• X
  • LINE
  • Facebook

Match Preview

  • 8/16 町田戦
  • メディア

公式戦9連勝中と勢いに乗るFC町田ゼルビアのホームへ乗り込む大一番。チーム一丸で立ち向かい、上位戦線に浮上する大きな一勝を掴み取る


3-1で逆転勝利を収めた前節・アルビレックス新潟戦から中4日。セレッソ大阪は、アウェイに乗り込み、FC町田ゼルビアとの明治安田J1リーグ第26節に挑む。

新潟戦は天皇杯敗退直後の試合であり、開始2分に先制される逆境の中でスタートしたが、「その後の反応は求めていたものでした。自分たちが作り上げているフットボールを表現した上で勝ち切れたことが大きかった」とアーサー パパス監督も話した通り、そこからチームは反発力を示し、3得点を奪って逆転に成功。この試合はFWで起用された中島元彦が13分に同点ゴールを決めれば、後半に入って本間至恩のクロスからルーカス フェルナンデスが勝ち越しゴール。さらに終盤はオウンゴールも誘発して3点目。試合を決定付けた。リーグ戦としては3試合ぶりの勝点3で意気上がるチームは、ここから町田、ヴィッセル神戸、サンフレッチェ広島と上位陣との対戦が続く。まさに今シーズンを占う重要な局面であり、現在のチーム力が試される。新潟戦の試合後は香川真司も「真価が問われますし、チームの本質が結果に表れると思っています。しっかり準備したい」と引き締まった表情で話し、今節を見据えた。



町田は現在、リーグ戦6連勝中で4試合連続無失点。鉄壁の守備に加え、前節ゴラッソを叩き込んだ相馬勇紀を筆頭に、藤尾翔太、ナ サンホ、西村拓真、オ セフンら前線には1発で仕留めることができるタレントも揃う。リーグ全体を見渡しても、いま最も勢いに乗っているチームと言えるだろう。ただし、それだけにセレッソとしても、今季ここまで積み上げてきた「アタッキングフットボール」を示すには、もってこいの相手でもある。パパス監督が取り組んできたサッカーは数字にも表れている。リーグ2位タイの得点数を筆頭に、シュート数、チャンスクリエイト数が1位、パス数、ゴール期待値は2位、ボール支配率も3位。しっかりとボールを握りながらシュートにつなげ、ゴールまで結び付けている。町田はセンターバック、ボランチを含め、中央には高さと強さのある選手が並ぶ。セレッソの強みであるサイドからの崩しで風穴を開け、突破口を切り開いていきたい。守備では、前述の相馬ら個の仕掛けには注意。また、町田と言えば、強みはセットプレー。ロングスローのセカンドボールも含め、しっかりと体を当てて、シュートを打たせないことが重要だ。前節の新潟戦では攻守の切り替えも含め、球際での強さを発揮したが、今節に関しては、「さらにその基準を上げないといけない」とパパス監督。局面における個々の戦いも含め、指揮官が常々、言葉にしている「勝利のメンタリティー」を発揮することが欠かせない。

今シーズン、町田とのホームでの対戦時は1-2というスコア以上の完敗を喫した。ただし、チームの完成度も含め、当時と今では状況は全く異なる。ディオン クールズ、井上黎生人、大畑歩夢が加わったディフェンスラインの厚みは増し、ボランチでは喜田陽が大きく成長。ホームの町田戦はケガで不在だった田中駿汰も戻り、前線にはブラジル人トリオに加え、中島元彦、本間、柴山昌也らも好調を維持。さらには、心身ともに仕上がっている香川もいる。ここで町田を叩くことは、今後のリーグ戦にとっても非常に大きな意味を持つ。チーム一丸で上位戦線に浮上すべく、真夏の大一番に挑む。

試合前日コメント

アーサー パパス監督


Q:際立つスタイルがぶつかり合う一戦になる今節、FC町田ゼルビアの強みをどう崩していきたい?
「(町田は)強いですし、強固な守備をもったチームです。ただし、僕らも直近のリーグ戦8試合で1敗しかしていません。調子がいいと言えば調子はいいので、エキサイティングな試合になると思います」

Q:戦術的なぶつかり合いも楽しみな今節ですが、監督が常々、仰っている「勝利を求めるメンタリティー」も重要な試合になると思います。
「前節に関しては、その前の試合で負けてしまった分、『はね返すことが大事だ』ということは話していましたが、今節の町田戦に向けては、さらにその基準を上げないといけない試合になると感じています。自分たちのフットボールをしながらも、しっかりとセカンドボールを拾うこと、デュエルでの強さを出すこと、それらが追加されることで、よりいい戦いが発揮できると思います」

Q:相馬勇紀選手をどう抑えるかはポイントになると思うが、彼の存在自体を止めるのか、攻撃で押し込むことで、彼の良さを半減させるか、どのようなプランで臨みますか?
「仕上がっている選手だと思いますし、プレーで違いを見せられる選手だと思いますが、彼だけではなく、セットプレーからの一発もありますし、クロスから打点の高いヘディングもあります。彼だけを注意するのではなく、全体的に注意しないといけません。あとは、相手の強みだけに気がいかないように、自分たちの特長、攻撃力を発揮できるように、試合を展開していきたいと思っています」

Q:先日、加入が発表された大畑選手ですが、監督と面談して、「監督の思いや自分に対する分析を聞いて、それがとても自分に刺さったので、セレッソでやりたい気持ちになった」と話していたが、彼の魅力、どういったことをチームにもたらして欲しいですか?
「ファンタスティックな契約でした。とても高いレベルでプレーできる選手であり、練習でもチームの強みになると証明してくれています。個人的には、ワールドカップも目指せる選手だと思っています。代表クラスの質をもった選手だと思うので、ここで彼が何かを証明することもそうですし、自分自身をしっかりと成長させるために、目標に向かって頑張って欲しいです」

中島 元彦選手


Q:今節・町田戦へ向けて
「藤尾(翔太)にやられないようにしたいです」

Q:アカデミーの2学年後輩ですが、どういうタイプのFWでしたか?
「大熊さん(裕司監督)の指導によって、プレーの幅がどんどん広がっていった印象があります。ポストプレーも得意ですし、無理が利くタイプ。シュートにはパンチがあるので、決められたくないですね」

Q:幅が広がったと言えば、今シーズンの中島選手はトップ下、ボランチだけではなく、FWも含めて様々なポジションで起用されています。前節の試合後は、「ポジションはあまり意識していない。出ることに意味がある」と話していたが、改めて、求められるところでしっかりやっていくことが大事?
「チームの勝利のために自己犠牲することも大事ですし、勝てるならどこでもやります」

Q:今節、ポイントになりそうな部分は?
「先制点が大事になると思います」

Q:チームのスタイル的には、アウェイでも攻める意識で臨む?それとも、無失点の時間を長くすることも大事でしょうか。
「自分たちのベースがある中で、基本的には、どの試合でも自分たちが主導権を握って攻撃したいので、自分たちから積極的に最初から行けたらとは思いますが、そう上手くはいかないとも思うので、その時は耐えながら、しっかり(失点)ゼロで抑えることができたら良いと思います」

試合情報

TOP > ニュース一覧 > Match Preview