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Match Preview

  • 5/6 G大阪戦
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「誰もが勝利しか見ていない」(奥埜)大阪ダービー。勝って、成長スピードを上げる

レオ セアラの6試合連続ゴールで追い付き、1-1の引き分けに終わった前節の北海道コンサドーレ札幌戦から中2日。セレッソ大阪は、敵地に乗り込み、ガンバ大阪との大阪ダービーに臨む。現在、3試合未勝利のセレッソとしては、ここで宿敵を叩き、成長スピードを再加速させていきたい一戦だ。

3試合ぶりの勝利を目指した前節の札幌戦は、立ち上がりに主導権を握るも、この時間帯で先制できずにいると、27分に失点。後半に選手交代も含めて盛り返した時間帯で同点に追い付き、その後も逆転を目指して攻め込んだが、勝ち越すことはできず、ホームで2試合連続でのドローとなった。負けなしが8試合で止まった第9節の名古屋グランパス戦から、3試合勝利より遠ざかっているが、いずれの試合でもゴール期待値で相手を上回るなど、今季取り組んでいる攻撃的な姿勢は出せている。ただし、いずれの試合も先制されていることが試合を難しくしている要因であり、「良い時間帯で先制すること、相手の時間帯になっても、しっかり守備でゲームをコントロールして、再び自分たちのゲームに持っていくこと」(小菊昭雄監督)が大切になる。そうした我慢強い戦いが開幕からの8戦負けなしにもつながっていただけに、今一度、原点に戻って試合を進めていきたい。また、失点の中身を見ると、セットプレーやロングボールを処理した後のセカンドボールから喫しているだけに、そうした一つ一つの守備対応や、細部の準備を徹底する姿勢を改めて強く持ちたい。


ただし、内容そのものは決して悲観する必要はなく、大きな方向性としては「ブレずにやっていくことが大事」(登里享平)であることは間違いない。現在のチームについて奥埜博亮は、「毎試合、出た課題、良かった点を把握しながら少しずつ成長している」と話し、「いかに自分たちが良い時間帯に点を取れるか、苦しい時間帯で耐えるか。そういうところが大事になる」と勝利に向けたポイントを挙げる。小菊監督が就任以降、リーグ戦での大阪ダービーは5連勝中と相性の良さを誇るが、毎試合、一進一退の拮抗した展開になっている。特に一昨年、昨年とアウェイでの大阪ダービーは、決勝点はいずれも後半アディショナルタイムに生まれている。今節に関しても、最後のワンプレーまで魂を込めて戦い抜くことが、勝点3にもつながっていく。「誰もが勝利しか見ていない。勝つために全ての力を注ぐ試合」と大阪ダービーの重要性を表現した奥埜だが、まさにチーム全体で勝利への思いを強く持ち、ピッチで表現することで、勝利を手繰り寄せていきたい。 

前節の試合後、引き分けに終わった悔しさを押し殺しつつ、「次は勝つだけ。しっかり気持ちを整えて臨みたい」と話したのは香川真司だが、試合終了直後から、選手全員、サポーターの誰もが今節の大阪ダービーへ向けて気持ちは統一されていた。「チーム全員で勝点3を奪って、成長スピードを上げていく試合にする」(小菊監督)。セレッソファミリーが一丸となって、大阪ダービー6連勝を必ず達成したい。

試合前日コメント

小菊昭雄監督



Q:直近は3戦未勝利だが、勝利するために、改めて選手たちと共有したことは?
「ここ3試合は勝点を伸ばすスピードが落ちていますが、その3試合を振り返っても、内容的にはネガティブに捉えていません。逆に、鳥栖戦、新潟戦あたりの内容の方が課題はあったと思います。ただ、サッカーの不思議なところで、その2試合は課題があっても勝点3を積み上げて、この3試合は、内容はポジティブな面が多かったのですが、勝点3を積み重ねることができなかった。そのあたりがもどかしい部分でもあるのですが、できたところは全員で共有しながら。ただ、もちろん勝点3を取れなかったことには理由もあります。(課題は)細部のところです。自分たちのペースの時間帯で決め切ること、ゲームコントロールを我慢強く行うこと、リスタートの守備、また、そのリスタートに至るまでのプレー。優勝するチームは、そういう細部も全員でコントロールできるチームだと思いますので、私たちもそこをしっかり詰めていきたいと思います」

Q:3試合ともゴール期待値で相手を上回るなど押し込む時間帯は多いが、失点の仕方がやや淡泊に映ります。セットプレーやロングボールの対応で失点が続いている現状について
「完全に崩されて失点という形ではなく、ロングボールの対応や、攻め込んでいる中で隙を突かれての失点、簡単に失点してしまうことが今、私たちの抱えている課題です。勝点を積み重ねている時期は、しっかりと先制点を奪って、クリーンシートで終わる。そうした粘り強さ、集中力を発揮できていました。そのようなアラートな状態をチーム全員で90分を通して全うする。そうした原点に戻る意味でも、今回のダービーは大きな一戦です。この試合をきっかけに成長スピードを再加速させたいですし、何よりも結果にこだわって戦います」

Q:改めて大阪ダービーに臨む決意と、チームとしてどういう試合を見せたいですか?
「監督に就任してから何度もダービーを戦っていますが、どの試合の前も、身が引き締まる独特な緊張感があります。今日のトレーニングもそうでした。明日の試合が待ち遠しいですし、どの試合でも私たちはセレッソファミリーの思いを背負って戦うのですが、特に明日はスペシャルな試合です。セレッソファミリーの皆さまの思いをしっかりと背負って、90分間、選手・スタッフ全員で戦っていきたいと思います」

