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Match Review

  • 5/24 福岡戦
  • メディア

好調・柴山昌也のホーム初ゴールで先制し、ラファエル ハットンの追加点で福岡を撃破。GK福井光輝の好セーブも光る


 

試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)

https://www.cerezo.jp/matches/result/2025052401/


京都サンガF.C.とのJリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド3回戦から中2日。セレッソ大阪は、ホームにアビスパ福岡を迎え、明治安田J1リーグ第18節に臨んだ。前節・川崎フロンターレ戦からスタメンの変更は1人。上門知樹に替わって北野颯太が入り、リーグ戦5試合ぶりの先発となった。京都戦から引き続きの先発は喜田陽と西尾隆矢。9人を入れ替えて、システムは3-4-2-1でスタートした。



立ち上がりこそ福岡に押し込まれたセレッソだったが、すぐにボール保持で上回り、敵陣に入っていく。最初のチャンスは16分。奥田勇斗が相手をはがして縦に突破、クロスを上げると、ファーでラファエル ハットンが合わせたが、ヘディングシュートは惜しくも枠を外れた。25分にもセレッソに好機。相手DFのクリアを喜田が高い位置で奪うと、北野を経由し、最後はペナルティーエリア内に入り込んだ奥田が左足でシュートも福岡GK村上昌謙に止められた。その後、26分、30分とパスミスからカウンターを受け、ピンチも招いたセレッソだが、前者は畠中慎之輔がカバーし、後者はGK福井光輝が好セーブで失点は防ぐ。すると、ここから前半終了にかけて猛攻を仕掛ける。36分、ルーカス フェルナンデスのパスから背後に抜け出したハットンがGKとの1対1を迎えたが、飛び出してきたGKを交わし切れず、シュートは打てない。37分にはルーカスの突破からのパスを受けた香川真司に絶好のチャンスも、シュートはわずかにクロスバーを越え、香川自身も大きな声で悔しさを露わにした。続く39分、前半最大の決定機が訪れる。奥田のパスから右サイドのポケットを取った喜田がダイレクトで落とすと、走り込んだ北野にチャンス。ここはDFに防がれシュートは打てなかったが、こぼれ球に反応したルーカスが決定的なシュートを放ったが、GK村上に右手一本でセーブされ、先制とはならず。前半は押し込みながらも得点は奪えず、スコアレスで折り返した。




後半開始からアーサー パパス監督は西尾に代えて阪田澪哉を投入。システムも4バックに変え、4-2-3-1で臨んだ。試合後、この理由について指揮官は、「相手とフォーメーションが同じで、至るところで1対1が生まれる状況でした。そうしたところをうまく打開できなかったので、形を変えて、ビルドアップも含めてどう前進するか。そこを明確にしました。前半、生かし切れなかったサイドを生かすことも考えました」と話したが、その狙いを体現したのが阪田。後半開始早々、積極的に仕掛けてCKを獲得すると、51分には右サイドで粘り、ルーカスのチャンスにつなげた。53分にも良い形でボールを受けたルーカスが左サイドからカットインし、シュートを放つなど、両翼が生き生きとプレー。福岡を押し込んでいく。ただし、この時間帯で先制できずにいると、試合はここから一進一退の様相を呈していく。70分の手前には、両指揮官が揃って2枚替え。勝負に出ると、先にチャンスを掴んだのは福岡。72分、セレッソはカウンターから決定的なピンチを招いたが、紺野和也の左足でのシュートは福井がビッグセーブ。「先に動かないで対応できたことが良かった」と自身も振り返ったように、どっしり構え、ギリギリまで相手のモーションを見定めたことで、しっかりシュートコースに反応。流れを相手に渡すことなく守った。79分にも相手の直接FKがクロスバーを直撃。ヒヤリとする場面が続いたが、ここをしのいだセレッソが、84分、先制に成功する。相手の自陣でのビルドアップのズレを見逃さず、中島元彦がカットし、ダイレクトで前線の柴山昌也へ優しいパス。受けた柴山も絶妙なトラップでシュートを打てる位置にボールを置くと、左足でファーサイドへ流し込み、ネットを揺らした。加入3シーズン目、ついに飛び出した柴山のホーム初ゴールに沸くヨドコウ桜スタジアム。この瞬間の思いについて、「みんなの喜んでいる顔が見えたときは、めちゃくちゃ嬉しかったです。何物にも代えられないですね(笑)」と振り返った背番号48。チームメイト、サポーターの誰もが待ち望んだ一撃だった。





時間帯を考えても、一気に勝利に近づいたセレッソだったが、90分、福岡のサイドからのクロスに途中出場のウェリントンにヘディングシュートを叩き込まれてしまう。ただし、ここはVAR判定の結果、オフサイド。得点は認められず、セレッソは胸をなでおろした。すると90+8分には、カウンターからサイドを抜け出した阪田の折り返しにハットンが合わせて、試合を決める追加点。直後に試合終了の笛が鳴った。「難しい試合」(パパス監督)となった一戦だが、先発で出た選手だけではなく、途中で入った選手たちが試合を決める働きを見せ、まさにチーム一丸で勝点3を掴み取った。前節、連勝は3でストップしたが、その後、カップ戦、リーグ戦といずれも複数得点で連勝。チームの士気も大いに高まった。次なる試合は中3日でアウェイの浦和レッズ戦。再び連戦となるが、今節のように全員で力を合わせ、さらなる上位へ向かう勝利をもぎ取りたい。


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