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Match Review

  • 8/12 柏戦
  • メディア

カピシャーバのクロスから進藤亮佑がヘディングで劇的同点ゴール。執念でつかんだ勝点1を今後につなげていきたい



■試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)
https://www.cerezo.jp/matches/result/2023081205/

前節のFC東京戦から中5日。敵地に乗り込み、柏レイソルとの明治安田生命J1リーグ第23節に臨んだセレッソ大阪は、前節から先発を1人変更。出場停止明けのレオ セアラが戻り、上門知樹と2トップを組んだ。また、試合前日と当日に体調不良者が出た影響で、ベンチは1人少ない6人となった。

試合開始から勢いよくボールを入れてきた柏。セレッソは受けに回ると、4分に失点。中盤でボールを失い、柏の十八番であるショートカウンターを受けると、最後は戸嶋祥郎に決められた。前節と同様、早い時間帯で先制を許したセレッソだが、10分過ぎからはボールをもち、流れを戻しにかかる。ただし、前半は後ろや外で回す時間が長く、柏の守備ブロックを動かすには至らない。それでもサイドを取って、前半だけでCKを6本獲得したが、生かすことはできなかった。守備では、相手のカウンターや1発のボールからピンチも招いたが、19分、27分の場面は鳥海がシュートブロック。前半アディショナルタイムに迎えた被決定機もGKヤン ハンビンがシュートストップで2失点目は防いだ。すると、直後にセレッソにも決定機。45分+2分、進藤亮佑が運んで毎熊晟矢とのワンツーで駆け上がり、右サイドのジョルディ クルークスへパス。クルークスが縦に運んで中へ折り返すと、スペースに走り込んだ上門が決定機を迎えたが、シュートはクロスバーを越えた。






攻めあぐねた前半から一転、後半は両サイドバックもより高い位置を取り、ボール回しのテンポも上げて、柏の守備ブロックを崩しにかかる。前半よりスムーズにサイドまでボールを運ぶと、カピシャーバとクルークスの両翼からチャンスを生み出す。セカンドボールも拾い、厚みのある攻撃を繰り出すセレッソに対し、柏も58分、1人目の選手交代でシステムを5バックに変更。守備を固め、攻撃ではよりカウンターの色を鮮明にしてきた。70分、73分とカウンターから柏の細谷真大に決定的なシュートも放たれたが、前者はポストに救われ、後者はヤン ハンビンが好守でしのぐ。何とか2失点目を防ぐと、ここからセレッソが怒涛の攻撃を展開。香川真司と喜田陽のボランチを起点に左右に振り分け、よりゴールに迫る。90分には右サイドバックの毎熊が果敢な攻め上がりから決定機を迎えたが、シュートはわずかに外れ、同点とはならない。90+3分にも、喜田のシュートのこぼれ球を拾った鳥海が進藤とのワンツーでシュートを放つなど、両CBもゴール前まで上がり、1点を目指す。






この諦めない姿勢が最後に実ったのが、90+6分だった。ヤン ハンビンのキックのクリアボールを拾った香川がカピシャーバへボールを預けると、対面の相手をドリブルではがした背番号27が、ファーサイドへ狙い澄ましたクロス。ここに飛び込んだのが進藤。「(中に)入り過ぎず、しっかりファーで待てたこと、基本に忠実に、下に叩けたことがゴールにつながった」と自身も振り返った起死回生の一撃により、セレッソが土壇場で試合を振り出しに戻した。すると、直後のCKから決定機。カピシャーバのキックに今度は鳥海が合わせたが、ヘディングはクロスバーを越え、勝ち越しとはならず。試合はここでタイムアップ。両チーム、勝点1を分け合う結果となった。セレッソとしては、前節に続き前半の早い時間帯に失点する難しい状況をはね返し、敵地で貴重な勝点1をもぎ取ったと言える。「もちろん勝ちたかったが、今シーズンは負けが多く、引き分けが少なかった。アウェイでの難しい展開で勝点1を取る重要性は、チーム全員、身に染みて感じている。そういう意味では、ポジティブな勝点1」と香川は試合を総括。一方で、公式戦3試合連続で前半での失点、さらにはボールをもちながら得点が遠い攻撃と、今節も課題は残った。「改善するところは改善して、継続するところは継続して、日々積み重ねていけるようにやっていきたい」と小菊監督。横浜FCとのアウェイゲームとなる次節こそ、勝点3を目指す。






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