Match Preview
- 2/7 G大阪戦
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百年構想リーグの幕開けはヤンマースタジアム長居での大阪ダービー。多くのサポーターが見込まれる舞台で必勝を期して挑む
シーズン移行を今年の夏に控えた2026年。その前半は、特別大会として明治安田Jリーグ百年構想リーグが開催される。J1は地域リーグラウンドとして東西の2グループに分け、10チームによるホーム&アウェイで総当たりのリーグ戦を実施。その上でプレーオフラウンドとして東西の同順位のチーム同士が対戦し、最終的な順位を決定する。開幕戦は昨シーズンと同様、ガンバ大阪との大阪ダービー。今年も絶対に負けられない一戦から新たな戦いがスタートする。
「攻撃的なスタイル構築と若手の育成」をテーマに掲げ、新たにアーサー パパス監督を迎えて始まった昨シーズン。攻撃では後ろからボールをつなぎつつ手数をかけずにスペースへ進入。果敢にゴールを目指した。守備でも高い位置からプレスをかけて、DFラインも押し上げるなど、「勇気を持って攻撃的な、強度の高いフットボール」(パパス監督)を実行すると、その色は確実にチームに浸透。リーグ3位タイの60得点を記録するなどJ1リーグにおいて屈指の破壊力を有するチームに成長を遂げた。就任2年目となる今シーズンも、「アタッキングフットボール」(パパス監督)という大枠の戦い方は変わらない。ただし、攻撃陣ではこのオフにラファエル ハットンが移籍し、ルーカス フェルナンデスも昨季負ったケガの影響でリハビリ中。昨シーズンの主力が抜けた(不在の)穴をどう埋めてプラスαをもたらすかは、明治安田J1百年構想リーグ序盤の焦点となる。もちろん選手たちもその責任感は自覚済み。横浜FCから完全移籍で加入した長身FW櫻川ソロモンは大阪ダービーでの開幕戦に向け、「ダービーで勝つには僕が決めるか決めないか。僕が点を取って勝つ」と決意を込める。2列目には中島元彦、柴山昌也、本間至恩、阪田澪哉、新加入の横山夢樹とタイプの異なるアタッカーが揃う。昨年の開幕戦で2得点1アシストの大活躍をするなどシーズン序盤にブレイクして昨夏に欧州移籍を勝ち取った北野颯太に続く選手は誰か。突き抜ける存在に期待したい。一方で、昨季は失点数の多さが課題となった。守備組織の構築や相手を潰す選手個々の強さを高めていくことも、明治安田J1百年構想リーグで上位を狙うためには必要不可欠となる。

ガンバは今季からドイツ国籍のイェンス ヴィッシング新監督を迎え、より縦への速さ、前からのプレスを強く打ち出したサッカーを志向している。そうした相手に対し、セレッソとして気を付けたいのはボールの失い方。宮崎キャンプで行われたファジアーノ岡山とのトレーニングマッチでは、相手のプレスに嵌められ、ビルドアップの過程で奪われて失点するケースもあったが、そうした学びもうまく生かしていきたい。後ろから組み立てるビルドアップに加え、ハイプレスに対しては背後の意識も持ちながらシンプルにスペースへボールを供給し、前線の選手たちの能力を生かしてゴールにつなげたい。「開幕戦はプレシーズンで準備してきたこと、成長を確認する機会。明日はプレッシャーがかかる中で、それを示したいと思っています」と語るパパス監督。昨シーズンからチームの色は変わらない中で、今シーズン加わった選手たちの個性をどう落とし込んでいくか。「選手にはそれぞれの能力があるので、その強みを最大限に生かせる機会を作りたい」とイメージする指揮官の采配も楽しみだ。もちろん、内容以上に大阪ダービーで求められるものは結果。チーム、選手、サポーターが一丸となり、勝点3に強くこだわって試合終了の笛が鳴るまで戦い抜きたい。
