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Match Preview

  • 6/21 東京V戦
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リーグ後半戦のホーム初戦となる今節。ケガから復帰の選手や新加入選手も含め、より総合力が増したチーム全体で勝点3だけを目指す


FC東京との明治安田J1リーグ第20節から中6日。セレッソ大阪は、ホームに東京ヴェルディを迎え、明治安田J1リーグ第21節に挑む。公式戦9連戦を終え、新たなスタートとなる今節、勝利で上位進出を果たしたい重要な一戦だ。

今月17日に発表された5月度の表彰では、「2025明治安田J1リーグ KONAMI月間MVP」にルーカス フェルナンデス、「月間優秀監督賞」にアーサー パパス監督、「月間ベストセーブ賞」に福井光輝が選ばれ、それぞれ受賞。リーグ戦、5勝1分1敗と躍進した5月度の結果が広く認められた形となり、クラブにとっても栄誉なことだった。試合の中で表現しているパパス監督のサッカーが評価される声も多く聞こえてくる中、ピッチでプレーする選手としても、「やりがいを感じています」と田中駿汰。「ボス(パパス監督)が提示するサッカーをしっかりやっていけば、結果も付いてくるということが証明できました。うまくいかない時期もありましたが、ブレずにやってきたことが実って、評価されていることは嬉しく思います」と笑顔を覗かせた上で、「ここからもっと結果も出していきたい」とリーグ後半戦は勝点3をさらに積み重ねていく大切さも強調した。指揮官自身、現状に満足はしていない。「チームをもっと発展させたい。もっとファンを魅了するフットボールをしていきたい。大きなステップを踏んだが、もっと必要なステップもあるので、しっかり踏んでいきたい」と話し、さらなる高みを見据えている。リーグ後半戦に向けては、「ボールを持っている時も、持っていない時も、チームを成長させていきたい。勝つべき試合は落とさないように。引き分けではなく、勝ちにつながる試合を増やしていきたい」と述べ、内容とともに結果にも強くこだわる姿勢を示した。リーグ後半戦の初戦となった前節のFC東京戦は、一度は逆転に成功するも、追いつかれての引き分けに終わっただけに、今節は勝点3だけを目指す。


対する東京Vは、前節は柏レイソルに0-3で敗戦。複数失点を喫した格好となったが、リーグ前半戦は19試合で18失点。クリーンシートも9試合を記録するなど堅守が持ち味のチームでもある。それだけに、今節に向けて守備の立て直しを図ってくることは明白であり、セレッソとしては、前線から強度高く向かってくる相手をどう外してアタッキングサードにボールを運ぶか、運んだ先で、5枚で固める堅守を攻略できるかがカギになる。敵地で行われた東京V戦では、試合開始からセレッソがボールを保持しながらも決定機を逃し、東京Vのサイド攻撃から先制された。後半はさらにセレッソが保持率を高めて幾度となくチャンスを作ったが、決定機でのフィニッシュを相手GKに防がれ、0-1で敗れた。今節も試合の構図としては似た展開になることが予想されるだけに、セレッソとしては当時からの成長を示す絶好の機会であり、リーグ後半戦、さらなる上を目指す気概を結果で示したい。また、前節からの修正について「カウンターへの対応」と述べたパパス監督だが、攻から守へ切り替わった際は、素早く相手の1トップ2シャドーを潰すことが大切。前回対戦時で決勝点を決められた新井悠太らワイドの選手への警戒も怠らないようにしたい。

2ヶ月で公式戦17試合という過密日程を戦い抜いた4月、5月から一転して、ここから先、夏場の戦いは試合間隔を挟みながらの戦いとなる。全エネルギーを目の前に一戦に注ぎつつ、一戦必勝の精神をより強く持ちたい。田中、本間至恩と負傷者も続々と戻り、ディオン クールズ、吉野恭平と新たに加わった選手たちもいる。チーム内での競争も高まりを見せる中、ホームのヨドコウ桜スタジアムに集うサポーターと一体となり、リーグ後半戦ホーム初戦を勝利で飾りたい。

試合前日コメント

アーサー パパス監督


Q:前節、東京ヴェルディは柏レイソルに0-3で敗れています。それだけに今節に向けて守備の立て直しを図ってくることが予想されますが、そうした相手に対し、セレッソとして大事になることは?
「(守備を)突破していくことが難しい相手ですが、今回はホームで試合ができるので、しっかり得点を取って、見に来てくれたファン、サポーターが喜んでくれる試合を見せたいです。フィジカル的な部分でも、相手は強く体を当ててきます。前回対戦時ではケガをしてしまった選手もいます。今節はケガ人が出ないよう、しっかりコントロールしていきたいです」