Q:今季のガンバ大阪をどう見られていますか?
「やはりガンバは変わらずクオリティの高い選手たちが揃っています。そのクオリティの高い選手たちが、守備でも献身的に自己犠牲する素晴らしいチームです。明日も一進一退のゲームになると思いますが、明日は内容と結果、両方を求めたいと思います。昨年までは『結果が全て』と選手たちにも強く伝えてきました。もちろん、結果が全てであることは変わりませんが、今年は内容でも上回って、結果と内容、両方を勝ち取りたいと思います」

Q:リーグ戦も約3分の1が終わろうとしているが、今季は良いサッカーを披露しつつ順位も上にいる。ただし、取りこぼしている印象もあります。そのあたりの受け止め方について
「そうですね。約3分の1を終えようとしている現在、チームは安定した強さを示していると感じています。それはキャンプからの選手・スタッフの頑張りのおかげです。誰が出ても、内容も含めて安定しているのが我々の強みだと思います。ただし、先ほどの話とも重なるのですが、自分たちの時間で先制することや、そこを逃したとしても、もう一度畳み掛けるゲームコントロールが必要です。それを身に付けた時、もっともっと勝点を伸ばせると思います。実際この11試合を振り返っても、プラス5は積み重ねることができたと思っています。そのためには、先ほど述べたリスタートもそうです。攻守のゲームコントロールを全員で共有することもそう。そうした細部を全員で詰めていけば、もっと勝点を積み重ねて、さらに魅力的で強いチームに成長できると思っています。そのカギとなるのが明日の試合です。非常に大事な試合になりますので、チーム全員で勝点3を奪って、成長スピードを上げていきたいと思います」

Q:守備でのリスタートの修正について
「毎試合、しっかり準備をして、トレーニングもしています。W杯や各国のリーグを見ても、現代サッカーにおいて、リスタートからの得失点は大きなパーセンテージを占めています。まずは相手にリスタートの機会を簡単に与えないことも大事です。ファウルをしないことも含め、もう少し自分たちの準備が良ければCKを与えないで済んでいるシーンもあります。試合の流れを読むこと、個人の集中力を上げて、対応を高めていくことはやっていかないといけないと感じています」

Q:今節のガンバ大阪戦から続く、ヴィッセル神戸、FC町田ゼルビアとの3連戦は、今季の行方を占う3連戦でもあると思うが、臨む心境について
「おっしゃる通り、この3連戦が今後を左右すると思います。そのためにも、明日のダービーで勝利することによって、その後の試合にもさらにチーム一丸で臨めます。そういう意味でも明日は大事な試合ですので、勝って成長スピードを加速させていきたいと思います」

奥埜博亮選手



Q:直近は3戦未勝利だが、勝利するために、改めてチーム全体で共有したことは?
「前の試合から今節に向けて準備する期間は短かったので、特に何か話し合ったことはないですが、チームは試合をしながら成長しています。毎試合、出た課題、良かった点を把握しながら少しずつ成長していると思うので、それを続けていくことで、自ずと勝ちにもつながっていくと思います」

Q:やり方自体を変えることはないと思いますが、奥埜選手自身として、細かな部分で勝つためにこだわりたいことはありますか?
「まずチームでやろうとしていることに全員で取り組むことが一番です。それにプラスαで、もっと選手個々の良さをお互いに出し合っていけば、相手も怖いと思います。ゴールに向かうプレーをさらに増やしてもいいと思いますし、相手もあることなので、時間帯によって展開も変わってきます。いかに自分たちが良い時間帯で点を取れるか、苦しい時間帯で耐えるか。そういうところが大事かなと思います」

Q:今節は大阪ダービーです。モチベーションは自然と上がるシチュエーションだと思いますが、改めて大阪ダービーはどのような思いで臨むゲームになりますか?
「毎回、素晴らしい雰囲気の中で試合ができている印象があります。セレッソ大阪に関わる全ての人にとって熱が入る試合だということは、プレーしていても感じますし、試合が近づけば近づくほど、そうした思いは感じてきます。自ずとやらないといけない、という気持ちになります。誰もが勝利しか見ていないですし、勝つために全ての力を注ぐ試合です」


Q:昨季までセレッソでボランチを組む機会も多かった鈴木徳真選手と対戦する心境は?
「一緒にボランチで組んでプレーしていた時期もありますし、その時は自分がいて欲しいところに常にいてくれました。そういう信頼感が凄くありました。なかなか出番がない中でも、自分にベクトルを向けて腐らずトレーニングしていた姿も見ていたので、こうやってガンバに移籍して試合に出て活躍しているところを見ると、やはりそういう選手はどこに行っても必要とされるのだなと改めて思います。それは彼を見ていた人ならみんなそう感じると思います。人間的にも素晴らしい選手だったので、対戦するにあたっては、楽しみな気持ちが一番です。移籍して成長していると思うので、負けないように戦いたいです」

Q:今季のガンバ大阪の印象は?
「ビルドアップは昨年から引き続き、チームとしてやろうとしていることは感じます。それに加えて、今年はチームとしてまとまって戦っている印象もあります」

Q:試合のポイントになりそうなことは?
「まずは自分たちがやろうとしていることを、選手一人一人がしっかり表現することが大事になりますし、素晴らしい雰囲気の中で試合ができると思うので、熱くなり過ぎず、冷静にプレーすることも大事かなと思います」

Q:6試合連続ゴール中のレオ セアラ選手について
「常に努力を怠らない選手ですし、守備も含めてチームとしてやろうとしているサッカーをしっかりやってくれます。その上で、レオ(セアラ)の特長であるゴールも取れているので、自信を持ってプレーしている印象を受けます」

試合情報

2024明治安田J1リーグ 第12節 vs.ガンバ大阪 / 13:05キックオフ @パナソニックスタジアム吹田

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