ヤンマースタジアム長居でのJリーグの公式戦は2021年の明治安田J1リーグ第15節・サンフレッチェ広島戦以来。当時は新型コロナウイルスの影響で無観客だったが、今回の一戦は大阪ダービー史上最多の2014年の観客数(42,723人)に届くかという集客が見込まれている。「自分が見ていた大阪ダービーはヤンマースタジアム長居なので、特別な思いはあります。満員の声援ありのヤンマースタジアム長居でゴールを決めたい」と燃える中島元彦を筆頭に選手たちのモチベーションも高い。また、試合当日は前座試合として「C大阪U-13選抜 vs G大阪ジュニアユース」の一戦も行われる。未来のトップチームを担う若き選手たちのプレーにも注目だ。
試合前日コメント
アーサー パパス監督

Q:開幕戦を明日に控えた心境について
「多くの観客が駆けつけて下さると聞いており、非常に楽しみな気持ちです。大阪ダービーは特別な試合です。選手もモチベーション高く臨めます」
Q:ホームでの大阪ダービーで始まる開幕戦について
「開幕戦はプレシーズンで準備してきたこと、成長を確認する機会です。通常より短い期間でしたが、しっかりと取り組めました。我々のフットボール全ての領域で成長させていきたいと思っていますし、明日はプレッシャーがかかる中で、それを示したいと思っています」
Q:先日発表されたダブルキャプテン制の狙い。引き続き田中駿汰選手を、新たに畠中槙之輔選手を選出した理由について
「昨年から引き続き駿汰を選んだ理由としては、昨年は特に行動で示すことが素晴らしかったからです。ただ、シーズンの中で2ヶ月ほど(ケガで)離脱する期間がありました。その中でキャプテンマークを巻く選手をローテーションもしました。彼の周りに適切なサポートを置くことも必要です。ロッカールームでは、キャプテン一人の声だけではいけないとも思っていました。このグループにはいいリーダーがたくさんいます。若手選手も含めてより責任と自覚、高い基準を持って行動する必要があります。キャプテン2人だけではなく、チーム全体として、より高い責任感を持って欲しいと思います」
Q:今シーズン表現したいサッカーの哲学、攻撃的に戦う信念は変わりませんか?
「私がこのクラブに来た理由として、攻撃的なアイデンティティーをもたらすことがあります。そこは変わらずやっていきます。サポーターの皆さんも、勇気を持って前進するサッカー、より多くのゴールに期待していると思います。また、若手の成長という意味では、昨年からの12ヶ月で2人の選手が欧州にプレーの場を移しました。若手の成長も引き続き促していきたいと思います。選手にはそれぞれの能力があるので、その強みを最大限に生かせる機会を作りたいです。ただ、彼らもチームの枠組みの中でプレーしないといけません。攻守ともにハードワークする必要があります」
田中 駿汰選手

Q:昨年も開幕戦は大阪ダービーでしたが、今年はホームでの開催になります。舞台はより多くの観客が見込まれるヤンマースタジアム長居です。開幕戦へ向けた意気込みについて
「大阪ダービーなので、内容どうこうより勝点3を取ってシーズンをスタートさせたいです。ヤンマースタジアム長居でのダービーは経験したことがないですが、より多くのサポーターの方が来てくれると思うので、楽しみです。大阪ダービーの雰囲気は好きですし、勝った方が大阪と名乗れるのがダービー。サポーターの皆さんも負けたくない気持ちがあると思うので、そういう皆さんの期待を背負って戦えることは幸せです」
Q:明治安田J1百年構想リーグにおけるキャプテンが田中選手と畠中選手に決定しました。昨年の引き続きキャプテンを務める思いと、畠中選手も加わったことによる心強さはありますか?
「昨年よりも、より一層、責任感を持ってやらないといけません。2年目なので、より結果を出していかないといけないですし、昨年以上の気持ちで臨んでいます。2人体制はやったことがないので新しいチャレンジですが、シンくんは経験もありますし、昨年からリーダーシップも取ってくれていました。シンくんと一緒にキャプテンをやることは自分としても心強いですし、しっかりコミュニケーションを取りながらチームを上に引っ張っていけたらと思います」
Q:今シーズンも昨シーズン磨いた攻撃的なスタイルは継続していく?
