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Match Preview

  • 11/9 清水戦
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右肩上がりで終えたい今シーズン。攻守に自分たちの目指すサッカーを披露して、敵地に集うサポーターとともに3連勝を目指す


連勝を果たした前節の川崎フロンターレ戦から2週間。セレッソ大阪は、清水エスパルスのホームに乗り込み、3連勝を目指して明治安田J1リーグ第36節に挑む。

前節の川崎戦は、開始7分で2点を奪う今シーズン最高の入りを見せると、その後は幾度となく迎えた3点目のチャンスで仕留めることはできなかったが、GK福井光輝が好セーブを連発。チーム全体の守備も機能し、無失点を達成。攻守がガッチリかみ合う快勝を収めた。「入りが良かったですし、後半はボールを持たれる時間も長かったですが、守備で全員がハードワークしたことが無失点で終われた要因。(プレスに)行くところ、行かないところもハッキリできた。欲を言えば、もっと前から行って、前で取り切れるシーンがあったら良かったですが、いい試合ができたと思います」と前節を振り返った畠中槙之輔。今シーズンも残り3試合。「監督のやりたいサッカーをまだまだ体現し切れてはいないと思うし、自分たちのポテンシャル、若い選手たちのポテンシャルを考えたら、もっとできることはあると思う」(畠中)とさらなる高みを見据えつつ、「1年目のチーム作り、土台作りという意味では成果も出せている。来年以降につながるサッカーはできている。残りの3試合でも示していきたい」(畠中)とチームの成長に手応えも持ちながら向上に努めている。今回の中断期間でも、攻守の切り替えで強度を高める練習、ビルドアップの確認などを行い、これまで積み上げてきたことのブラッシュアップを図った。残り3試合に向けてはアーサー パパス監督も、「1試合1試合、目の前の試合しか見ていません。もっと言えば、今日しか見ていない。今日が終われば、明日。日々のトレーニングの中からもっとできることを増やして、向上させていくことを続けていきたい」と意欲を示す。最近のシーズンは失速傾向で終えることも多かっただけに、今シーズンは右肩上がりで最後まで駆け抜けていきたい。

今節対戦する清水とは、前回対戦では開始4分に直接FKを決められ先制こそ許したが、13分、CKから髙橋仁胡のJ1初ゴールで同点に追い付くと、18分にも再びCKから今度は中島元彦が決めて逆転に成功。後半も、この試合が海外に旅立つ前、最後の試合となった北野颯太の2アシストから2点を追加。最終的には4-2で快勝を収めた。今節もゴールを目指して攻め抜く姿勢を存分に発揮したい一方、「エスパルスもホームでは攻撃的でアグレッシブに来る。こっちのホームでやった試合とは逆の展開になってもおかしくない。気を引き締めて臨みたい」と香川真司も話すように、オレンジで染まるスタジアム、相手の攻勢を受けて、思い通りにいかない時間帯もあるだろう。敵地でも攻める姿勢を発揮すると同時に、前節のように、耐えるべき時間帯はしっかりと耐えることが勝利につながる。中盤で攻守を司る喜田陽も、「バランスを崩せばスペースを使われるので、そこを埋める作業は意識している」と話す。前節見られた、ボールホルダーに強く行く姿勢を継続し、自由を奪うとともに、自陣のペナルティーエリアから遠ざける守備を心掛けたい。試合当日は雨の予報もある。“事故”が起きやすいピッチコンディションになる可能性もあるだけに、セットプレーやミドルシュートも勝敗を分けるポイントの一つになるか。相手に与える機会はなるべく減らし、こちらは有効に活用していきたい。



「残り3試合、しっかり勝って、一つでも上の順位で終わることが来季にもつながっていく」と喜田。今シーズン、キャンプから取り組んできたアタッキングフットボールを最後まで磨きつつ、結果にもこだわって締めくくることが、来シーズン以降の結果にも大きく影響していく。前回対戦のリベンジを期して、強い気持ちで向かってくる清水をしっかりとはね返し、攻守に自分たちの目指すサッカーを披露して、敵地に集うサポーターとともに3連勝を達成したい。


