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Match Review

  • 5/21 京都戦
  • メディア

柴山昌也が2アシスト、チアゴ アンドラーデが2得点。リーグ戦に続く逆転勝利で京都を撃破し、プレーオフラウンド進出を果たす


 

試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)

https://www.cerezo.jp/matches/result/2025052106/


直近のリーグ戦、川崎フロンターレとの明治安田J1リーグ第17節から中2日。大会をJリーグYBCルヴァンカップに移し、セレッソ大阪は京都サンガF.C.との1stラウンド3回戦に挑んだ。舞台は京都のホーム、サンガスタジアムby KYOCERA。先発は川崎戦から西尾隆矢と喜田陽を除く9人を変更。中村拓海がリーグ開幕戦以来の出場を果たし、システムは4バックで臨んだ。



立ち上がりは中島元彦を中心に相手ゴールへ向かう姿勢を発揮し、悪くない入りを見せたセレッソだったが、10分、思わぬ形からネットを揺らされた。自陣右サイドでのスローインを中村がキム ジンヒョンに戻すと、相手のプレスを受けたジンヒョンが処理に手間取り、キックで回避できずに押し込まれ、ゴールイン。動揺が走ってもおかしくない失点だったが、「チームの雰囲気が暗くなることは全くなかったです。『自分たちのサッカーを信じてやり続けよう』という話はピッチの中でもしていました」と柴山昌也。ジンヒョン自身も、「こういうミスは今までの経験でもありましたし、下を向かず、やり切ることが大事。試合中はしっかり自分の持っている力を出し切ろうと戦っていました」とすぐに切り替え、ミスを引きずることはなかった。前半25分には、中島のミドルシュートがクロスバーを直撃する場面も。1トップで先発した古山兼悟、左サイドハーフで先発したチアゴ アンドラーデらが積極的に背後を狙い、ゴールに迫るなど、追いつくことはできなかったが、後半に向けて期待の持てる内容で前半を終えた。




この試合、素晴らしいプレーを随所に見せていた中島だが、連戦も踏まえて前半で交代すると、後半からは上門知樹が入り、「守備時はボランチ、攻撃時はシャドーという役割」(上門)で中盤に入る。「ハーフタイムに全員で、『もう一回、やろう』と確認した」(中村)チームは、後半開始から猛攻を仕掛け、早い時間帯で同点に追い付く。48分、柴山のCKから、中央でマークを外してフリーになった舩木がヘディングシュートを相手GKの足下に叩きつけてゴール。失点時のポジショニングに悔いを残していた背番号14だが、見事に失点を取り返すゴール、「チームが息を吹き返す」(舩木)同点弾を決めた。ここからセレッソの攻撃はさらに加速。57分、上門のパスに抜け出した阪田澪哉がシュートを放つと、DFに当たって跳ね返ったボールを詰めた古山に決定機も、フィニッシュはかつてセレッソでもプレーしたGK圍謙太朗に防がれた。ここで得たCKから、柴山のキックに今度はニアで西尾が合わせたが、ヘディングはポストを直撃。ここでは勝ち越しとはならなかったが、4分後、逆転ゴールが生まれた。相手の攻撃をカットし、カウンターを仕掛けると、柴山が右サイドをドリブルで運び、ファーサイドへ絶妙なクロス。ファーに飛び込んだチアゴがダイレクトで合わせ、ネットを揺らした。「柴山選手が持った瞬間、必ずパスが来ると信じて走り込んだ」と振り返る背番号11は、73分にも自身2点目、チーム3点目となるゴールを決めた。今度は、中村のパスからポケットを取った上門のクロスに合わせた。京都は5人の交代枠を使い切った後に負傷者を出してしまうアクシデントもあり、セレッソはラスト15分+後半アディショナルタイムを相手より1人多い状態で戦うと、81分、途中出場のラファエル ハットンが同じく途中出場のヴィトール ブエノとのワンツーで左サイドを崩し、右足で強烈に叩き込み、ダメ押しの4点目を決めた。

 



89分にはキム ジンヒョンが好セーブを見せるなど、一人多い状況でも緩めず試合を進め、タイムアップ。「チーム全体で、これ以上ない頑張りを見せてくれたと思います。ミスもありましたが、下を向かずにしっかりと後半に4点を取ったことは、誇り高き活躍だったと思います」と指揮官も称える試合内容で、リーグ戦に続き、カップ戦でも京都のホームで逆転勝ちを飾り、JリーグYBCルヴァンカップのプレーオフラウンド進出を決めた。


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