Match Preview
- 3/7 清水戦
- メディア
連敗を抜け出し、3試合ぶりの勝点3を目指す今節。粘り強い守備は継続しつつ、本来の強みである攻撃力を発揮したい
V・ファーレン長崎との明治安田J1百年構想リーグ地域リーグラウンド第4節から中6日。セレッソ大阪は、ホームに戻り、清水エスパルスとの明治安田J1百年構想リーグ地域リーグラウンド第5節に挑む。連敗で迎える今節、何としても3連敗は阻止し、3試合ぶりの勝利を手にしたい。
前節の長崎戦は試合の入りは悪くなかったが、徐々に長崎の良い守備から速攻を受け始める。自陣でのビルドアップに課題を残し、相手陣に向かうことができずにいると、ホームスタジアムの大声援も背に勢いよくゴールに向かってくる長崎に対し、守勢に回る展開を余儀なくされる。それでも11分、12分、20分と連続してGK中村航輔が好セーブを見せるなど失点は回避すると、30分ごろからセレッソも反撃開始。31分にチアゴ アンドラーデ、33分には柴山昌也がチャンスを迎えたが、今度は相手GKの好セーブに阻まれた。このまま前半を0-0で折り返し、後半を迎えたいところだったが、38分に失点。ボランチ間でのパスがずれてボールを奪われると、最後は長崎の10番・マテウス ジェズスに強烈なミドルシュートを叩き込まれた。後半は開始からセレッソが相手陣の深くまで攻め込むと、47分、50分と柴山にチャンスが訪れたが、決め切ることはできず。その後も途中出場の横山夢樹や中島元彦がさらに攻撃を加速させるなど逆転を目指して攻め込んだが、前節は最後まで1点が遠く、0-1で敗戦。前々節のサンフレッチェ広島戦から連敗を喫する結果となった。この2試合を振り返ると、GK中村航輔のビッグセーブや守備陣の体を張ったディフェンスもあり、相手の時間帯でも粘り強く戦うことはできている一方、本来の良さである爆発的な攻撃力が影を潜めている。もっとも、アーサー パパス監督は、「昨年よりも相手ペナルティーエリア内でのボールタッチ数は増えています。あとは、ペナに入った時のいい判断も重要です。シュートを打つ、ラストパスを送る際に、得点へ向けた強い信念を持ってプレーすること。ブレずに一貫性を持ってやっていくことが大切です」と述べ、継続する重要性を示した。櫻川ソロモン、イェンギ クシニ、横山夢樹ら新戦力との融合も進みつつあるだけに、今節はゴールネットが揺れる瞬間に期待したい。
今シーズンの清水は昨シーズンまでヴィッセル神戸を率いてJ1リーグ連覇を果たした実績もある吉田孝行監督を招聘。神戸がそうであったように、規律とハードワークは短期間で落とし込まれており、今節も中盤の攻防を含めて強度の高いバトルになることは必至。セレッソとしても、まずは戦う姿勢で一歩も引かずに向かっていく必要がある。戦い方としては、新戦力として加わった長身FWオ セフンの高さを生かし、彼に当てたところから2列目がセカンドボールに反応する攻撃が目立っていたが、前節のガンバ大阪戦はオ セフンが欠場。高さという明確な武器はなくなったが、下からつないで両サイドを生かす攻撃で前半からチャンスを作っていた。中でも左ウイングのカピシャーバが1得点1アシストと大暴れ。古巣戦となる今節はさらに気合いも入っているだろう。対面の選手がしっかり対峙し、彼の間合いでプレーさせないことが重要だ。他にも前節ゴールを決めた北川航也や右ウイングの松崎快らをしっかり抑えることも欠かせない。

昨シーズン、清水にはホームで4-2、アウェイでも4-1と大量点を取ってダブルを達成した。これまでの対戦成績でもホームでは抜群の勝率を誇るカードだが、吉田監督になり、チームの個性も変わっている。決して油断することはできない。粘り強い守備は継続しつつ無失点にもこだわり、本来の強みである攻撃力を前面に発揮して、ヨドコウ桜スタジアムで勝利の喜びを分かち合いたい。
試合前日コメント
アーサーパパス監督

