後、攻撃でのパワーの使い所はカギになると思います。前節もそうでしたが、チャンスの数やペナルティーエリアに入る回数は増えていますが、最後の部分での課題はあると思っています」

 

Q:得点を取る部分に関しては、最後は選手個々の質が問われてくるとも思います。現在のセレッソの攻撃陣は、技術が高く、可能性のある選手が揃っている一方、まだ実績という面では残せていない選手も多いです。彼らが結果を求めて逸る気持ちと、最後は丁寧に仕留める部分は、もしかしたら相反する要素かも知れません。そうした結果が欲しい若手に対して、経験豊富な登里選手からアドバイスしたり、思うことはありますか?

「そうですね。特長的な選手が多い一方、言われたように、経験はもっと積み重ねていかないといけない部分もあります。ゴールやアシストというきっかけさえあれば、どんどん乗っていける選手、勢いのある選手は多いと思います。ただ、最後のボックス内でスピードを上げ過ぎてしまって、精度が悪くなったりもします。スピードを上げている状態でも正確にプレーできる選手が海外に行く選手だと思うので、自分をしっかりコントロールしながら最後の精度を高めていく作業が必要です。そのあたりは普段から伝えています。いいところまで行ったり、いいドリブルで進入しても、最後のところでスピードを上げ過ぎたり、コントロールが思うようなところにいかなかったり、ということが多いので、そのあたりはボックス内で主導権を握れるぐらい、王様になるぐらいの余裕を持ってもいいかなと思います」

 

Q:京都戦は互いのスタイルがぶつかり合う一戦になると思います。どう奪うか、どうはがすか、スペースの取り合いや、球際の攻防も含めて見ている分には面白い試合になることが多いですが、試合のポイントをどう考えていますか?

「どの試合を見ても京都さんはアグレッシブですし、強度が高く、ボールにアプローチしてきます。一人が行けば、みんなが付いてくる。そうしたスライドの部分でも広範囲に守っているイメージがあります。どこのスペースが空いているか、しっかりと認識しながらボールを動かしたり、そこにしっかりとボールを届ける作業は必要になると思います。前提として、球際やセカンドボール、強度で負けないこと。そこで上回らないと勝点3は取れないと思うので、そこは前提として、相手のズレやスライドをしっかり見極めて、どこにボールを運んでいくかは意識したいと思います」

 

Q:宮崎キャンプでのファーストゴールは、登里選手のクロスから櫻川ソロモン選手がヘディングで決めたゴールでした。今季のセレッソの新しい得点パターンになるのかなと見ていました。最近は低いクロスも増えていますが、高いクロスへの意識はいかがですか?

「キャンプの時からそうですが、高さのある選手がいるので、ボスもその空間を使うことは言われてきました。クロスへの入り方はソロモンに限らずしっかり点で合わせられるようにしたいです。グラウンダーと高いボール。中で競る選手を見ながら、相手も見ながら、クロスは使い分けていくことが大事かなと思います。低めのクロスも多いですが、高さを生かすクロスも狙っていますし最後の精度を高めることが得点にもつながっていくと思います」

 

Q:櫻川選手を生かすためには、高さも有効に活用していきたい?

「全体的にソロの能力の高さにびっくりしましたし、あの場面では顔を上げた時、一人だけ浮いて見えました。そこは狙い目です。ソロのポジショニングや相手とのミスマッチは狙っていければと思います。それはピッチの中でも一つの戦術として取り入れていくべきですし、みんなで見据えてやっていければと思います」

 

Q:一方で、前から来る京都に対し、スペースを取るという意味では、疑似カウンターも狙っていく?

「そうですね。京都さんとの試合はそういう展開、オープンな時間帯も考えられるので。セレッソのサッカーとしても、ビルドアップで相手を引き込んだ状態からスピードを生かした展開をすることは形の一つ。そうした形にもなり得るかなと思います」

 

Q:前節の先発の平均年齢は25歳と若いチームでしたが、どのような声を掛けていますか?

「前節はピッチには入っていないので、ピッチの外で見えたことで声を掛けたり、試合に入る気持ちの作り方や立ち上がりで大事になる要点を伝えることは意識しています。勢いのある選手や未来ある選手が多い中で、自分が経験してきたことを助言するタイミングは図っていければと思います。出ていなくても、試合がどういう状況なのかは伝えていければと思います」


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