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Match Review

  • 3/2 鹿島戦
  • メディア

待望の背番号9今季初ゴールで先制も、終盤にセットプレーから失点。敵地カシマで勝点1を分け合う




試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)
https://www.cerezo.jp/matches/result/2024030205/

鹿島アントラーズのホームに乗り込み挑んだ明治安田J1リーグ第2節。セレッソ大阪の先発は、開幕戦から1人変更。CBの鳥海晃司が外れ、西尾隆矢が今季初先発、初出場を果たした。開幕戦で掴んだ自信を確信に変えるためにも、勝点3を強く望んでの一戦となった。
 
立ち上がり、相手のロングボールに落ち着かない時間もあったセレッソだが、10分過ぎからペースを握り始める。前節同様、ボール保持の際は左SBの登里享平が内に入り、田中駿汰とダブルボランチ気味にプレー。しっかりとボールを動かしつつ、香川真司と奥埜博亮も含めた前の5枚がうまく絡み、フィニッシュへ持ち込む。12分、毎熊晟矢がニアゾーンへ鋭い縦パスを入れると、奥埜が進入してクロス。最初のチャンスを作る。17分には相手CKを跳ね返して鋭いカウンターを発動させると、最後はレオ セアラ、香川とつないでルーカス フェルナンデスがシュートを放ったが、GKに防がれた。巧みなパスワークで鹿島を翻弄するセレッソは、24分にも決定機。田中を起点に複数の選手が関わり、最後は香川のクロスに中で収めたカピシャーバが左足でシュート。際どいコースへ飛ばしたが、相手GKの好守に阻まれた。39分、開幕戦に続きこの試合でも良いプレーを見せていたルーカス フェルナンデスが負傷交代。思わぬアクシデントに見舞われたが、前半は鹿島のシュートをゼロに抑えるなど、セレッソがワンサイドゲームを演じた。

 


 
ただし、後半は、かつてセレッソでも指揮を執ったランコ ポポヴィッチ監督が選手交代も駆使して流れを変えにかかると、セレッソも前半のように主導権を握り続ける展開とはならず。後半開始から入った鈴木優磨に起点と時間を作られ守勢に回ると、55分には、サイドを崩され被決定機も、ここは相手のシュートが枠を外れて事なきを得た。鹿島に傾きつつあった流れだが、逆にこの時間帯にセレッソが先制に成功。58分、GKキム ジンヒョンからパスを受けた舩木が右足で縦にパスを入れると、奥埜が丁寧に落とし、受けた登里が左サイドのスペースへ絶妙なパス。ここへ前半途中から入っていた為田大貴が走り込み、左サイドの奥を取ってクロスを上げると、中で合わせたレオ セアラがワントラップからダイレクトでシュート。詰めかけたセレッソサポーターの前で、待望の今季初ゴールを決めた。直後にもセレッソに決定機。再び舩木を起点に為田、奥埜で左サイドを崩し、今度は奥埜のクロスにレオ セアラがヘディングで合わせたが、ここはわずかに枠を外れてゴールならず。レオ セアラは70分過ぎ、自ら交代を訴えベンチに下がる。




 
すると、ラスト15分は鹿島の猛攻に遭い、セレッソは自陣ゴール前に釘付けに。それでも、キャプテンの山下達也が入って後ろを5枚で固めたセレッソは、GKキム ジンヒョンを含めて鹿島のCK攻勢も体を張ってしのぎ、失点は許さない。それでも85分、ゴール前でFKを与えると、これを鹿島に決められ、同点に追いつかれてしまう。ここからさらに逆転を目指して攻めてきた鹿島だが、セレッソも慌てずボールを握り返し、勝ち越しは許さずタイムアップ。開幕戦に続き、リードした展開を勝点3につなげることはできなかったが、何とか敵地で勝点1は拾った。
 





 
「鹿島に勝てていないことも知っていたので、自分が来て勝てればと思って臨みました。苦手なチームとかジンクスを変えてこそ優勝できると思ったので、凄く気持ちも入っていました」。今節も出色のプレーを見せた登里は試合後、そう悔しそうに振り返ったが、「試合後もすぐに改善点も話し合っています。あとはそれを結果につなげていきたい」と次節を見据えた。「内容的にも自分たちがやりたことをスムーズに前半からやれていた。セットプレーから追いつかれてはしまったが、悲観する内容、結果ではない」とは田中。ホームに戻って迎える次節の東京ヴェルディ戦こそ結果につなげ、今季初勝利を掴みたい。
 

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