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Match Preview

  • 10/4 名古屋戦
  • メディア

直近の試合で出た課題を改善し、勝点3につなげたい今節。交代で入る選手も含めて全員で集中力を高く保ち、最後まで戦い抜く


1-2で惜敗した前節・京都サンガF.C.戦から中5日。セレッソ大阪は、15位・名古屋グランパスのホームに乗り込み、明治安田J1リーグ第33節に臨む。前々節の鹿島アントラーズ戦から続く連敗を止め、4試合ぶりの勝利を掴むべく挑む。

早いもので、今シーズンも残り6試合。現実的に見れば、目標の3位以内は厳しさを増しているが、無駄にしていい試合は一つもない。「全ての試合において、持てる力の最大限を出すこと。それは毎試合、同じ」とアーサー パパス監督も話すように、チームはしっかりとファイティングポーズを取って、ここからの6試合に挑む。前節の京都戦、前々節の鹿島戦と、優勝争いしているチームとの試合が続いた中、連敗したこの2試合で特に顕著になって表れた差が、両ゴール前での質。「我々もいいところは出せていますが、ボックス内での仕事、それは攻撃においても守備においても、勝敗を決める仕事ができていません」と指揮官も指摘したように、攻守両面で試合を決め切る部分に課題を残した。1試合平均シュート数は1位であり、1試合平均チャンスクリエイト数も2位と、積み上げてきた攻撃サッカーは数字にも出ており、フィニッシュの形は作れているだけに、チャンスで仕留める冷静さ、シュートの質を上げていきたい。守備に関しては、前節はCKから2失点。「全員がもっとアラートに対応できていれば守れたと思う」と田中駿汰は振り返り、改善に意欲を示した。今節に関しては、ボールを握る時間は増えると思われるだけに、好機で仕留める決定力と、名古屋のカウンターやセットプレーにしっかり対応することが勝利へ向けたカギになる。また、前節の前半は相手のプレスに対し、「ボールの動かし方、プレッシャーがかかった時にどう回避するか。そこは足りなかった印象」と指揮官も述べたが、来シーズンにもつなげていけるよう、ビルドアップもさらにブラッシュアップしていきたい。


選手個々としても、成長に向けて1試合1試合が大事になる。9月は出場したリーグ戦3試合で2得点2アシストと結果を残した柴山昌也は、試合を重ねるごとにプレーに余裕と落ち着きが生まれている。前節に関しても、「前半の最初は、相手がどう来るか探りながら、どこにスペースが空いているか、しっかり見ながらやっていました。徐々に空いてくるスペースも掴めてきて、前半の最後の方から押し込めました。後半も自分のところで起点になるプレーは増えたので、しっかり相手を見ながらプレーできたと思います」と試合後に振り返ったが、試合の中でアジャストし、攻撃を引っ張った。今後、相手からの警戒も増す中で、マークをかいくぐって結果を残すことができれば、さらに一回り成長できる。前節、ルーカス フェルナンデスの負傷を受けてピッチに入った本間至恩も殻を破りたい一人。柴山、香川真司らとボールをつなぐ中で、ゴール前までは進入できているだけに、シュートを決め切って、待望のJ1初ゴールを記録したい。「自分のところにもチャンスは来ている、いいボールも来ている。あとは、そこでの冷静さが必要」と自分自身をさらに見つめ直し、今節に挑む。交代で入る選手も含めてチーム全員で質の高さを示し、名古屋の守備を打ち破っていきたい。

前節の試合後、井上黎生人は「耐えないといけない時間帯で失点してしまった。そこで耐えられるチームが強い。どの試合でも、そういう時間帯は必ずある。そこをゼロで抑えることが課題。逆に言えば、取れる時間帯、取るチャンスで決めること。後ろから見ていても、いい崩しでチャンスも作れていると思うので、そこも突き詰めていきたい」と振り返ったが、まさにチームが上にいくために必要な要素が詰まっている。前節の2失点は前後半、いずれも終了間際に喫しているだけに、ピッチに立つ選手が最後まで集中力を切らさないことが重要だ。監督、選手、誰もが今のチームに可能性を感じ、課題も共有している。今節は特にアウェイということもあり、相手の攻撃の勢いは増してくると思われるが、厳しい時間帯をしっかりと耐え、結果にこだわった戦いを披露して勝点3を積み上げたい。今節はキックオフが13時半と普段より早い時間帯になっている。現地観戦される方、映像で応援される方も、注意していただきたい。

