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Match Review

  • 6/10 神戸戦
  • メディア

ジョルディ クルークスの加入後初ゴール、北野颯太の劇的J1初ゴールで首位撃破!前半戦ラストを勝利で飾る


■試合データ(スタッツ/試合レポート)

https://www.cerezo.jp/matches/result/2023061002/


明治安田生命J1リーグの前半戦ラストとなった今節。セレッソ大阪は、ヨドコウ桜スタジアムに首位のヴィッセル神戸を迎えた。チケット完売、試合前から両チームのサポーターが作り出す熱気の中、試合はスタートした。セレッソの先発は前節から4人変更。GKヤン ハンビンがJ1初先発を果たし、喜田陽が今季リーグ初先発、ジョルディ クルークスが2試合ぶりの先発復帰、舩木翔が第2節・アビスパ福岡戦以来の先発となった。


 

開始から上位対決らしい緊張感の中、スリリングな攻防が展開される。1分、セレッソは攻めた後にカウンターを食らい、ピンチを招くも毎熊晟矢が戻り、シュートは打たせず。10分にも速攻からゴールを脅かされたが、相手のシュートが浮いて事なきを得た。大迫勇也を起点とした縦に速い攻撃に対し、セレッソもしっかり守備で対応。コンパクトさを保ちつつ、上下にスライドし、穴を開けない。攻撃では、クルークスと毎熊の右サイドが好連係を見せれば、左サイドのカピシャーバも持ち前の突破力を遺憾なく発揮。21分には、この試合、最初の決定機。進藤亮佑が左サイドへ大きく展開、収めたカピシャーバが縦に突破し、クロスを上げると、中で合わせたのは香川真司。ただし、際どいコースへ放ったヘディングシュートは相手GKの好セーブに阻まれた。その後も一進一退でゲームは進みつつ、互いに奪ったボールは縦に速い攻撃を仕掛ける息もつかせぬ前半45分は0-0で終わった。


 

後半はセレッソが入りから押し込むと、50分、先制に成功する。スローインの流れから、舩木のクロスに逆サイドから飛び込んだクルークスが頭で合わせた。背番号11の加入後初ゴールに沸いたスタジアムだが、直後に同点に追いつかれてしまう。キックオフ後の長いボールから左サイドで起点を作られ、連動した攻撃から最後は山口蛍に決められた。立て続けにスコアが動くと、スタジアムのボルテージは一気に上昇。ここから互いに決定機を作り合う。56分のピンチでは、舩木が懸命に戻ってクリア。57分、今度は舩木のクロスから背後を取った毎熊に決定機も、ヘディングはクロスバーを越えてしまう。60分には神戸の分厚い攻撃を受けたが、シュートはGKヤン ハンビンが好セーブ。続くCKからネットを揺らされたが、ここはオフサイドでノーゴールに。


 

怒涛の展開が続く中、セレッソは途中出場の為田大貴や上門知樹が背後やサイドのスペースを狙い、ゴールに迫る。78分には加藤陸次樹と北野颯太もピッチに入り、2点目を奪いにいく。ただし、終盤にかけて神戸に押し込まれる時間が続くと、決定的なピンチも招いたが、ヤン ハンビンの好セーブやDFラインの奮闘で失点は阻止。「苦しいときこそみんなで乗り切る、カバーする、ハードワークする。(前節の)名古屋戦の敗戦を生かしてくれた選手たちに感謝したい」と指揮官も振り返った通り、最後まで崩れず戦い続けると、90+3分、決勝点が生まれた。加藤、北野の連続したプレスに相手GKが処理を誤ったところを北野が見逃さず、ボールを奪ってシュートを押し込んだ。北野にとって待望のJ1初ゴール。「信じて使い続けてくれた監督に感謝したいです。ずっとゴールを待ち望んでくれていたサポーターの皆さんの期待にも、やっと応えることができました」。試合後は喜びとともに安堵の心境も漏らした背番号38。白熱の好ゲームは思わぬ形で決着が付いたが、ヨドコウ桜スタジアム史上最多の観客数、22,542人で埋まった一戦は、「サッカーの素晴らしさ、楽しさを届けられる試合になった」(小菊監督)ことは間違いない。



 

首位撃破に成功したセレッソは、勝点を29に伸ばし、リーグ前半戦を終えた。「ここで満足するのではなく、ここからも一つずつ勝てるように課題を修正しながらやっていきたい」と香川。次週のルヴァンカップを挟み、翌々週の第18節・北海道コンサドーレ札幌戦からリーグの後半戦が始まる。「全員で成長しながら」(小菊監督)目標のトップ3、そして、その先へ。チーム一丸で向かっていきたい。


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