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Match Preview

  • 7/16 浦和戦
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トップ戦線に踏みとどまるために。勝点3だけが求められる、4位・浦和との直接対決

 

3-1で勝利した天皇杯3回戦・大宮アルディージャ戦から中3日。セレッソ大阪は、舞台をJ1リーグに移し、浦和レッズとの明治安田生命J1リーグ第21節に挑む。現在リーグ戦では連敗中のセレッソ。サマーブレイク前、最後の一戦で3試合ぶりの勝利をつかみ、良い形で中断期間に入りたい。


サガン鳥栖に敗れ、今季2度目の連敗となった前節の試合後、小菊昭雄監督は「今シーズン2回目の試練。自分たちでしっかり乗り越えていきたい」と決意を込めた。そこから中3日で迎えた天皇杯3回戦は、鳥栖戦から先発10人を入れ替えて臨んだ中、前半からボールを握って試合を掌握。前半こそ守備を固めてきた相手を崩すことはできなかったが、後半14分、山中亮輔の低くて速いクロスに上門知樹が合わせて均衡を破ると、6分後にも追加点。今度は北野颯太が中原輝とのワンツーで右サイドを崩し、グラウンダーでの折り返しに再び上門が合わせた。さらに後半32分、今季ここまでケガに苦しんできた清武弘嗣が今季初めてピッチに立つと、5分後、CKからレオ セアラのゴールをアシスト。ダメ押しとなる3点目を演出した。終盤は大宮の猛攻を受け、1点こそ返されたが、“サブメンバー”の奮闘、チームの総合力の高さを示しての快勝に、試合後は指揮官にも笑みが浮かんだ。再び中3日で迎える今節。高温多湿の環境下での連戦ということで、基本的にはスタメンは前節と同じ11人が並ぶと思われる。その上で、天皇杯3回戦で躍動した選手たちがどう絡んでくるか。上積みにも期待したい。

浦和とは、シーズン序盤、第3節以来の対戦となる。現在はセレッソより一つ上の順位、4位に付けている。直近はリーグ戦10試合負けなしで、ヴィッセル神戸に次いで2番目に少ない失点数を誇るなど、今季の浦和は守備が堅く、“簡単には負けない”チームになっている。特に外国籍CBの2人が構える中央は厚く、こじ開けるのは容易ではない。うまくサイドを攻略し、CBを動かした上で、クロスへの入り方を工夫し、ネットを揺らしていきたい。「(前々節)福岡戦の敗戦から、最近の練習では、選択肢を増やし、イメージを共有する。攻撃のトレーニングを多くしてきた。浦和を相手に、そうしたトレーニングの積み上げを発揮してたくさんのチャンス、ゴールを奪えたときは、チームとしても成長を感じて自信になる」と小菊監督。中断期間を前に、堅守を誇る相手に積み上げの成果を発揮したい。また、浦和は天皇杯3回戦ではリーグ戦から7人同じ先発で臨むなど、比較的メンバーを固定して戦っている傾向もあるだけに、セレッソとしては運動量で相手を上回り、最後まで走り負けない戦いも披露したい。連戦をホームで戦える利を生かし、アドバンテージに変えていきたいところだ。

今節を終えると、リーグ戦は約3週間の中断期間に入る。連敗中のセレッソとしては何としても勝点3を手にし、上位に踏みとどまりたい。ワンプレーが勝敗を分ける競った展開になる可能性は高いだけに、ピッチに立つ選手全員に高い集中力が求められる。第3節では一瞬の隙からPKを与えてしまっただけに、「常にアラートに、正しいポジションを取り続け、チームとして粘り強く守備をする」(小菊監督)ことが大事になる。真夏の大一番。ピッチで戦う選手を支える12番目の選手、サポーターの声援も力に変えて、“セレッソファミリー”全員の力で勝利をつかみとりたい。


試合前日コメント

小菊昭雄監督

Q:浦和について。監督が代わった中で、昨季までのスタイルと変化した部分、変らないと感じる部分、どのように見ていますか?

