Match Review
- 10/25 川崎F戦
- メディア
電光石火の2得点に待望のクリーンシート。攻守がガッチリかみ合った内容で川崎フロンターレから会心の勝利を収める
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試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)
https://www.cerezo.jp/matches/result/2025102509/
5試合ぶりの勝利を掴んだ前節のファジアーノ岡山戦から中6日。セレッソ大阪は、ホームに川崎フロンターレを迎え、連勝を目指して明治安田J1リーグ第35節に臨んだ。先発は岡山戦から1人変更。本間至恩に代わって柴山昌也が入り、今節は柴山が右ウィングに、チアゴ アンドラーデが左ウィングに戻った。ホームでの勝利は第25節・アルビレックス新潟戦から約2ヶ月半、遠ざかっているだけに、今節は何としてもホームでの勝利を手にしたい一戦となった。.jpg)
開始早々、セレッソがチャンスを作る。GK福井光輝がチアゴへロングフィードを送ると、セカンドボールを拾ったラファエル ハットンを起点に喜田陽、大畑歩夢、チアゴ、ハットン、中島元彦とつなぎ、最後は大畑がペナルティーエリア内に進入。左足でシュートを放ったが、惜しくもGKに止められた。このプレーに象徴されるように、立ち上がりから「前に前に」(田中駿汰)と積極的な入りを見せたセレッソが4分、先制に成功。進藤亮佑、奥田勇斗、田中でうまく三角形を作って相手のプレスを外し、田中が逆サイドへ大きく展開。左サイドを抜け出したチアゴがダイレクトでクロスを入れると、ファーサイドで収めたハットンがワントラップから落ち着いて決めた。前節に続く2試合連発で得点数を15に伸ばしたハットン。得点ランクトップを走るレオ セアラまであと3点に迫る一撃となった。勢いが止まらないセレッソは7分にも追加点。波状攻撃を仕掛け、柴山のカットインからのクロスを相手DFがクリアし損ねたこぼれ球に反応した田中が豪快に蹴り込んだ。「招待していた」(田中)母校の中学校のサッカー部の生徒も見守る前で、鮮やかなゴールを決めてみせた。17分にもチアゴが左サイドからカットインしてシュート。良いコースへ飛んだが、ここは川崎のGK山口瑠伊に阻まれた。「入りはシーズンの中でも一番いいスタートを切れた」と試合後にアーサー パパス監督も振り返ったが、まさに圧巻の立ち上がりだった。20分にはカウンターから川崎に決定機も作られたが、伊藤達哉のシュートは福井が顔面でビッグセーブ。「ポジションとしても、良いところに構えることができた」(福井)と1対1にも慌てず、堂々と止めた。川崎のキーマン、伊藤に対しては、試合前から「止めます!」と気合いが入っていた大畑が激しく体を寄せて仕事をさせず。この20分のシーンのみ縦に行かれたが、それ以外ではほぼ完璧に抑えた。24分にはFKからマルシーニョにネットを揺らされたが、ここはオフサイドで事なきを得た。20分以降は川崎の時間も続いたが、ここをしのいだセレッソが前半アディショナルタイムに決定機。伊藤の突破を大畑が止めたシーンから始まったこの場面では、中島が巧みに体を使い、ドリブルで抜け出すと、左サイドを走るチアゴへスルーパス。前に出たチアゴがドリブルで運び、中央のハットンへパス。完全に崩した形だったが、ハットンのシュートはわずかに枠を外れた。試合を決定付ける3点目とはならなかったが、「どんな相手に対しても自分たちの特長を最大限に生かせるように戦います」と試合前に指揮官が話していた通り、前半はセレッソが持ち前の攻撃力を遺憾なく発揮して2点リードで折り返した。.jpg)
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後半も最初にチャンスを掴んだのはセレッソ。48分、田中のスルーパスに抜け出したチアゴがシュートもGKの好セーブに防がれた。続く50分には中島が高い位置でボールを奪い、ショートカウンターから柴山に好機が訪れたが、シュートは打てず。すると後半は開始から2人選手を入れ替えて中盤の配置も変えてきた川崎にボールを持たれる時間が続く。59分には自陣でボールを奪われてピンチも招いたが、伊藤のシュートは再び福井が好セーブ。福井は64分にも脇坂泰斗のシュートを好セーブ。直後にはカウンターからセレッソにもビッグチャンス。柴山、チアゴ、中島と縦に速く運ぶと、中島がニア上を射抜くシュートを打ったがGKに防がれた。後半は川崎に押し込まれたセレッソだが、しっかりと中央を固め、サイドに追いやると、そこから入るクロスもはね返し、決定機は作らせない。「ゴール前に人数も揃っていましたし、大きく崩れるシーンはなかったです。前の選手が限定してくれたこともあって、ピンチ自体も少なかったと思います」と進藤も振り返るなど、中でプレーする選手たちも慌てる場面はなく、試合をクローズ。リーグ戦では実に16試合ぶりとなるクリーンシートを達成した。「ボールを持たれた後半も最後のところは体を張って守れた。ああいう粘り守備は継続していきたい」(田中)とラスト3試合へ向けても収穫の大きな一戦となった。
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試合後は、負傷離脱中のルーカス フェルナンデスに寄り添う横断幕がゴール裏に掲げられるなど、まさにヨドコウ桜スタジアム全体が一つになって掴んだ約2ヶ月半ぶりのホームでの勝利。「選手全員がよくやってくれました。サポーターにとっても素晴らしい日になったのではないかと思っています」と指揮官も満面の笑みを浮かべてスタジアムを後にした。.jpg)