Match Review
- 6/11 和歌山戦
- メディア
アルテリーヴォ和歌山との天皇杯2回戦は大量5得点で快勝!チームの総力で3回戦進出を果たす
試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)
https://www.cerezo.jp/matches/result/2025061118/
JリーグYBCルヴァンカップ プレーオフラウンド第2戦から中2日。セレッソ大阪は、アルテリーヴォ和歌山との天皇杯2回戦に臨んだ。先発は8人変更。奥田勇斗が左サイドバックに入る[4-2-3-1]で臨んだ。
守備時は後ろを6枚で並べ、6-4の布陣で臨んできた和歌山に対し、序盤からセレッソがボールを握る展開に。横幅を埋めて、中も固く締めてきた相手に対し、打開するのは簡単ではなかったが、時間の経過とともにチャンスを作る。最初の決定機は14分。中村拓海のクロスに古山兼悟がヘディングで合わせたが、GKの好守に防がれた。17分にも決定機。右サイドでボールを受けた柴山昌也が香川真司とのワンツーでペナルティーエリア内に進入。左足で巻いたシュートを放ったが、わずかに枠を外れた。28分、セレッソに3度目の決定機。高い位置でボールを奪った古山がペナルティーエリア内でシュートを打ったが、ここもGKに防がれた。1点が遠いセレッソだったが、31分、再び古山が高い位置でボールを奪うと、相手DFのファウルを受けて、PKを獲得。これをヴィトール ブエノが右スミにきっちり決めて、先制に成功した。その後も主導権を握り続けたセレッソは、41分、香川のスルーパスに抜け出した古山に決定機も、またもGKに防がれてゴールならず。再三のチャンスで仕留め切れなかった古山は、試合後、開口一番、「前半もっと自分が決めていれば、前半で試合を決定付けることもできたと思うので、詰めの甘さが残りました」と反省の言葉を口にした。
守備では、何度かパスをカットされてカウンターを浴びたが、和歌山に枠内シュートは許さず前半を終えると、後半も最初のチャンスはセレッソが作る。47分、柴山のパスから古山がペナルティーエリアの角を取ったが、ここは角度が足りず、シュートは打ち切れなかった。前半は守備から入った和歌山だが、後半はプレスの位置も上げて、前に出る姿勢を見せる。ただし、50分、その背後をセレッソが突いて追加点。ブエノのパスを受けたチアゴ アンドラーデが左サイドを突破し、ゴールへ向かうと、ドリブルで持ち込み、ニア上を豪快に射抜いた。ここからセレッソが怒涛の攻撃を展開する。52分にブエノ、55分に中村、58分にはCKから進藤亮佑が決定機を迎えると、58分にアーサー パパス監督は3枚代え。試合を決めにかかると、60分、62分と決定機を作った中で、64分、ついにダメ押しの3点目が入る。古山の強烈なミドルシュートが2度ポストに当たり、はね返ったところを、交代で入ったばかりのラファエル ハットンが押し込んだ。その後はやや攻撃の手を緩め、ゲームをコントロールしにかかると、和歌山にボールを持たれる時間も増えたが、決定的なチャンスは作らせない。すると87分、試合終盤はボランチに入った舩木翔が攻撃参加し、左サイドを突破。中にパスを入れると、走り込んできた登里享平が合わせてシュート。DFに当たり、ループ気味にゴールへ吸い込まれた。後半アディショナルタイムにも、ブエノのパスを受けた古山が決めて5点目。ゴールラッシュを締めくくり、3回戦進出を果たした。
延長120分を戦った末にルヴァンカップ プレーオフラウンド敗退という痛恨の一戦から中2日。フィジカル的なリカバリーに加え、メンタル面での立て直しも求められた中、隙を見せることなく5得点を奪って快勝を収めたセレッソ。試合後は、パパス監督も、「日曜日に120分プレーした中から選手たちはよく這い上がった。その精神力は評価したい」とリバウンドメンタリティーを発揮したチームを称えた。次なる公式戦は、再び中2日でアウェイに乗り込んでの明治安田J1リーグ第20節・FC東京戦。「厳しい日程ですが、9連戦の最後、チームみんなで勝利を目指してやっていきたいと思います」と登里。リーグ後半戦のスタートにもなる一戦へ向け、再び心身のリカバリーに務め、公式戦9連戦の9戦目をチーム一丸で戦い抜きたい。