「昨年よりも磨きをかけていかないといけないです。昨年は得点も多く取れましたが、もっと取れるチャンスはあったので、今年は昨年以上に攻撃的に戦いたいです」
Q:攻撃的なサッカーを目指すことは前提として、守備の面で昨年から上積みできたと感じる部分はありますか?
「キャンプから守備のところも取り組んできました。自分たちからアクションして奪う部分もそうですし、粘り強い守備もさらに植え付けていきたいと思います」
Q:新加入選手も増えましたが、彼らの馴染み具合はいかがですか?
「もうチームに溶け込んでいます。元々いる選手もよく喋る選手が多いので、自然と早い段階から馴染んでいました」
畠中 槙之輔選手

Q:開幕戦へ向けた意気込みについて
「始動してから自分たちが準備してきたことを出して、しっかり勝って勢いを持ってシーズンに臨みたいと思います」
Q:昨年の開幕戦、セレッソでのデビュー戦が大阪ダービーでしたが、改めてあの試合を振り返ると?
「それまで何度もガンバとは試合をしていましたが、大阪ダービーでガンバと試合をするのは初めてだったので、どんな雰囲気か楽しみでにしていましたが、両チームのサポーターの迫力は凄かったです。アウェイでしたが、セレッソサポーターの応援も心強く、僕たちのパワーになりました」
Q:今年はホームでの開催になります。舞台は、より多くの観客が見込まれるヤンマースタジアム長居だが?
「スタジアムの作り的に、ヨドコウ桜スタジアムみたいにピッチとの距離が近いわけではないので圧迫感はないと思いますが、より人数が多いということで、プレーしていて頼もしい気持ちになることは間違いないと思うので、ワクワクしています」
Q:アタッキングフットボールというサッカーの色は今シーズンも変えないと思いますが、選手の入れ替えはありました。特にFWとDFラインでは新しい選手も加わりましたが、彼らを含めたチームの現状はいかがですか?
「キャンプの練習試合では固定メンバーでやらなかった分、色んな選手の特長を各々が感じられた期間になりました。自分たちのサッカーは誰が出ても変わらないのが強みだと思うので、そこを基準に一人一人が技術や個性を発揮できれば、自ずと強いチームになると思います。昨年以上に目指しているスタイルを突き詰めて、より質を高めていきたいです」
Q:明治安田J1百年構想リーグにおけるキャプテンが田中選手と畠中選手に決定しました。監督にキャプテンを打診された時の思いと、改めて田中選手とともにキャプテンを務める抱負について
「監督からの信頼も感じましたし、求められていることは昨年以上だと思います。それに対して僕がどう応えられるか。それはこのチームの方向性を決めるものにもなると思うので、責任を持って、このチームを高みに持っていけるように、自分が今まで経験してきたこと、それ以上をチームに還元して、みんなで強いチームを作り上げていきたいと思います」
Q:昨シーズンもリーダーシップグループの一人としてチームを引っ張る姿勢を出していましたが、キャプテンという立場になって、改めて田中選手と話したことはありますか?
「特にキャプテンになったから(田中と)話したことはないですが、昨年から僕は良くも悪くも思ったことを言ってしまうタイプ。今年は言葉により責任感が付いてくる立場になったので、チームがいい方向に向かうよう駿汰とやっていきたいですし、僕たちだけではなく、選手みんながチームを引っ張っていける存在になっていけたらと思います」
Q:セレッソはまだリーグタイトルがありませんが、横浜F・マリノスでリーグ優勝を経験している畠中選手としては、どういった部分をセレッソに注入して、リーグ優勝できるチームにしていきたい?
「僕がマリノスで2回優勝できた時は、決まったリーダーがいたわけではなく、若い選手からベテランの選手まで、全員がチームのために何ができるか常に考えて動いていました。セレッソもそれがないわけではないですが、まだまだ成長段階のチームだと思うので、チームのために、という選手がたくさん出てくるよう、僕らが促していくというか、示していけたらいいと思います」