「まずしっかりとボールを握りながら、主導権を握っていく。そのスタイルは継続性をもたれていると感じます。少し変わったところは守備の仕方ですね。もちろん人が変わったこともあると思いますが、手堅く、より強固になっている印象があります。実際、スタッツを見ても、失点数を押さえて、負けないサッカーをしているチームでもあります。2CBを中心に守備の堅いチームです。攻撃でも、クオリティーの高い選手が前にはいます。それぞれの良さを出しながら、速い攻撃とポゼッションを使い分けて多彩な攻撃を仕掛けてくるチームでもあると思います」

 

Q:浦和の失点数が少ないことを考えると、ロースコアの展開も予想されるが、相手の堅守を打ち破るために、練習やミーティングで共有した部分は?

「(前々節)福岡戦の敗戦から、最近の練習では、ゾーン2、ゾーン3、ファイナルゾーンへ向けて、チームとしてサイド、中央、ショートとロング。色んな使い分けの選択肢を増やし、イメージを共有する。攻撃のトレーニングを多くしてきました。浦和の2CBは高さもありますし、クロスに対しては強さがありますので、やはり中央突破、そして中央を使ってからのサイド、クロスの質と入り方。そのあたりが大事なポイントになってくると思います」

 

Q:福岡戦で課題に挙がった部分がどのように上積みされているか、監督としても表現したい?

「そうですね。浦和を相手に、そうしたトレーニングの積み上げを発揮してたくさんのチャンス、ゴールを奪えたときは、チームとしても成長を感じて自信になると思います。明日は攻守にどんどんトライして、自分たちの良さをアグレッシブに出していきたいと思います」

 

Q:浦和との試合は第3節以来ですが、あの試合はどう振り返りますか?

「浦和も監督が代わって3試合目でしたので、まだまだ攻守に積み上げている状態だったと思います。ただ、浦和は元々、タレントの多いチームですし、外国籍選手もフィットしてきた中でのゲームでした。結果的には1-2で負けましたが、一進一退のゲームだったと思います。私たちも、あのときはまだ色んな選手がチームのデザインを共有する、規律を共有する時期でもありました。あれから時間も経って、両チーム、様々なことにトライして、上積みをしてきたと思います。私たちもその成果をしっかり発揮したいですし、中断前に勝利することで、中断期間もまた色々なことにポジティブにトライできます。非常に大事な試合です。勝って中断を迎えたいと思います」

 

Q:浦和は多様なスタイルをもっていますが、一番抑えるべきポイントをどう考えますか?

「攻守両面で、バランスを重視したサッカーをされていると思います。守備ではしっかりとブロックを組みながら手堅く守る時間帯と、ハイプレスで襲い掛かる時間帯。攻撃も、長短を織り交ぜて遅攻と速攻を使い分けてきます。バランスを大切に攻めてくるチームだと思っていますが、一番警戒しないといけないのは、テンポですね。急にスピードアップしてくる、ゴールを意識したサッカーをしてきますので、私たちとしては、常にアラートに、正しいポジションを取り続け、チームとして粘り強く守備をする。そこは大事なポイントになります」

 

Q:浦和の堅守を破る上で、前線の外国籍3選手に期待することは?

「3人とも、まず守備のところでは全員が自己犠牲して、チームの勝利のためにしっかり守備をしてくれています。そこは継続して明日も求めていきたいです。攻撃のところでは、それぞれのストロングポイントを発揮すること。レオ(セアラ)であれば、シュート、ゴール。ストライカーとしてのクオリティーを発揮して欲しいです。カピシャーバであれば、縦への突破、左足でのクロス、ボックス内でのチャンスの構築。そこも彼は非凡な能力があります。クルークスに関しては、左足でのクロスのクオリティー、縦への推進力。使い分けることで相手も対応が困難になると思います。キックフェイント、クロス、たくさんトライして欲しいと思います」

 

Q:天皇杯3回戦の試合後、「新たな競争が始まる」と話されていたが、実際にトレーニングでの選手の意識に変化は見られましたか?

