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Match Preview

  • 9/23 鹿島戦
  • メディア

首位・鹿島アントラーズのホームに乗り込む今節は、今シーズン、培ってきた力を全てぶつける絶好の機会。チームとしての確かな成長を示す大きな1勝を掴み取る


互いのスタイルをぶつけ合う激闘となった前節・柏レイソル戦から中2日。セレッソ大阪は、首位・鹿島アントラーズのホームに乗り込み、明治安田J1リーグ第31節に挑む。

柏戦は一進一退の入りを見せた中、前半25分、自陣でのパスミスから相手に先制点を与えてしまったが、41分、鮮やかな連係から同点に追い付く。GK福井光輝を起点に井上黎生人、チアゴ アンドラーデ、大畑歩夢とつないで左サイドを突破すると、中央でボールを受けた柴山昌也が相手を引き付けてラストパス。最後は右サイドから進入してきたルーカス フェルナンデスが高い決定力を発揮した。「自分たちのチームとしての特長がすごく出た得点」とルーカスも振り返ったように、ビルドアップで相手のプレスをはがして一気に前進、両サイドを突破してフィニッシュに至る流れは、まさに今シーズンの形。アーサー パパス監督になって積み上げてきた攻撃力が遺憾なく発揮された会心のゴールだった。後半は柏にボールを握られ、耐える時間も続いたが、崩れることなく無失点でしのぐと、相手の背後を取って、カウンターから何度も好機を創出。決定機で仕留めることができず、勝ち越しとはならなかったが、優勝争いを演じている3位・柏を相手に互角以上の戦いを繰り広げた。今節に向けては、そこからもう一歩進み、「好ゲームを展開するだけではなく、勝点3をしっかり取れる試合展開にもっていきたい」(パパス監督)。FWには鈴木優磨にレオ セアラ、GKには早川友基と、両ゴール前で違いを作れる選手が鹿島にはいるが、そうしたGKから決め切ること、強力なFW相手に守り切ること。両ゴール前の精度と胆力が求められる。



鹿島は前節、5万人以上の観客で膨れ上がった浦和レッズとのアウェイゲームを1-0で制し、首位に浮上。ホームに戻って迎える今節も、強い意気込みで臨んでくるだろう。鹿島の強さについては改めて言及するまでもないが、浦和戦での勝ち方に凝縮されていたと言える。決勝点となった鈴木のゴールは相手GKのミスを突いた形だが、守備でのプレスのかけ方がうまく、常に狙っているからこそ生まれた得点。セレッソとしても、前節・柏戦で喫した失点の反省も踏まえ、鹿島の前線からのプレスに対しては警戒しておく必要がある。つないではがすところ、シンプルに蹴って前進するところ、その使い分けをハッキリしたい。得点した後は浦和の攻撃を受ける時間も長かったが、守備で耐える力があるのも鹿島であり、中でも後半からボランチに入って守備の強度を上げた知念慶、好セーブを連発してチームに勝点3をもたらしたGK早川のプレーは光った。もっとも、現在のセレッソであれば、そうした相手の守備を打ち破り、スコアを動かす力は十分にある。前々節のアビスパ福岡戦では2得点、前節はアシストと、持てる力をフルに発揮し始めている柴山も、「自分たちのサッカーをすれば勝てると思います。相手に合わせることなく自分たちのサッカーで圧倒したい」と今節に向けて臆する気持ちは微塵もない。「鹿島は優勝に向けて全てを捧げているクラブですが、相手というより、自分たちができることに集中して臨みたい。強度の高い試合になると思いますが、しっかりと勝ち切れるゲームをしたい」と指揮官もキッパリ。スタジアム全体の圧も含め、物々しい雰囲気の試合になると思われるが、デュエルで負けずに球際でもしっかり戦い、アウェイでもセレッソらしい試合を展開していきたい。

先月、今月と、優勝争いをしている相手との試合が続く中、ヴィッセル神戸、サンフレッチェ広島、柏といずれも1-1の引き分け。上位とも十分に渡り合えることは示したが、いずれの試合も勝点1どまり。首位・鹿島のホームに乗り込むシチュエーションは、今シーズン、培ってきた力を全てぶつける絶好の機会。そこでもう一つ殻を破り、チームとしての確かな成長を見せる大きな1勝を掴み取りたい。

試合前日コメント

アーサー パパス監督


Q:首位・鹿島アントラーズのホームに乗り込む今節に向けて

「クラブを挙げて優勝争いをしているチームに対してどれだけできるか、そこに向けて自分たちもしっかりと準備しています」

 

Q:チーム力を測る絶好の機会でもあると思うが、どういう姿を示したい?

「ここ数試合、ずっと優勝争いしている相手との試合が続いていますが、好ゲームを展開するだけではなく、勝点3をしっかり取れる試合展開にもっていきたいです」

 

Q:鹿島の前節・浦和レッズ戦について

「好ゲームでした。立ち上がりに先制し、その後は守備の時間も長かったですが、勝ちにこだわるチームが表現する姿勢が伝わりました。勝ちに価する試合だったと思います」

 

Q:まさに勝ちにこだわるウノゼロが鹿島らしさでもあると思うが、今節のポイントについて

「鹿島は優勝に向けて全てを捧げているクラブで、狙っているところは一つになっていると思います。ただ、相手というより、自分たちができることに集中して臨みたいです。強度の高い試合になると思いますが、しっかりと勝ち切れるゲームをしたいです」

 

Q:シーズン途中に加わった本間至恩選手、井上黎生人選手、大畑歩夢選手らがもたらしているものは?

「加入した時期は違っても、それぞれができることをしっかりとチームにもたらしてくれています。違いも証明してくれていますし、しっかりとチームに順応しています」

 

Q:特に大畑選手に期待していることは?

「来年のワールドカップにも選ばれるような存在だと思っています。スピードがあって、強度も出せる。ボールを持っても前に進んでいける、守備でも1対1で抜かれないディフェンスができる。チームにとっては大きな存在です」


柴山 昌也選手


Q:首位・鹿島のホームに乗り込む今節に向けて
「自分たちも勝って上位に行きたいので、相手のことはあまり関係ないです。もちろん難しい試合になるとは思いますが、セレッソのサッカーをして、自信を持って自分たちのサッカーをすれば勝てると思います。勝ちにいきたいです」

Q:フィジカルが強い鹿島に対し、どのような狙いを持って試合を進めていきたい?
「自分たちがやることは変わりません。いいポジションを取って、いい距離感でしっかりパスをつないでビルドアップして進めていきたいですし、相手に合わせることなく自分たちのサッカーで圧倒したいです」

Q:鹿島は前節も浦和を1-0で破っているが、相手の守備を攻略するイメージは?
「これまでも相手は色んなやり方で自分たちの攻撃を嵌めに来ていますが、その中でもそれを上回るサッカーができると思っています。一人一人が自信を持って、今のサッカーを信じてやるだけかなと思います」

試合情報


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