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Match Preview

  • 9/20 柏戦
  • メディア

スタイルをぶつけ合う今節。柏レイソルをホームに迎える一戦で、積み上げてきた攻守と切り替えを存分に発揮し、勝点3を目指す


敵地で逆転勝利を収めた前節・アビスパ福岡戦から中6日。セレッソ大阪は、ホームに戻り、3位・柏レイソルとの明治安田J1リーグ第30節に挑む。

福岡戦では、序盤にカウンターから好機を量産。良い入りを見せたセレッソだったが、この時間帯に先制点を奪えずにいると、前半の飲水タイム明けから流れが変わる。相手にボールを握られる時間も増えると、41分、ショートコーナーからミドルシュートを決められ、福岡に先制を許してしまった。セレッソにとっては嫌な流れになりかけたが、前半の途中から強く降り始めた雨とともに、前半アディショナルタイムには激しい雷鳴が轟くと、落雷の危険性があるとして試合は一時中断。約30分後に再開された試合は残りの前半アディショナルタイムを経て、後半に向かった。「最初は守備でアグレッシブに行けていたところが行けなくなってしまった。ボールを持っている時も、もっと前に押し込める展開があったにも関わらず、行かなかった。やってきていることをアウェイでも出すことが課題だった中で、それをやめてしまうと、どうしても展開は悪くなってしまう。後半はもう一度、自分たちがやらなければいけないこと、修正しないといけないことをハッキリ伝えた」とハーフタイムに指揮官のゲキを受けてピッチに戻った選手たちは、後半は圧巻のパフォーマンスを披露。54分、左サイドを鮮やかに崩してチアゴ アンドラーデの折り返しを柴山昌也が決めて同点に追い付くと、10分後には右サイドのルーカス フェルナンデスのクロスにチアゴが頭で合わせ、相手GKがはじいたところを柴山が詰めて逆転。さらに後半の途中から出場したラファエル ハットンが2点を追加し、後半だけで一挙4得点。後半アディショナルタイムにCKから1点を返されたが、パパス監督がこだわっていた「ホームゲームでできていることをアウェイゲームでも発揮する」姿勢を示して勝点3を掴んだ。

第27節のヴィッセル神戸戦、第28節のサンフレッチェ広島戦と、内容的には好ゲームを演じながらも決定力を欠いて引き分けに終わった2試合の悔しさも糧に、結果が求められた前節で勝利したことで、チームの士気もグッと向上。公開された16日の練習では、強度の高いメニューが行われ、「攻撃と守備、ビルドアップとプレスと切り替え、全ての要素が詰まった」(パパス監督)8 対 8 対 8では、選手同士が激しく競り合い、ボールを奪い合う様子も見られた。今節の柏戦に向けては、まさにそうしたフットボールにおける全ての要素をぶつけ合う試合になると思われるが、中でも相手のボール保持に対して、いかに良いプレスをかけられるか、そこから奪って良い攻撃に移れるかは重要。今節に向けて、「前で奪ってゴールを目指す形は結構やってきた」と大畑歩夢も語ったが、互いに攻撃的なスタイルが確立された両チームだが、より保持に特長がある柏に対し、セレッソとしてはいかにいい守備からいい攻撃に移れるか。今節のポイントになりそうだ。


前回対戦時の第3節では、前半は良い入りをした中で先制点も奪ったが、後半は次第に柏の展開力に後手を踏み始め、サイドを左右に揺さぶられる形で逆転負けを喫した。この試合も教訓に、セレッソとしては、パスの出し手となる相手のCBにしっかりと制限をかけるとともに、ワイドで幅を取るウィングバックを封じることが勝利には欠かせない。逆にルーカス フェルナンデスとチアゴ アンドラーデ、本間至恩といった好調を維持する左右のウィングが敵陣深くに入っていくことで、柏の堅守を打ち破っていきたい。「柏はチームとして完成度が高いけど、そういう相手とやるのは楽しみだし、自分たちも変に小細工せず、自分たちのサッカーをぶつけた方が勝利に近づけると思う」とは田中駿汰。攻守に前向きな矢印を押し出すアタッキングフットボールを前面に展開し、上位からの白星を狙う。