試合前日コメント

アーサー パパス監督


Q:今節の名古屋グランパス戦に向けて、どのようにモチベーションをコントロールして臨まれる?
「前節に関しては、後半の我々も良いところがたくさんありましたが、そこで決め切れず、セットプレーで2失点してしまった。ディテールのところになりますが、そこを改善しようと努めてきました。名古屋さんは順位的には下にいますが、ビッグクラブですし、タイトルも狙うようなチームだと思います。対戦相手によって変わることはなく、どんな相手にも戦う姿勢を持ち続けて挑みます。来シーズン以降も戦えることをしっかり示したいですし、残り少ないシーズンをしっかり過ごしたいです」

Q:前節、2失点したセットプレーについては、今週の練習で選手たちに強調したことはありますか?
「我々もいいところは出せていますが、ボックス内での仕事、それは攻撃においても守備においても、勝敗を決める仕事ができていません。トレーニングの中でも、『ボックス内でのプレーが勝敗を分ける』ということは伝えています。もう一つ、京都との違いは、交代で入ってきた選手が結果を残したこと。『交代で入る選手は試合を決めることを意識しないといけない』ということも話しました」

Q:現状、目標の3位以内は厳しくなってきたが、残り6試合でトライしたいことについて
「全ての試合において、持てる力の最大限を出すこと。それは毎試合、同じです。僕の考えはクリアになっています。チームを引っ張る立場として、こういう状況でもしっかり戦えることを示したいですし、選手にも同様のことを言っています」

田中 駿汰選手


Q:今節の名古屋グランパス戦に向けて、どのようなモチベーションで臨まれますか?
「目の前の試合に勝つ、ということだけを考えて臨みます。自分たちとしても、少しでも順位を上げてフィニッシュしたいので、明日の名古屋戦は絶対に落とせません。気持ちは今までと変わらず、強い気持ちで臨みます」

Q:8月、9月と上位相手の試合が続き、いずれも競った試合ができています。見ている人の心を動かす試合はできていると思うが、勝ち切ることはできなかった。このチームが伸びていくために、もう一つ、二つ必要だと思うことは?
「前節のような競った試合で勝点を重ねていくこと、引き分けで終わった試合を勝点3にしていくことが自分たちには必要です。シーズンの序盤でもあった課題ですが、どの試合でも自分たちの力は示せている中で、競った試合で勝ち切れなかったことで、順位を上げ切れていません。今、上位にいるチームと比べてみたら、最後の部分での厳しさ、全員が最後まで集中すること、ちょっとの部分だと思いますが、そういうところを突き詰めれば、引き分けの試合を勝ちに持っていけると思います。練習からの小さなことの積み重ね、日々の練習が試合に出ると思うので、1日1日の練習からこだわってやることが必要です」

Q:監督は課題について、「ボックス内での仕事、攻撃においても守備においても、勝敗を決める仕事ができていない」と話されていました。決め切る部分については、個の力にもよると思いますが、守備について、特にセットプレーに関しては全体で防げる失点もあると思います。セットプレーについて、今週、選手間で話し合ったことや、チームで意識したことはありますか?
「ミーティングでも色々話して確認しました。映像を見直して練習でやったり、チーム全体で共有はできています。前節の2失点にしても、全員がもっとアラートに対応できていれば守れたと思います。自分がマークについている選手には『絶対にやらせない』という気持ちが大事。逆に京都の選手は、セットプレーの守備では、マンツーマンで、鬱陶しいぐらい自分たちに付いてきました。相手に『嫌だな』と思わせる守備を自分たちもしないといけないですし、ここからセットプレーの失点はゼロでいきたいと思います」

試合情報

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