アーサー パパス監督



Q:清水エスパルスとの前回対戦では、今シーズンの中でもベストの一つと言える内容を示して勝利しました。その再現に期待しつつ、今節に関してはアウェイということもあり、難しさもあると思うが、試合のポイントをどう考えていますか?
「前回対戦はポジティブな内容で、いい結果が出ました。ただし、だいぶ前の話です。その試合にしても、立ち上がりにすぐ失点して、追いかける展開になりました。今回はそうならないように、直近の2試合を見習って、同じような結果を残せる試合にしたいです。清水も個々の能力が高い選手が揃っていますし、難しい試合になるとは思いますが、チームとしての成長を止めることなく、サポーターに対してもいい試合ができるように臨みたいと思います」

Q:前節からの2週間も、直近2試合で良かったところをさらに伸ばすことに主眼を置かれたと思いますが、チームのパフォーマンスで気になっている部分はありますか?
「縦に付けるところ、前向きな状態を作ることは増えているので、そこは良いところです。セットプレーや試合を決める局面でしっかり守れるようになってきたことも、前節の勝利につながったと思います。そうした部分(守備)も練習に組み込んでいるので、成長が見られていると実感しています。攻撃も守備も両方できるようになっていくことがとても大事なこと。両局面でしっかりと成長した姿を継続して見せることが、これからの課題になります」

Q:前節はボールを持った相手にタイトに寄せる守備も目立ったが、守備で成長が見られる部分とは?
「しっかりと自分が犠牲になって守備をする意識を一人一人が持て始めたことが大きいです。しっかり守れば、点は取れるチームであることは分かっているので、無失点で抑える、そこから得点につなげていくことが、勝利にもつながっていくと思います」

Q:前回の清水との対戦が壮行試合となった北野颯太選手ですが、先日、日本代表に初招集されました。監督も期待をかけていた選手であり、今シーズンの前半、とても伸びたと思います。彼にかける言葉はありますか?
「まずは誇りに思います。犠牲心を持ちながらハードワークして、自分を磨くことを徹底的にやってきた選手なので、今回の選出にも大きく驚くことはありません。代表で活躍することが、家族や颯太の周りの人たちに対する恩返しにもつながっていくと思います。セレッソというクラブ全体としても、若手を育成して、海外に羽ばたくインターナショナルな選手を送り出していくことにも取り組んでいるので、これからもそういった選手を輩出できるようにやっていきたいです」

喜田陽選手



Q:前節から2週間、この間、チームとして取り組んだことは?
「自分たちがチームとして目指していること、やりたいサッカーはキャンプから変わりません。この期間も何か特別なことをするというより、これまでと変わらず継続して取り組んできました」

Q:この時期に目指すサッカーが形になっていることは良いことですが、やはりそれは日々の積み重ねの成果でしょうか?
「そうですね。ここ数年、この時期になると失速ではないですが、得点も取れなかったりする試合も多かった中で、結果が出ていることは、やり続けてきたからこそだと思います」

Q:前節はボールを持った相手にタイトに寄せる守備も目立ったが、守備で成長が見られる部分とは?
「まずは、ボールを持っている選手に強く行けていること。あとは、積み上げてきたことが段々と浸透して、全員の共通理解も深まってきたと思います」

Q:清水との前回対戦では快勝を収めました。今節、アウェイの試合で気を付けたいことは?
「前回は立ち上がりに失点して、そこからすぐセットプレーで逆転できましたが、今回はそんな簡単な試合にはならないと思います。雨の予報もありますし、チーム全員で一つにならないと勝てない試合だと思うので、全員で勝ちにいきたいです。残り3試合、しっかり勝って、一つでも上の順位で終わることが来シーズンにもつながっていくと思います。選手、スタッフ全員がその意識でやっています」

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