アンバサダー日記「メンタルの強さ」
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6月10日(火)、職業講話の一環として、酒本憲幸アンバサダーが堺市立若松台中学校を訪問しました。当日はスライドがモニターに映らないというアクシデントも発生しましたが、逆にそのことが生徒たちの集中力を高める結果となりました。生徒の皆さんは酒本アンバサダーの言葉一つひとつに真剣なまなざしを向け、集中して耳を傾けている様子が印象的でした。
サッカー選手を目指している生徒もおり、プロ選手としてのリアルな経験談には、特に強い関心を示していました。酒本アンバサダーは、自身が18歳でプロ入りし、順調にキャリアをスタートさせたように見えたものの、翌年には高校・大学で「ナンバーワン」と評される選手や外国人選手、他チームで活躍していた移籍選手などが次々と加入し、激しいポジション争いが始まったことを語りました。こうした競争は毎年のように繰り返され、そこで生き残っていくには、技術だけでなく「メンタルの強さ」が必要不可欠であると伝えました。さらに、試合中に相手選手のプレッシャーやスタンドからの歓声に動じることなく、自分らしいプレーを発揮できるかどうかも、メンタルの強さが問われる重要な要素だと強調しました。
さらに酒本アンバサダーは、サッカーはチームプレーである以上、「自分もチームの一つの歯車である」という意識を持つことの大切さについても語りました。自分らしいプレーをすることはもちろん大切ですが、それが自己中心的なプレーになってしまえば、チームとしての機能は失われてしまいます。周囲に自分のスタイルを押し付けるような姿勢は避けるべきだとし、その大切さを、講話の冒頭で行ったアイスブレイクのゲームを思い出して感じ取ってほしい、と生徒たちに呼びかけました。
講話の最後には、「中学生の頃から考え、プロの世界でも通用したフェイント」を実際に体験したいという生徒のリクエストに応え、酒本アンバサダーと対戦する時間が設けられました。さらに、学生時代にサッカーを経験していた先生も飛び入りで参加し、「こんな機会はなかなかない」と、嬉しそうな表情を見せていました。