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Match Review

  • 9/20 柏戦
  • メディア

互いの特長を出し合った好ゲーム。決定力に課題を残すも、柏レイソルを相手に前回対戦時からの成長を示す勝点1を獲得



試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)

https://www.cerezo.jp/matches/result/2025092008/

敵地で逆転勝利を収めた前節・アビスパ福岡戦から中6日。セレッソ大阪は、ホームに戻り、3位・柏レイソルとの明治安田J1リーグ第30節に臨んだ。先発は前節・福岡戦から3人変更。畠中槙之輔、吉野恭平、中島元彦が外れ、進藤亮佑、田中駿汰、ラファエル ハットンがスタメンに。そのまま同じポジションに入った。



試合前にはセレッソ大阪レジェンズvs明治安田スーパーレジェンズの「明治安田スーパーレジェンズマッチ2025」が行われ、柿谷曜一朗さんと森島康仁さんのゴールでセレッソ大阪レジェンズが2-0で勝利。多くのサポーターの前で両チームの選手たちが奮闘。熱気にあふれた試合となった。豪華な試合前イベントを経て始まった今節、最初の決定機はセレッソ。2分、香川真司を起点にルーカス フェルナンデス、ハットンとワンタッチでつないで中央を破ると、最後は柴山昌也が左足を振り抜く。良い連係で崩したが、わずかに枠を外れた。9分には柏の山田雄士に中央からシュートを打たれたが、前節に続いて井上黎生人がブロック。この時間帯は柏に押し込まれたが、15分、大畑歩夢のパスから左サイドの背後を取ったチアゴ アンドラーデが突破してクロス。逆サイドからルーカスが飛び込んできてシュート。GK小島の正面に飛んだが、セレッソも両ウイングがゴールに迫る。前からのプレスも狙い、守備での強度も高く、悪くない入りを見せたセレッソだったが、25分、ビルドアップのミスを突かれて失点。GK福井光輝からボールを受けた進藤が中盤へ送ったパスをカットされ、柏にショートカウンターを受けると最後は細谷真大に決められた。それでも、「失点してからの我々のリアクションは良かったと思います」と試合後にアーサー パパス監督も振り返ったように、下を向かずに反撃に出ると、41分、同点に追い付く。福井を起点に井上、チアゴ、大畑とつないで左サイドを崩し、内側のレーンを大畑がドリブルで運び、中央の柴山へパス。受けた柴山が相手を2人引きつけて右サイドへラストパスを送ると、ルーカスが角度のないところから決めた。直後にもセレッソに決定機。相手のパスをカットした香川を起点に中央を破ると、再び柴山のパスから今度はチアゴがシュートを放つも、ここは枠を外れて逆転とはならず。1-1で前半を終えた。





後半は開始から柏にボールを握られ我慢の時間が続く。守備でのプレスもかからず、自陣に押し下げられると、左右に振られて苦しい展開も、「我慢できた」と進藤。ディオン クールズ、大畑がサイドでの攻防で体を張ると、ゴール前でも進藤、井上が懸命にはね返す。62分には小泉佳穂にドリブルで運ばれシュートを決められたが、ここはVARのサポートを受けた主審がオンフィールドレビューをした結果、柏の選手がオフサイドの位置にいてプレーに関与したとされ、得点は取り消しに。66分、セレッソは3枚替え。中島、本間至恩、吉野を投入し、前線からの守備で運動量を増やし、柏に傾いていた展開を押し返しにかかる。73分には、香川が前線に好パスを配球して相手を裏返し、カウンターを発動。クールズの落としを受けたルーカスがドリブルで運び、シュート。GKにセーブされたはね返りを中島が狙ったが、ミートしなかった。試合終盤は再び柏にボールを握られて自陣で守備の時間も続いたセレッソだが、ディフェンスラインだけではなく香川も戻ってクリアするなど、チーム全体で粘り強い守備を続けて柏に決定機は作らせない。すると後半アディショナルタイムに入った90+2分、セレッソに決定機。中島が巧みなキープから右サイドのルーカスに展開すると、ルーカスも前方へ走り出した吉野と本間の動きをよく見て背後のスペースへパス。「吉野選手も見えていたのですが、彼はオフサイドの位置にいたので、逆サイドにいた本間選手に出すことを選択しました」(ルーカス)と絶妙なパスを通し、本間がGKと1対1を迎えたが、アルビレックス新潟時代、ともにプレーしたGK小島にシュートを止められてしまう。「駆け引きはありましたが、絶対、決めないといけないシーンだった。悔しいとしか言いようがないシュートになった」と唇をかみしめた。





試合はこのまま1-1で終了。後半は柏に試合を支配される苦しい展開だったが、無失点でしのいだ守備は収穫。「チャンスの質、より決め切れる形を作ったのは我々の方だった」(パパス監督)と、1試合を通して決定機の数でも柏を上回った。得点を決めたルーカスも、「相手に支配された部分もありましたが、我々も最後まで集中して守れていました。そこから決定機も作ったので、勝つチャンスもありました。勝ち切れなかったことは悔しいですが、この勝点1を前向きに捉えたいと思います」と振り返った。次節は中2日でアウェイでの鹿島アントラーズ戦。「チャンスをもらえれば、結果を出す、という気持ちでプレーします」と本間。準備期間は短いが、しっかりとコンディションを整えて、今節の悔しさをぶつけたい。

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