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Match Preview

  • 9/28 京都戦
  • メディア

前節の敗戦を払拭し、再び前を向くために。ゴール前での質と強度を高め、京都サンガF.C.からシーズンダブルを目指す


1-3の敗戦を喫した前節・鹿島アントラーズ戦から中4日。セレッソ大阪は3位の京都サンガF.C.をホームに迎え、明治安田J1リーグ第32節に挑む。

鹿島戦は前々節の柏レイソル戦から先発11人を入れ替えて臨んだ中、前半はフレッシュな選手たちが躍動。良いボールの奪い方からの速攻で何度もチャンスを作ると、26分、阪田澪哉の折り返しに反応した本間至恩が相手に倒されてPKを獲得。これをヴィトール ブエノが決めて、先制に成功した。「前節(柏戦)、悔しい思いをしたので、結果で取り返す意識でプレーした」(本間)と、選手たちからはこの試合に懸ける強い思いも伝わってきた。このまま前半を優位に進めていきたいところだったが、先制から3分後、相手CBの攻撃参加からのクロスにファーでヘディングを叩き込まれて失点。「すぐ追いつかれたところはもったいなかった」と本間も悔やんだが、ホームの鹿島にとっては大きなゴールとなった。1-1で折り返した後半、鹿島は鈴木優磨が開始からピッチに入る。この交代で試合の流れが鹿島に傾くと、53分、相手DFのロングボールからレオ セアラに抜け出され、勝ち越しゴールを決められた。「前半の失点と後半の最初の失点がもったいなかった。そこをきっちり決めてくるところが、今、(鹿島が)首位にいる理由なのかなと思います」と試合後に喜田陽も話したが、決定力の差が表れてしまった。リードされた後はセレッソも選手交代を行い、同点、逆転を目指したが、一度、鹿島に渡った主導権を奪い返すことはできず、さらに1点を追加され、1-3で敗戦。首位に立つチームの強さを見せつけられる悔しい結果となった。

ホームに戻って迎える今節も、相手は優勝争いの真っただ中にいる京都。鹿島戦後に本間が課題に挙げた、「試合の運び方やメンタリティー」が再び問われる試合になる。京都とは今シーズン、5月にリーグ戦、カップ戦で2度対戦。いずれも敵地で行われた中、セレッソがどちらも逆転で勝利を収めている。リーグ戦では3得点、カップ戦では4得点を奪うなど、アーサー パパス監督が標榜するアタッキングフットボールを前面に発揮した試合になった。もっとも、試合の入りでは京都の勢いに押され、いずれも先制されていることは課題。今節は同じことを繰り返さないよう、立ち上がりから集中したい。警戒すべき選手は昨シーズンのホームでハットトリックを決められたラファエル エリアスと原大智。どのような体勢からでもフィニッシュを狙ってくるだけに、しっかりと体を寄せて、自由を奪いたい。京都は前方パス比率やロングパス比率も高く、前線にどんどんボールを入れてくる。そこでしっかりはね返すとともに、セカンドボールの争いもカギになる。また、ハイプレスも京都の特長。こちらのビルドアップを狙ってくることは確実なだけに、長短のパスを織り交ぜてどう回避するか。特に立ち上がりは長いボールで相手の矢印を折ることも含め、慎重に入りたい。うまく裏返し、両ウィングに良いボールを届けることができれば、2度のアウェイゲームで見せた攻撃の再現も十分に可能。複数得点を奪い、京都を突き放したい。


「相手は縦に速いチームなので、デュエルや球際にもこだわって戦わないと、難しい試合になります。ただし、自分たちにも対抗できる力はありますので、試合を楽しみにしています」と話したのはディオン クールズだが、まさに局面、局面での激しい戦いが予想される今節。1対1のバトルは試合の行方も左右する重要なポイントだ。リーグ2位となる54得点を挙げている京都、3位タイとなる48得点のセレッソ。スタイルこそ異なるが、ともに攻撃的に戦い、ゴールを目指す姿勢は同じ。見る者を魅了するエキサイティングな展開になることは間違いない。真っ向勝負で京都を撃破し、“シーズンダブル”を達成したい。

試合前日コメント

アーサー パパス監督


Q:前節・鹿島アントラーズ戦を振り返ると?
「立ち上がりに大きなチャンスもありました。そこで決め切ることが重要でした。そうした状況で、決め切れるか、決め切れないか、そこが鹿島との大きな差になりましたが、難しい相手に対して、自分たちも50分あたりまでは良かったと思います。ただし、僕らが大きなミスを犯して2失点目を喫してしまった。ただし、問題なのは、そのミス自体ではなく、その後、チームとしてやるべきことができなくなったこと。崩れてしまったことが残念でした。どんな状況になってもやり続けることを徹底したいです」

Q:今節の京都サンガF.C.戦に向けて
「相手の監督さんは5年目になります。苦しい時期もあったと思いますが、アイディアが浸透しています。続けてきた強みを発揮され、ファンタスティックなシーズンを送っています。しっかりと選手も補強し、チームとして努力してきた成果も伝わってきます」

Q:京都のキーマンとしては、ラファエル エリアス選手、原大智選手が挙がりますが、彼らをどう抑える?
「その2人をしっかり生かすサッカーができているので、抑えるポイントは彼ら2人だけではないと思っています」

Q:スタイルが異なる相手に対し、セレッソとしては、どういう良さを出していきたい?
「強固な相手ですが、自分たちもしっかりとした攻撃の形を持っています。90分を通して自分たちの良さを発揮することが重要になります。互いにスタイルこそ違いますが、共通している部分は、得点力が高いということ。パフォーマンスの強度がカギを握ります。相手に負けない強度を発揮して、自分たちの特長を出していけば、確実に勝利につなげることができると思っています」

ディオン クールズ選手


Q:先発の試合も増えていますが、セレッソのサッカーにも慣れてきましたか?
「そうですね。数試合プレーした中で、チーム内での連係も高まっています。自分たちが望んでいる結果ではないですが、試合内容を見ると勝っても良かった試合も多かったと思っています。ここからは内容と結果にもこだわってプレーしたいです」

Q:守備での強さが光りますが、自身ではどう評価していますか?また、攻撃で意識していることは?
「守備が一番のタスクだと思っているので、そこで仕事をしないといけないことが大前提にあります。守備は自分の強みだと思っています。ただ、攻撃も自分の強みの一つなので、できるだけ攻撃参加もしていきたいとも思っています」

Q:京都はハイプレスに特長があるが、対戦をどうイメージされている?
「相手がハイプレスを仕掛けてくることは自分たちも分かっていますし、どう対応するか、準備もしてきました。縦に速いチームなので、デュエルや球際にもこだわって戦わないと、難しい試合になります。ただし、自分たちにも対抗できる力はありますので、試合を楽しみにしています」

Q:相手が前節のままであれば、原選手とのマッチアップが増えることも予想されます。対戦は初めてだと思いますが、どう攻防をイメージされている?
「彼の映像は見ました。身長も高い選手ですし、彼にボールが集まってくると思います。そこに対して自由にやらせないこと、できるだけいい形でボールを持たせないことが大事になります。しっかり対応したいと思っています」

京都サンガF.C.戦特設サイト


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