「いい準備を続けてくれた選手たちが天皇杯では躍動し、素晴らしい勝利ができました。そこから今節に向けて、素晴らしい雰囲気のもと、全員でいい競争ができたと思います。その中で、私自身が18人をしっかりジャッジしたいですし、チームを代表して戦う18人で一丸となって、浦和に向かっていきたいと思います」

 

Q:清武選手のその後の状態について

「明日まで時間はありますが、状態も見ながら、もちろんリバウンドがあればリスクはおさえます。最終的に明日ジャッジしたいと思います」

 

Q:改めて、明日の試合の重要性をどう捉えていますか?

「いま我々は5位ということで、勝ってトップ3との距離を縮めるには勝たなければいけない試合です。そして、先ほども申し上げた通り、ブレイク前、最後の試合でもあります。その間、より強度の高いトレーニングで積み上げていくためにも、明日の勝利は非常に大きな意味をもちます。全員で勝って、中断期間に入りたいと思います」

 

カピシャーバ選手

Q:天皇杯3回戦では、リーグ戦から唯一続けての先発だったが、コンディションは?

「監督とも話をしましたし、自分の体調もコンディションもいいので、常にチームの力になれることを伝えました。チームの助けになれていることは嬉しいです。明日もいい準備をして戦いたいです」

 

Q:日本の夏は初めてだが、実際に経験していかがですか?

「(日本語で)蒸し蒸し(笑)。来日する前から、通訳から『暑い』とは聞いていましたが、それを実感しています(笑)。(対策としては)食事や水分をたくさん取ることです。そこはみんなと同じですが、自分も気を付けています。夏バテしないように頑張ります(笑)」

 

Q:個人としては、シーズン序盤は途中出場が多かったが、最近は先発が続いています。ここまでのシーズンをどう振り返りますか?

「来日した当初は、まず日本やチームに慣れることから始めました。今はだいぶ日本にも慣れてきて、チームにも慣れてきたので、居心地はいいです。それがプレーや結果にも出ていると思います」

 

Q:心掛けているプレー、意識しているプレーは?

「自分たちは、しっかり守ることができます。そこからいい攻撃、カウンターでゴールを目指しています。相手を分析して、相手のスペースが生まれたところに飛び出していくことは常に狙っています。そうしたプレーを明日も見せたいですし、それがチームの助けになると思っています」

 

Q:現在、自身で感じている手応えと課題について

「自分たちのチームだけではなく、相手にも技術の高い選手が揃っているので、レベルの高いリーグだと感じています。ただ、チームの皆さんも温かく見守ってくれていますし、日本語も少しずつ分かってくるようになりました。日常生活ではまだ大変なこともありますが、プレーに関しては、味方も助けてくれるので、特に困っていることはありません」

 

Q:シーズン前には、ブラジルに住む両親を日本に呼びたいと話していたが?

「僕は一人っ子なので、いつもプレーする街に両親を連れていきたいと考えています。日本に来られたことも、両親のおかげです。日本や大阪、セレッソというクラブの素晴らしさを親にも見せたいと思っています」

 

Q:守備の堅い浦和に対し、打開するためにチームで共有したことは?

「水曜日に天皇杯で勝利できたことで、勢いも付いたと思います。ただ、浦和は守備も堅いですし、攻撃でも色々なパターンをもっています。そこはミーティングでも確認しました。手強い相手だと思いますが、僕たちも武器は色々なパターンがあります。難しい試合になるとは思いますが、勝利をつかめるように頑張りたいです」

 

Q:中でもサイドの攻防は今節もカギを握りそうだが、どう上回りたい?

「相手の右サイドバックには、素晴らしい選手がいると聞いていました。その彼がケガで出られなかったとしても、代わりに入ってくる選手も素晴らしいです。どの相手に対しても、サイドからの攻撃は自分たちの武器です。僕もジョルディも、常に打開を狙っていますし、そこからチャンスを多く作って、ゴールにつなげたいです。ホームですし、サポーターに勝利をプレゼントしたいです」

 

Q:ゴールへの意欲についてはいかがですか?

「ゴールしたい気持ちはたくさんあります。ただ、まずは試合に出て、勝利に貢献するプレーを見せることです。得点も取れたらベストですが、何より勝利で終えることが一番です。そのために準備しています」


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