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Match Review

  • 6/8 横浜FC戦
  • メディア

アウェイでの第2戦は0-4で敗戦。2戦合計スコアで逆転され、今シーズンのルヴァンカップもプレーオフラウンドで敗退


 

試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)

https://www.cerezo.jp/matches/result/2025060802/


横浜FCとの対戦となったJリーグYBCルヴァンカップ プレーオフラウンド。ヨドコウ桜スタジアムで行われた第1戦から中3日。セレッソ大阪は、プライムラウンド進出を懸けてアウェイでの第2戦に臨んだ。先発は第1戦から8人変更。吉野恭平が加入後、初先発・初出場を果たした。



第1戦の試合後、第2戦に向けて、「引いて守ることはしたくありません。自分たちがやり続けてきたフットボールをしっかり表現したい」と話したアーサーパパス監督の言葉通り、セレッソは開始からディフェンスラインを押し上げて、敵陣でサッカーを進めていく。縦にパスを入れて複数の選手が絡み、テンポ良く崩していくシーンも作るなど、15分でCKを4度、直接ゴールを狙える位置でのFKも2度獲得。ほぼぶっつけ本番に近い形でプレーした吉野も、「前半は(中島)元彦、畠中、(西尾)隆矢とのコントロールが思ったよりできたという印象です」と振り返ったように、周囲と遜色なく絡み、試合に入っていく。振り返ると、この時間帯で一つ仕留めておくことができれば、2戦合計での試合の行方はさらに決定的なモノになった。15分以降は横浜FCの左サイド、新保海鈴のクロスやドリブルからゴールを脅かされる場面もあったが、中でしっかりはね返し、フィニッシュは許さない。すると28分、セレッソに決定機。分厚い攻撃を繰り出した中で、最後はチアゴ アンドラーデのカットインからのクロスをファーサイドでラファエル ハットンが折り返し、ルーカス フェルナンデスがシュート。ただし、ここはDFとGKに防がれゴールならず。その後はよりセレッソがボール支配の色を強め、横浜FCを自陣に釘付けにしていく。決定機こそ思うように作れなかったが、試合のコントロールという部分では申し分ない展開で試合を進めていく。横浜FCに1本もシュートを許さず前半を終えようとしていた矢先、アクシデントが起こった。新保がセレッソのDFラインの背後に出したフィードに対し、GK福井光輝が対応を誤り、クリアし損ねると、抜け出した森海渡をペナルティーエリア内で倒してしまい、1発退場でPKの判定を受けてしまう。急遽、準備して入ったキム ジンヒョンがPKのコースを読んで手には当てたが、惜しくも止めることはできず、セレッソは10人となり、1点を先制される形で前半を終えた。




後半開始からパパス監督はチアゴに代えて進藤亮佑を投入。5-3-1の布陣で後ろを厚くし、相手のクロスをはね返す意図を明確にする。前の人数が減った分、プレスの圧力は弱まり、横浜FCにボールを運ばれる回数は増えたが、キム ジンヒョンを含めたセレッソの守備陣も粘り強く対応。68分に一度、ポスト直撃のヘディングシュートを打たれた以外は横浜FCに決定機を作らせることなく時計の針を進めていく。71分には古山兼悟と喜田陽を入れて前線と中盤で起点を作ると、古山が体を張ってファウルを獲得するなど、時間を使っていく。苦しみながらも耐えていたセレッソだったが、84分、CKの2次攻撃から失点。福森晃斗の精度の高いクロスから、ユーリ ララにヘディングで決められた。86分、パパス監督は吉野に代えて舩木翔を投入。中盤を1人削って最終ラインを増やし、6バックで逃げ切り体制を敷いたが、89分に失点。自陣左サイドから上げられた福森のクロスに対し、ファーではね返すことができず、大外から鈴木武蔵に押し込まれた。あと数分しのげば勝ち抜けという中で喫した痛恨の失点。「一人少なくても守り切れるチームになっていかないといけない。最後に自分たちの弱さが出た」と、この試合でキャプテンマークを巻いて奮闘した畠中槙之輔も唇を噛みしめた。




2戦合計4-4で迎えた延長戦。セレッソは、開始から登里享平に代えて香川真司を投入。再び後ろを6枚から5枚に戻し、中盤にも人を増やす。延長前半の中盤、中島が力強い守備からボールを奪い、前線の古山へパス。古山がペナルティーエリア内でDFと競り合ったが、シュートは打てず。すると、延長前半の終了間際にCKから失点。後半の途中から入ってきた大型ストライカー、櫻川ソロモンにヘディングでゴールを決められた。延長後半は守勢に回った横浜FCに対し、セレッソがボール保持の時間を増やして攻め込むと、CKも3度獲得したが、ルーカスのキックから舩木が合わせたヘディングはクロスバーの上。その後も最後までルーカスを中心に1点を奪うべく攻めに出たセレッソだったが、決定機を作ることはできず、120分が終了。2戦合計4-5でプレーオフラウンド敗退が決定した。「誰もが痛みを伴う敗戦」(香川)からいかに立ち上がれるか。中2日で迎える天皇杯2回戦へ向けて、一人一人が顔を上げて挑みたい。


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