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Match Review

  • 6/4 横浜FC戦
  • メディア

プレーオフラウンド第1戦は香川真司の先制点を機に、後半に一挙4得点で快勝。プライムラウンド進出へ大きく前進


 

試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)

https://www.cerezo.jp/matches/result/2025060402/


明治安田J1リーグ第19節・清水エスパルス戦から中2日。セレッソ大阪は、横浜FCとのJリーグYBCルヴァンカップ プレーオフラウンド第1戦に臨んだ。先発は清水戦からチアゴ アンドラーデを除く10人を変更。今季、横浜FCから完全移籍で加入した中村拓海も名を連ねた。ベンチには、阪南大学に在学中でセレッソ加入が内定している金本毅騎も入った。



C大阪が4-2-3-1、横浜FCは3-4-2-1。システム的にミスマッチが生じるかみ合わせとなった試合は4分、横浜FCに左サイドを起点に攻め込まれると、セレッソも6分、この試合は2列目の右サイドに入ったヴィトール ブエノが鋭いクロスを入れる。両チームともサイドを起点に打開を試みると、16分にはセレッソに決定機。中村拓海のクロスを柴山昌也と古山兼悟がスルー、最後は左サイドのチアゴ アンドラーデがフィニッシュに持ち込んだが、GKフェリペ メギオラーロに阻まれた。19分にもセレッソに決定機。右サイドの深い位置まで進入した中村のクロスにブエノが合わせたが、シュートはGK正面に飛んだ。28分にもビッグチャンス。香川真司が相手3人に囲まれながらもパスを通すと、受けたブエノのクロスに古山がヘディングで合わせたが、シュートは枠を捉え切れず、先制とはならなかった。こうして好機を作る一方、横浜FCにも再三ゴールを脅かされたが、GKキム ジンヒョンの好セーブもあり失点は防ぐと、40分、この試合、最大のチャンスが訪れる。中村のパスから背後を取った古山がドリブルで持ち込み、GKと1対1を作ったが、やや角度がなく、放ったシュートはわずかに枠の外。ホーム初ゴールとはならず、背番号29は悔しさを露わにした。直後のピンチでは、今度は横浜FCのシュートがわずかに枠の外。前半は両チームが決定機を作るも、仕留めることができず、0-0で終了した。




ハーフタイムでは、「戦術の話は一切していません。強度のところ、自分が努力すること。それだけを伝えました」と前半の内容に納得していないアーサー パパス監督から「エモーショナルな」(香川)ゲキが飛ぶと、後半、セレッソの選手たちはギアが一段アップ。より前から奪いにいく姿勢を強め、ゴールへの意欲を打ち出していくと、55分、先制に成功する。相手GKのロングキックを中村がカット。ここからショートカウンターの形でゴールに迫ると、ブエノ、柴山とつなぎ、最後は後方から走り込んできた香川が右足アウトで決めた。背番号8のテクニカルな一撃に沸くヨドコウ桜スタジアム。すると、「流れが自分たちに来と思ったので、さらにアグレッシブに行くことを考えました」とパパスは61分に2枚代え。チアゴと古山に代えてルーカス フェルナンデスとラファエル ハットンを投入。点差を広げるべく積極的な交代に踏み切ると、この采配が的中。68分、ルーカスとハットンがワンツーでゴール前に進入し、ルーカスがファウルを受けて得たFKをブエノが直接決めた。「自分の持ち味の一つ」と自ら振り返ったブエノの鮮やかなキックで点差を広げたセレッソは、後半アディショナルタイムにもハットンが追加点。90+6分には、横浜FCにCKの流れから1点を返されたが、終了間際にルーカスのクロスを中島元彦がヘディングで合わせて再び点差を3点に広げて試合終了。プライムラウンド進出が懸かる敵地での第2戦へ向け、大きなアドバンテージを得て臨めることになった。




もっとも、試合後の指揮官に笑顔はなく、「大切なことは、一言で言えば、アグレッシブさを忘れない、ということ。まだハーフタイムだと思っています。しっかり気持ちを入れ直して、第2戦に向けてどれだけ力を発揮できるかがカギになります」と勝って兜の緒を締めた。先頭に立ってチームを引っ張り、先制点も決めた香川も同様に、「次もアウェイで厳しい試合が待っていると思います。今日の前半の課題を修正して、つなげていきたいと思います」と引き締まった表情で第2戦へ向けた抱負を話した。プレーオフラウンドを突破する上で大きく前進したことは確かだが、まだ何も決まっていない。敵地での第2戦へ向け、チームとして油断することなく挑みたい。


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