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Match Review

  • 5/6 神戸戦
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先制されるも上門知樹、柴山昌也の今季リーグ戦初ゴールで逆転!ラファエル ハットンがトドメの一撃を決め、見事な逆転勝利で今季初の連勝を達成!



試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)

https://www.cerezo.jp/matches/result/2025050626/

2点を先取されながらも3得点を奪って逆転勝利を収めた前節の京都サンガF.C.戦から中2日。セレッソ大阪は、再びアウェイに乗り込み、ヴィッセル神戸との明治安田J1リーグ第15節に挑んだ。前節はナイトゲームであり、今節は14時キックオフ。タイトな日程で迎えた中、先発は前節から4人変更。ラファエル ハットン、香川真司、進藤亮佑が2試合ぶりに復帰し、舩木翔が第6節・横浜FC戦以来、9試合ぶりのスタメンとなった。

 
前節は、守備時は3バック、攻撃時は4バックの可変式を採用したパパス監督だが、今節は開始から明確に3バックで臨むと、守備時は5-4-1で後ろのスペースを埋め、ボールを奪ってからは、これまで通り後ろから繋ぎつつ、相手を見て背後も狙った。前半は、リーグ戦4連勝中と昨季までの強さが完全に戻ってきた神戸が攻守にアグレッシブな姿勢で襲い掛かってきた。6分、進藤のクリアが不完全になったところを拾われ、エリキに決定機を許すも、ここはGK福井光輝が好セーブ。18分には、福井のキックが相手に渡り、再びエリキに強烈なミドルシュートを打たれたが、わずかに枠を外れて事なきを得た。神戸のプレスに対し、セレッソはビルドアップで引っかかるシーンも目立ち、ボールを前に運べない。30分ごろまでは我慢の時間が続いたが、30分以降はボールをつないで相手陣地に入っていく回数を増やしていくと、33分には上門知樹が強烈なミドルシュート。セレッソも徐々にゴールに迫り始める。ただし、0-0で終了かと思われた45分、CKから神戸に先制を許す。前半は手堅く守り、後半勝負─。そうしたプランが一瞬、崩れたかに思われたが、直後の前半アディショナルタイム、同点に追いつく。進藤が前に入れたボールに対し、相手CBのクリアが不完全になったところを拾ったハットンが酒井高徳に競り勝ち、喜田陽へボールを落とすと、喜田がペナルティーエリア内へ絶妙な浮き球のパスを送る。ここに斜めから走り込んできた上門が左足でうまく合わせて同点ゴール。「トラップしようか迷ったのですが、GKも見えたので、トラップしたら詰められると思って、一瞬の判断で振り抜きました。日頃から練習でやっていた形なので、それをうまく出せました」と自身も振り返る見事な一撃が決まり、セレッソが前半の内に試合を振り出しに戻した。



後半も立ち上がりは神戸の攻勢を受ける展開。54分には、自陣右サイドを崩されて、最後は後ろから走り込んできた井手口陽介にフリーでシュートを許したが、カバーに入った喜田が足を伸ばしてスーパーブロック。続く酒井のシュートも喜田が止めるなど、失点してもおかしくなかった場面で背番号5が高い集中力を見せた。58分、アーサー パパス監督は最初の選手交代。前節、逆転勝利の立役者となったルーカス フェルナンデスと中島元彦を投入すると、ここから試合の流れは一変。ルーカスが得意のドリブルで運んで時間を作り、相手のファウルも誘いながら主導権を引き寄せると、62分、74分と得点につながりそうな惜しいチャンスを作る。そうして迎えた83分、セレッソに逆転ゴールが生まれた。GK福井が素早くゴールキックをスタートさせると、髙橋仁胡がドリブルで運び、前方で駆け引きしていた中島をスペースに走らせる絶妙なパスを送る。「うまく抜け出せた」中島がさらにドリブルで運んで中央へパス。ハットンがワンタッチで落としたボールにダイレクトで合わせたのは柴山。「最初は(DFの)股を狙おうかなと思ったのですが、消されたので、急遽、判断を変えて、外から巻くイメージでシュートを打ちました。むちゃくちゃリラックスして、力まず流し込めました」と自身も納得の巧みなシュートがポストを叩きつつゴールに吸い込まれた。「自分の中でも色々悩んだり、もがいたりした中で生まれた1点だったので、これまで取ってきたゴールの中でも、一番、嬉しかったです」と満面の笑みを浮かべた背番号48をチームメートも大いに祝福した。



昨シーズンから先制すれば無敗を誇っていた神戸を相手に2点を奪っての逆転。ここでパパス監督はすぐさま西尾隆矢を呼び寄せると、88分、香川に代えて投入。後ろを「中に4人CBを置いて、サイドに2人(ルーカスと髙橋)を置く」(西尾)6バックで対応した。“何が何でも跳ね返す”という指揮官の執念の采配だったが、攻撃的なメンタリティーが植え込まれた選手たちは、ただ守り切るだけではなく、90+6分に試合を決定付ける3点目を奪う。相手のクロスを喜田がヘディングでクリアしたボールを拾ったハットンから柴山、ルーカスとつなぎ、最後は猛然とスプリントして前に走ったハットンがニアへ強烈なシュートをぶち込んだ。この試合は1トップを務めた古山兼悟の下で、シャドーの位置でプレーした背番号9だが、体の強さを生かして随所に起点を作るなど、全3得点に絡む素晴らしい活躍ぶりだった。負傷者続出で過密日程の中、これまでリーグ戦では出番の少なかった選手たちが躍動して掴んだ今季初の連勝。「チーム全体で勝てたことが良かった」と中島も振り返る、まさにチーム全員で勝ち取った関西対決におけるアウェイでの2試合連続逆転勝利となった。次節はホームに戻り、横浜F・マリノスをヨドコウ桜スタジアムに迎えての一戦。勢いそのままに3連勝を果たし、上位進出を目指す。

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