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Match Review

  • 10/4 名古屋戦
  • メディア

終了間際にヴィトール ブエノの直接FKで1点を返すも、攻撃が停滞し、セットプレーを含む2失点を喫した前半をはね返せず、今季初の3連敗



試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)

https://www.cerezo.jp/matches/result/2025100406/

1-2で敗れた前節・京都サンガF.C.戦から中5日。セレッソ大阪は、15位・名古屋グランパスのホームに乗り込み、明治安田J1リーグ第33節に臨んだ。先発は京都戦から1人変更。前節、負傷交代したルーカス フェルナンデスが外れ、前節もルーカスに代わって途中出場した本間至恩が今節はスタートから右ウイングに入った。



立ち上がりは名古屋にサイドを広く使われ、クロスからの攻撃を受けたセレッソだが、ここをしのぐと次第にボールを握り始める。ただし、前半のセレッソは名古屋の高い位置からのプレスに対し、低い位置でのビルドアップを余儀なくされ、ボールを前に運べない。思うように相手のボックス内に進入できずにいたが、31分、カウンターの形から本間が前を向き、ラファエル ハットンとのワンツーで打開。ゴールへの予感を漂わせると、直後の32分に決定機。今節もトップ下で先発した柴山昌也を起点に香川真司、本間とダイレクトでつなぎ、最後は本間がニアへ速いクロス。ドンピシャのタイミングでハットンが合わせたが、シュートはGK武田洋平に防がれた。前半、セレッソが放ったシュートはこの1本のみ。それでも完全に崩した形だっただけに仕留めたかった。すると直後の36分、名古屋に決定機。ピッチ中央でマテウス カストロに起点を作られ、サイドへ展開されると、最後はクロスから木村勇大がゴール前でフリーの状態でシュート。こちらも決定的な形だったが、今度はGK福井光輝が右足に当ててビッグセーブ。桜の守護神も見せ場を作ったが、ここで与えたCKから失点。ニアで逸らされ、ファーで野上結貴に決められた。セレッソとしては前節の京都戦でもCKから2失点を喫していただけに、今節に向けてはトレーニングからセットプレー対策も重ねてきたが、防ぐことができなかった。これで名古屋の勢いが加速すると、45分にも2失点目。自陣左サイドのニアゾーンを攻略され、走り込んだ稲垣祥のクロスから木村にヘディングで決められた。





前半のセレッソは攻守、球際、セットプレー、いずれも後手を踏む形で劣勢を強いられると、後半開始から選手を2人変更。柴山とチアゴ アンドラーデが下がり、中島元彦と阪田澪哉が入った。中島はそのまま柴山がいたトップ下に、阪田は右のウイングに入り、本間が本職の左へ移った。後半は2点を追うセレッソが守備の強度を上げ、攻撃でもテンポアップを図ったが、58分、名古屋にカウンターからネットを揺らされてしまう。ただし、ここはVAR判定の結果、オフサイドで得点は認められず。致命的な3失点目は防ぐと、ここからセレッソが猛反撃。61分、右サイドで阪田が起点を作り、左から中央に入ってきた本間の落としを受けた香川がシュート。芯を捉えたが、わずかに枠を外れた。65分にも香川、ディオン クールズとつなぎ、最後はハットンが強烈なシュートを放つもGKの正面に。75分には本間がドリブルでカットイン。得意の形を作ったが、シュートはミートせず、枠を外れた。オフサイドに救われた場面以外、後半は名古屋にチャンスらしいチャンスを作らせずにいると、85分、セレッソが1点を返す。本間がドリブルで獲得したFKをヴィトール ブエノが直接決めた。背番号55の前々節・鹿島アントラーズ戦に続く今季2点目で意気上がるセレッソは、直後の87分にも決定機。本間のロングパスに抜け出した阪田がDFを振り切りGKと1対1に持ち込んだが、シュートはGK正面に飛んでゴールならず。一気に同点に追い付くチャンスを逃した。その後は7分という長い後半アディショナルタイムも生かすことはできず、1-2でタイムアップ。劣勢の前半が重くのしかかり、今季初の3連敗を喫した。





優勝争い真っ只中の鹿島、京都に続き、今節はJ1残留へ向けて勝利だけを追い求めてきた名古屋に対し、メンタル面でも差があったことは否めない。攻撃では、前半特にビルドアップで前に進むことができず、セットプレーからの失点、その時間帯も前節の京都戦と同じと、課題を解消するどころかなぞる形での敗戦となってしまった。2週間後の次節・ファジアーノ岡山戦へ向け、中断期間で課題の改善に努めたい。

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