Q:直近の2試合を振り返ると、相手の時間帯でも粘り強く守れている一方、攻撃の回数を増やせておらず、得点が1点に留まっています。継続だとは思いますが、今節に向けてゴールを奪うために取り組んできたことはありますか?
「見られている感覚としては正しいと思います。11対11で戦えた過去3試合のデータを見ますと、昨年よりも相手ペナルティーエリア内でのボールタッチ数は増えています。ただし、ペナに入っていく部分でもう少し速くアグレッシブに行ってもいいのかなと。あとは、ペナに入った時のいい判断も重要です。シュートを打つ、ラストパスを送る際に、得点へ向けた強い信念を持ってプレーすることも大切です」
Q:前節の試合後は、「今年のメンバーでチャレンジしている途中でもある」という言葉もありました。現状、櫻川ソロモン選手、イェンギ クシニ選手、横山夢樹らのフィット具合はどのように感じていますか?
「まず間違いなく言えることは、彼らは凄くよく取り組んでいます。持っている力も全て出し切ろうとしてくれています。また、この特別大会にどう取り組むか、クラブとしての明確な戦略もあります。難しい期間こそしっかり取り組み続けて選手を伸ばしていくことが大事です。私としては、クラブとして描く大きな絵を理解しているので、ブラさず一貫性を持って選手たちと成長していくことが大事だと思っています。得点に関しても、ボックスの中には入れています。もっと点を取らないといけないですが、こうした状況はすぐに好転することもあるので、ブレずに一貫性を持ってやっていくことが大切です」
Q:清水は今季から吉田孝行監督が就任しました。 強度を意識したチーム作りも特長だが、どう見られていますか?
「昨年とは大きく違うチームだと思います。メンバーも刷新を図り、クラブとしても何かを勝ち取ろうという動きを見せています。もちろん、どのクラブに対してもリスペクトを持つ必要はありますが、我々のグラウンドに乗り込んでくるわけで、我々が自分たちのフットボールを展開することが大事です。相手のことを大きく気にする必要はないと思います」
Q:先ほどの答えの中で、「特別大会にどう取り組むか、クラブとしての明確な戦略もある」という言葉もありましたが、話せる範囲でどのような戦略でしょうか?
「クラブとは始動日から明確にコミュニケーションを取っています。まず一つは、この半年だけではなく、将来的にもタイトルを争えるスカッドを構築していく、ということです。そのためには若手にも投資が必要ですし、この大会の中で出場時間を伸ばしていくことも大事です。もちろん、勝たなくてもいい、という訳ではありません。毎試合、勝ちにいくアプローチを取っています。その中で、しっかりとスカッドを育てながら、必要な部分があれば補強する。しっかりとタイトル争いができるチームにしていくという大きなミッションがあります。ただし、最も重要なことは、毎週スタジアムに来て下さるサポーターの方々にいいパフォーマンスを見せること。そのためにチームを構築しています。トロフィーを掲げる最高の瞬間をお見せするためにチームを構築していかなければいけないと思っています」
井上 黎生人選手

Q:今シーズンは失点を減らすというテーマもある中で、開幕から4試合で3失点と結果は出ています。守備での手応えと、もっと良くしていきたい部分と、守備での現状はどう捉えていますか?
「4試合で3失点は、少ないとは思っていません。長崎戦の失点も広島戦の失点も、防がないといけないシーンだと思っています。今の結果に全く満足していません。連敗中ですし、連続で失点しているので、そこでの責任感は非常に感じています」
Q:ビルドアップに関しては、直近の2試合は特に前半、思うようにボールを前に運ぶことができていません。後半になるにつれていい攻撃はできていますが、特に立ち上がりに関して、どのような改善が必要だと考えていますか?
「ビルドアップにかける枚数が後ろに多くなって、いざ、ソロ(櫻川ソロモン)など前線の選手にボールが入った時に枚数が足りない状況を改善しないと攻撃に厚みが出ないと感じています。あくまでゴールするための通過点なので、ビルドアップすることが目的にならないように改善が必要だということは、僕も含めたディフェンスラインもGKもチーム全体でも感じていました。そこはトレーニングでも意識して取り組んできました」
Q:前線へのロングボールで裏返すことも含め、前からアグレッシブに、強度の高い守備をしてくる清水の嫌がる攻撃をしていくことも大事?
「シンプルにロングボールを入れてもソロが孤立してしまうこともあります。ロングボールが増えると今のセレッソのスタイルとしてはいい流れになりにくい面もあります。ただ、(長いボールを入れてプレスを回避することは、時間帯によっては)狙いとして持っています。映像を見ても、清水はどんどんプレスをかけてきます。そうした相手に対しては、ボールを受ける前の準備が大事になります。ディフェンスラインとしては一つのミスで失点するポジションなので、丁寧にやりたいです」
