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Match Review

  • 5/3 札幌戦
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レオ セアラの6試合連続ゴールで追いつくも、3試合ぶり勝利とはならず。次節・大阪ダービーでの必勝を誓う

試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)

https://www.cerezo.jp/matches/result/2024050307/


激闘となった前節の横浜F・マリノス戦から中5日。セレッソ大阪は、ホーム連戦となる北海道コンサドーレ札幌との明治安田J1リーグ第11節に臨んだ。先発は前節から2人変更。柴山昌也がインテリオールの一角に入り、前節負傷したカピシャーバの位置にジョルディ クルークスが入り、第6節・柏戦以来5試合ぶりにスタメンを飾った。


立ち上がりは互いにロングボールも入れながらの戦いとなるが、次第に主導権を掴んだのはセレッソ。札幌のプレスを見ながら、繋ぐところ、背後を狙うところを併用。しっかりボールを動かしてチャンスを伺うと、守備でも前からのプレスが機能。札幌のビルドアップのミスを誘う。12分、カウンターから柴山がファーストシュートを放つと、18分には高い位置でのスローインから右サイドを崩し、3人目の動きで田中駿汰がニアゾーンを取ってクロス。中でレオ セアラが合わせたシュートは、GKに阻まれつつゴールに向かったが、直前でDFにクリアされ惜しくも得点とはならず。20分には、相手DFのミスを見逃さずにクルークスが高い位置で奪うと、レオ セアラ、柴山とつないで決定機も、レオ セアラのラストパスがやや伸びて、不完全な体勢で打った柴山のシュートは枠を外れた。




序盤に訪れたチャンスで仕留め切れずにいると、試合の流れは札幌へ傾く。自陣左サイドからいくつかピンチを招くと、27分に失点。相手GKのキックを鳥海晃司が跳ね返したが、セカンドボールを拾われ素早く縦に差し込まれると、抜け出した浅野雄也がダイレクトでシュート。GKキム ジンヒョンも懸命に手に当てたが及ばず、ゴールに吸い込まれた。直後の29分にも札幌に決定機も、鈴木武蔵のヘディングはポストを直撃。セレッソは難を逃れた。「自分たちで流れを失った前半」と試合後に小菊昭雄監督も振り返ったが、札幌が不安定な序盤に先制できなかったことが、この試合を難しくした。

後半はセレッソが勢い良く試合に入るも、徐々に札幌ペースになりかけた58分、小菊監督は再び流れを引き寄せるべく3選手の同時交代を決断。中盤に香川真司、北野颯太、左ウイングに為田大貴を投入すると、ここからセレッソが試合を支配。特に香川がボールを受けて前線に質の高いパスを供給することで、チャンスに繋がっていく。61分、香川が背後に出したパスをレオ セアラがキープ。フォローした北野、毎熊とつなぎ、毎熊のクロスに合わせたのは古巣戦に臨んだルーカス フェルナンデス。完璧に崩した形だったが、シュートがミートせず枠の外へ飛んだ。65分にも、田中駿汰を起点に香川を経由し、最後は為田の折り返しにレオ セアラがフリーで合わせたが、トラップが合わずにシュートには持ち込めず。いくつかの好機を逃したセレッソだが、この流れが良い時間帯に同点に追い付く。68分、札幌DFの縦パスを登里享平がカットすると、香川が素早く前線のレオ セアラへパス。落としを受けたルーカス フェルナンデスが空いたスペースへドリブルすると、最後はペナルティエリア内で相手DFのファウルを誘いPKを獲得。これを背番号9が落ち着いて決め、自身の6試合連続ゴールとなる同点弾を叩き込んだ。




「後半は相手も運動量が落ち、間延びして、数的優位も作れた」と田中が振り返ったように、同点後もセレッソがボールを握って相手ゴールに迫ると、82分には、香川がペナルティエリアのわずかに外の位置でファウルを受けFKを獲得。舩木翔が直接狙ったがキックは枠を外れた。終盤は札幌にカウンターから何度かピンチも招いたセレッソだが、GKキム ジンヒョンが好セーブを見せれば、DF陣も体を張って勝ち越しゴールは許さない。するとラストワンプレー、毎熊のクロスに香川がジャンピングボレーで合わせたが、仕留めることはできず、試合はこのまま1-1で終了した。2試合連続で追い付いての勝点1となったセレッソだが、今節に関しては、「良しとする勝点1にはならない」と香川。試合後の選手たちからは反省の言葉がより多く並んだ。同時に、中2日で迎える次節の大阪ダービーへ、その目は向けられていた。「試合がすぐあるのは幸運だと思って、切り替えてやっていきたい」(香川)。「試合の反省をすることは必要ですが、すぐに次の試合は来る。ブレずにやることも大事。特に次はダービー。ここでしっかり勝点3を取って、また勢いを付けて、勝つ集団になっていきたい」(登里)。試合後は、ゴール裏のサポーターからも大阪ダービーに向けて選手たちを鼓舞するチャントが送られた。現在、リーグ戦では5連勝中の大阪ダービーを制し、次こそは勝点3を獲得してみせる。

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