Q:前節のFC東京戦では、守備で気になるポイントもあったと思うが、今節に向けて修正を図った部分は?
「(相手の)カウンターをしっかり管理することです。攻撃しながらも、相手にカウンターを食らわないようにすること。こちらが60%近くボールを持ったとしても、相手はカウンターに強みがあります。簡単にボールを失わないこと、カウンターは受けないように管理することが重要になります」

Q:北野颯太選手が移籍して以降、トップ下はヴィトール ブエノ選手が務めることも多くなっています。両選手はプレースタイルが異なる部分もありますが、現在、トップ下の選手に求めている役割については?
「基本的に、相手にダメージを与えるポジションを取り続けること。相手のボックス内に入って、決定的な仕事をすること。守備のところでもハードワークして、切り替えの際はボールにしっかり行くことを求めています。(トップ下の選手に)求めている要素としては、そういったプレーになります」

田中駿汰選手

Q:東京Vとの前回対戦時は、セレッソがボールを保持しながらも決定機を相手GKに防がれ、0-1で敗れました。明日はその試合から成長を示す一戦にもなると思うが、前回の対戦から教訓を得るとすれば、どういったことになるでしょうか?
「決めるところでしっかり決める、そこに尽きるかなと思います。前回の対戦では、前半から決定機もあった中で、決め切れずに失点してしまった。決めるべきところで決めないと、あのような展開にもなってしまいます。前回はそこが反省点として残りました」

Q:現在のセレッソであれば、そうした固めてくる相手もこじ開けるだけの攻撃力が備わっていると思うが、そのような手応えもありますか?
「そうですね。得点力に関しては、チームも自信を持っています。外から見ていた時も、試合の中で点が入りそうな雰囲気は常にありました。明日の試合でも、いつも通り自分たちの形で試合を進めていけば、得点するチャンスはたくさん作れると思います。攻撃力はチームの武器なので、明日も出していければと思います」

Q:明日プレーすれば、ホームでの復帰戦になります。自身としては、ヨドコウ桜スタジアムでどのようなプレーを見せたいですか?
「いつも通り、変わらずチームのために走って戦うことが求められていると思うので、自分が目立とうとするより、泥臭く走って戦う部分を見せられればなと思います」

Q:ケガで離れていた間、「香川選手から学ぶことも多かった」という言葉もありましたが、今シーズン当初に持っていた主将像に、何か変化はありましたか?
「(主将像に関しては)シーズン前から考えていたことと、そこまで大きな変化はありません。シーズン前から考えていた、しっかり行動で示すことを今も考えています。その中で、
ケガをして外からチームを見ることで、より分かったこともありました。ベテランの選手たち、真司さん、ジンさん(キム ジンヒョン)、シンくん(畠中槙之輔)、ノボリくん(登里享平)は、改めて頼りになる選手たちだなと思いました。自分も復帰したので、チームを引っ張っていけるようにやっていければと思います」

Q:離れていた間に感じたことは、チームを引っ張ってくれる選手たちの存在の大きさを再確認した部分が一番でしたか?
「それが大きかったのと、試合のメンバーに入れなかった選手たちと練習もしていた中で、そうした選手たちも真面目に練習をしていますし、チーム全員がしっかり頑張っている姿も改めて感じました。試合に出ている選手は責任を持ってプレーしないといけない、ということも強く思いました」

Q:5月にチームは好成績を残しましたが、シーズン当初と比べてチームが成長したと感じた部分は?
「シーズン序盤は勝てない時期もありました。そうした時期は、自分たちがやってきたことに迷いが生じたり、ブレることもありますが、自分たちはそういう方向には行かず、全員が同じ方向に向かって進めた。それが一番だと思います。しっかりとボスが自分たちに示してくれたおかげで、自分たちも迷うことなく、自分たちを信じてやり続けることができました。(成長して結果を出せた要因は)メンタル的な部分でブレなかったことが一番大きかったと思います」 

Q:東京Vと言えば、前回対戦時に負傷をした相手ですが、リベンジのような思いはありますか?
「ケガをした相手ではありますが、仕方のない負傷だったので、そこまでそのような気持ちはありません。リーグ戦の一つとして、上に行くためには勝たないといけない試合として、しっかり戦いたい気持ちが強いです」

東京ヴェルディ戦特設サイト


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