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Match Review

  • 9/13 福岡戦
  • メディア

雷による中断後、後半に攻撃陣が爆発。圧巻の4得点で逆転勝ちを収め、待望のアウェイでの勝点3を獲得



試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)

https://www.cerezo.jp/matches/result/2025091310/

優勢に試合を進めながらも1-1の引き分けに終わった前節・サンフレッチェ広島戦から中12日。代表ウィークを挟み、再開された明治安田J1リーグ。セレッソ大阪は、敵地に乗り込み、アビスパ福岡との第29節に臨んだ。先発は広島戦と同じ11人。進藤亮佑がリーグ戦8試合ぶりにメンバー入りを果たし、前節、欠場した本間至恩、さらに試合直前でメンバーから外れた田中駿汰も今節のベンチに入った。



開始8分、セレッソは左サイドでのプレスを外されて縦に運ばれると、クロスから決定機を作られたが、フィニッシュは井上黎生人がゴール手前で2度クリア。背番号31の素晴らしいカバーで失点は防いだ。すると、ここからセレッソがチャンスを量産。9分、カウンターから柴山昌也が起点となり、チアゴ アンドラーデが快足を飛ばしてドリブルで進入。最後はカットインから右足で強烈なシュートを放ったが、惜しくも枠を外れた。ビルドアップ時は可変して前進してきた福岡に対し、セレッソは12分、15分とカウンターから好機。良い奪い方から素早くフィニッシュにつなげ、いずれも香川真司がシュートも仕留めることはできず。20分にはGK福井光輝、吉野恭平、柴山と3本の縦パスをつないで決定機。最後はチアゴが左サイドを突破してクロスを上げたが、中とは合わなかった。前半の途中から雨が強く降り始めると、前半の飲水タイム明けは福岡に主導権を握られる。「守備でアグレッシブに行けなくなり」(アーサー パパス監督)、福岡にボールを運ばれると、サイドで起点を作られてピンチも招く。それでも37分の小田逸稀のヘディングは再び井上がゴール前でクリア。40分の藤本一輝のシュートも福井がビッグセーブ。何とか失点は防いでいたが、41分、相手のショートコーナーから見木友哉に強烈なミドルシュートを決められた。前半のアディショナルタイムにはルーカス フェルナンデスが直接FKを狙ったが、GK小畑裕馬の好セーブに遭う。直後、夜空に雷鳴が轟くと、落雷の可能性があるとして、山下良美主審が試合を中断。約35分後に試合は再開され、残りの前半アディショナルタイムを消化してハーフタイムに入った。





チャンスを量産した入りから一転、流れを失って先制された前半を払拭すべく、後半に向けて「自分たちがやらなければいけないこと、修正しないといけないことをハッキリ伝えた」とパパス監督。もう一度、攻守に前からアグレッシブに行く姿勢を鮮明にすると、54分、同点に追い付く。畠中槙之輔、大畑歩夢と左サイドでつないで相手をはがし、大畑のパスを受けた中島元彦がダイレクトで左サイドのスペースへパス。そこへチアゴが走り込み、抜群のスピードでDFを振り切って前へ出ると、左足でのクロスに中央で合わせたのは柴山。利き足ではない右足で面を作り、「インサイドパスみたいな感じで当てて」しっかりコースに流し込んだ。鮮やかな連係でネットを揺らすと、10分後に逆転に成功。決めたのは再び柴山。ルーカスのクロスに合わせたチアゴのヘディングをGKがはじいたところを詰めて、今度は左足アウトで蹴り込んだ。セレッソ加入後、初の複数得点を決めた柴山。「試合前のミーティングでも、ボス(パパス監督)から『ボックス内に入れば、今日は2点を取れるぞ』と言われていた」ことを明かすと、「スプリントしてボックス内に入っていくことは意識した」と、指揮官の予言通りに2点を叩き込んだ。止まらないセレッソは77分にも追加点。1点目と同様、今度は田中駿汰が背後のスペースへ、チアゴのスピード生かす絶妙なパスを送ると、抜け出したチアゴのクロスに途中から入ったラファエル ハットンが合わせた。80分には志知孝明のクロスから名古新太郎にボレーで合わせられ、ネットを揺らされたが、志知がクロスを上げる前にボールがゴールラインを割っており、ゴールは認められず。83分にパパス監督は3枚代え。復帰戦となった進藤もピッチに立つと、89分に4点目。喜田陽が前方へ大きく蹴ると、相手DFがクリアミス。これを拾ったハットンがドリブルで持ち運び、ニアを射抜く強烈なシュートを決めた。後半アディショナルタイムにはCKからウェリントンにヘディングで1点を返されたが、4-2で逆転勝利。パパス監督がこだわっていたアウェイでの勝利をゴールラッシュで飾った。





「後半は自分が見たかったフットボールを展開してくれました」とパパス監督。「プレッシングもアグレッシブで、得点につながるプレーもたくさん見られたので、そこは評価したい」と納得の表情を浮かべた。セットプレーから喫した2失点こそ課題として残ったが、今シーズン取り組んでいる攻撃的なフットボールを展開しての逆転勝ち。「チームとして4点を取ったことが素晴らしかった。みんながハードワークして最後まで戦った結果の勝利」と香川も晴れやかな表情で振り返った。次節からセレッソは柏レイソル、鹿島アントラーズ、京都サンガF.C.との上位3連戦を迎える。今シーズン積み重ねてきた力を存分に発揮し、勝利を重ねていきたい。

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