Match Review
- 11/9 清水戦
- メディア
前節に続く電光石火の2得点を含む大量4得点で快勝。古山兼悟にも今シーズン2点目が飛び出し、今季2度目の3連勝を達成
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試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)
https://www.cerezo.jp/matches/result/2025110917/
前節の川崎フロンターレ戦から2週間。セレッソ大阪は清水エスパルスのホームに乗り込み、3連勝を目指して明治安田J1リーグ第36節に臨んだ。先発は前節から2人変更。田中駿汰がベンチスタート、大畑歩夢がメンバー外となり、ヴィトール ブエノと髙橋仁胡がともにリーグ戦5試合ぶりの先発を果たした。.jpg)
前節の川崎戦は開始7分で2点を奪う今シーズン最高の入りを見せたが、今節もその勢いを継続。3分、奥田勇斗、喜田陽、柴山昌也で右サイドを崩すと、奥田のクロスをブエノが落とし、中島元彦がミドルシュート。GKがはじいたボールをラファエル ハットンが詰めて、セレッソが先制に成功した。11分にも追加点。喜田が高い位置でボールを奪い、柴山が1人かわして右足でシュート。クロスバーに当たってはね返ったところを今度はブエノが詰めて、清水を突き放した。「入りの15分、清水さんの失点が多いという情報は入っていた。僕たちもこの2試合、立ち上がりに点を取っていたので、今日も開始から点を取りにいこうという意識で臨んだ」と試合後に話したのは喜田だが、まさに相手の状態が整う前に畳み掛けた圧巻の2得点だった。ここからはしばらく清水の反撃を受ける展開となったが、18分、24分と連続してGK福井光輝が好セーブ。掴んだ流れを手放すことなく試合を進めると、42分に3点目。福井のキックをハットンが収めたところから、ブエノ、チアゴとつないで左サイドを崩し、最後はチアゴのクロスを中央で受けたハットンがワントラップからゴールに流し込んだ。「練習でもやっている形。3人の連係がうまくいった」とハットン。ブラジル人トリオによる鮮やかなコンビネーションで奪ったゴールだった。さらに前半アディショナルタイムにも決定機。喜田のパスを受けて背後を取ったチアゴのクロスから、再びハットンがゴールを狙ったが、ここはトラップが流れて4点目とはならず。それでも前半だけで3得点。アーサー パパス監督が積み上げてきたアタッキングフットボールが敵地で炸裂した。.jpg)
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清水は後半開始から乾貴士を投入し、攻撃にアクセントを付けてきた相手の反撃を受ける展開に。46分、52分と、昨シーズンまでセレッソでプレーしたカピシャーバにゴールを脅かされたが、前者は髙橋がブロックし、後者は進藤亮佑がクリア。守備陣が体を張って守る。67分にもCKの流れから清水に決定機を作られたが、ここは福井が好セーブ。後半は守勢に回ったセレッソだが、69分、75分とカウンターから決定機。いずれも相手を崩したが、柴山のフィニッシュが決まらず。77分、セレッソはハットンとチアゴに代えて、古山兼悟とディオン クールズを投入すると、84分、古山にチャンスが訪れたが、放ったシュートは相手DFに防がれると、そこからカウンターを受けて失点。乾に鮮やかなゴールを決められた。「(気持ちが)落ちそうになった」という古山だが、ようやく掴んだ出場のチャンスでこのまま終わるわけにはいかない。自身を奮い立たせてピッチを走ると後半アディショナルタイムに好機は訪れた。香川真司のパスを受けてサイドを突破したクールズのクロスに見事、左足のインサイドで合わせてゴール。まさに「仕留める」といった単語がピタリと当てはまる、「これぞストライカー」と言うべき一撃を叩き込んだ。ムードメーカーでもある大卒ルーキーの今シーズン2点目に、真っ先に駆け寄った進藤を始め、選手、スタッフも大盛り上がり。試合後、古山は、「練習から、ああいうクロスに合わせることは誰よりもこだわってやってきた自信はあります。いつも中村拓海くんやコーチのブルーノ(クアドロス)さんとクロス(から決める)練習をしていたので、試合で決めることができて良かった」と安堵の表情を浮かべ、「苦しい時期を支えてくれた人たちのためにも、決めることができて良かったです」と周囲への感謝も口にした。このゴールで試合を決定付けたセレッソが、ホームでの対戦時に続き清水から4得点。シーズンダブルを果たした。.jpg)
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「3試合続けて良い入りができた。相手としては難しかったと思う」と満足気に試合を振り返ったパパス監督。前々節・ファジアーノ岡山戦、前節の川崎戦に続き、今節も良い入りから先制に成功。試合の主導権を掴み、今季2度目の3連勝を達成した。今シーズン残り2試合もここまで積み上げてきた力をしっかりと発揮し、最後まで駆け抜けていきたい。