今節を皮切りに、中2日で鹿島アントラーズ、中4日で京都サンガF.C.と、ここから現在の上位3チームとの対戦が続くセレッソ。もっとも、指揮官の目は今節だけに向けられており、「ホームでどれだけのモノをサポーターに見せられるか。それしか考えていません。僕らがどれだけ示せるか、ということが重要になると思うので、それをしっかりと証明できるようにしたいです」と意気込む。柏に対し、前回対戦時の借りを返すとともに、ここから一つでも上位へ食い込むために、必勝態勢で挑む。

試合前日コメント

アーサー パパス監督


Q:互いに攻撃的なサッカーを貫く柏レイソルとの今節に向けて
「すごく盛り上がる試合だと思います。自分たちも前節はアウェイで勝って、今週の練習でもすごくいいパフォーマンスを示しています。両チームとも、しっかりとボールをつないで得点を決め切る力を持っています。今シーズン、柏レイソルの調子も良いですが、私たちも前節の後半で見せたような強度をしっかり出して、自分たちの展開に持っていければ勝てると確信しています」

Q:柏との前回対戦時は第3節という早い時期に行われて、かなり昔のことのように思えるが、当時からチームは成長してきた実感もありますか?
「前回対戦時も悪くなかったですが、(1点リードで迎えた)後半開始早々、相手にハンドがあったはずのところで見逃された、ということもありました。ただ、そのようなことがあったとしても、どう試合を進めるか、どう試合を決めるか、ということが大事になりますし、明日はその教訓も生かせる試合になればと思います」

Q:今シーズン、セレッソも成長しているが、柏も試合を重ねるごとに成長していると思います。現在の柏をどう見て、どこに警戒していますか?
「柏さんは、今シーズンの最初から継続して、やっていることは変わっていないと思います。僕らがどれだけ示せるか、ということが重要になると思うので、それをしっかりと証明できるようにしたいです」

Q:ここから柏、鹿島アントラーズ、京都サンガF.C.と現在のトップ3との連戦になるが、この3連戦の捉え方については?
「次の試合については考えていません。まずはホームで戦う相手にどれだけのモノをサポーターの皆さんに見せられるか。それだけを考えています。しっかりと柏戦に目を向けてやっていきたいです」

大畑歩夢選手


Q:直近のアビスパ福岡戦を振り返って
「立ち上がりは自分たちのペースでサッカーをやれていましたが、そのあと、相手の勢いに飲まれて失速した前半でした。そこでタイミング良く、一回、中断という形になった時にみんなで話し合って、時間を作れたことが大きかったです。後半はまた前半最初のような入りができて、そこで得点を取って逆転できたことは良かったです」

Q:前節の同点ゴールは大畑選手も関わりながら、左サイドをうまく崩しました。大畑選手は加入間もないですが、チアゴ アンドラーデ選手の生かし方も含め、サイドでの崩し方の共有はできている?
「チームの中で、あのような形は練習からやっています。自分もそうですし、そのあとの中島選手のパスもそうですし、スペースに抜け出したチアゴ選手も含め、練習からできていました。それを試合でも出せたという感じです」

Q:今節は柏レイソルとの一戦ですが、お互い、攻撃のスタッツはリーグでもトップクラスでチームの色もハッキリしています。柏の印象と、試合に向けて
「(柏のリカルド ロドリゲス監督は)僕が浦和に行った時の監督ですが、リカルドが目指しているサッカーができていると思います。面白いサッカーをするというか、攻撃的なスタイルで、1点は絶対に取れるようなチームだと思います。ただ、そういう相手に対しても、僕たちはやらせず無失点で抑えたい。僕たちも点が取れる自信はあるので、打ち合いにせず、後ろは失点ゼロで抑えて、攻撃陣が暴れてくれたらいいかなと思います」

Q:相手はシステムも異なり、サイドでは久保藤次郎選手とのマッチアップも予想されますが、主導権の握り合いについて
「そんなに苦手意識はないので、そこは特に気にせずプレーしたいと思います」

Q:ボール握って攻めてくる相手に対して、セレッソの強みでもあるプレスで奪ってからのカウンターを出したい試合だとも思うが、攻から守、守から攻への切り替えも重視する?
「練習の中からも、今週は前から嵌めて、前で奪ってゴールを目指す形は結構やってきました。レイソルの思うようなサッカーをさせたら相手のペースになると思うので、そこはやらせないようにしたいです」

柏レイソル戦特設サイト

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