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Match Preview

  • 5/14 京都戦
  • メディア

今季3度目の京都戦。ルヴァンカップの借りを返し、リーグ戦での上位追撃となる勝利を目指す

 

前節の鹿島アントラーズ戦から中6日。セレッソ大阪は、京都サンガF.C.のホームに乗り込み、明治安田生命J1リーグ第13節に挑む。「Jリーグ30周年記念マッチ」となる今節、「ピッチで戦えることを有難く思いつつ、嬉しくプレーできれば」(為田大貴)と選手たちは気持ちも新たにこの試合に臨む。

 

鹿島戦の翌日、チームはヴィッセル神戸と練習試合を行い、7-0で勝利した。「自分が試合に出る、チームの勝利に貢献する、その強い思いを全員が発揮してくれた」と小菊昭雄監督も評したように、ハットトリックの加藤陸次樹、2得点の阪田澪哉、1得点3アシストを含む7得点全てに絡んだジョルディ クルークスら好パフォーマンスを見せた選手は多い。サンフレッチェ広島、ガンバ大阪、鹿島と続いたゴールデンウイーク3連戦も含め、「様々な振り返りもしながら、今週1週間は素晴らしい競争もできた」と指揮官は語る。ここまで積み上げてきた攻守の形に加え、そうした突き上げをいかにチームに生かしていくか。今節は上門知樹が出場停止で、U-20日本代表に選出された北野颯太が不在。「明日は18人の中での入れ替えも若干、考えている。先発、もしくは途中から、色んな役割はあるが、今まで準備してきたことをチームの勝利のために100%発揮して欲しい」と指揮官は話す。今節は、チャンスをつかんだ選手の躍動にも期待が懸かる一戦だ。

 

京都とは、今季はすでにJリーグYBCルヴァンカップで2度対戦し、アウェイでは0-4、ホームでは0-2と連敗を喫した。敵地では京都のプレスに苦しみ失点を重ね、リベンジを期したヨドコウ桜スタジアムでの一戦では、ボールこそ握るも京都の守備を崩せずカウンターとセットプレーから2失点。多くの教訓を得た試合となった。京都の特長は、「攻守に重心を前に、全員で思いを共有してアグレッシブに戦ってくる」(小菊監督)姿勢にある。セレッソとしては、相手の強烈なプレスをいかにかいくぐり、ボールを前に運んで仕留め切れるか。「ゴールを奪いにいく強度を明日はいつも以上に意識しながら迫りたい」と為田も言葉に力を込めるが、足元と背後をうまく使い分けつつ、京都のスペースに進入し、ゴールへ向かいたい。開始からの数分間は京都の圧力も強いと思われるだけに、この時間帯で失点しないことも重要だ。「ルヴァンカップ2試合の悔しさを結果で示し、リベンジしたいという思いを強くもって取り組んだ」(小菊監督)1週間。「リーグ戦は、カップ戦とは違う結果になる」(キム ジンヒョン)ことを見せつけたい。

 

ここまで12節を終えて5勝2分5敗。連勝も連敗も1度ずつで、順位も9位。中位でシーズンの3分の1を終えたが、ここから前半戦の残り5試合、どのような結果を残すかで後半戦の目標も変わってくる。まずは今節。ルヴァンカップでの借りを返すとともに、リーグ戦での上位追撃の狼煙となる勝利を目指す。


試合前日コメント

小菊昭雄監督

Q:京都とは、今季はルヴァンカップでも対戦し、様々な教訓もあったと思うが、明日、勝つために発揮したいことは?

「ルヴァンカップでの2試合は、たくさんの学びがありました。1試合はゲームコントロール、2試合目は、ボールを保持しながらいかにゴールを奪うか、最後の崩しの共有や質。私たちはそこから、そうした課題とも向き合いやってきました。様々なトライもしてきました。先日の3連戦で分かったところ、課題とも向き合いました。神戸との練習試合では、試合に絡めなかった選手が中心で臨んだ試合でたくさんの素晴らしい発見もありました。そうした様々な振り返りもしながら、今週1週間は素晴らしい競争もできました。一体感をもちながら取り組めました。何より選手が、ルヴァンカップ2試合の悔しさを結果で示し、リベンジしたいという思いを強くもって取り組んでくれました。一つ一つの球際、バトル、走るところ、そこは京都のストロングな部分ですが、そこでも上回っていけるか。そういったところも重要になると思います」

 

Q:公開された練習を見ると、変化を加えそうなポジションもあるのかな、という予想も立てられるが、明日の試合に出る選手たちに期待することは?

「先日の練習試合での神戸戦では、自分が試合に出る、チームの勝利に貢献する、その強い思いを全員が発揮してくれました。明日は18人の中での入れ替えも若干、考えています。先発、もしくは途中から、色んな役割はありますが、今までしっかり準備してきたこと、自分のやるべきことを、チームの勝利のために100%発揮する。そこはいつも大切にしてきたことです。自身のパフォーマンスはもちろん、チームのために走る、戦う、そういったことをいつも通り表現して欲しいなと思います」

 

Q:2度の対戦以降、京都の内容をどう見ていますか?また、試合のポイントになりそうなことは?

「やはり京都は攻守に重心を前に、全員で思いを共有してアグレッシブに戦ってくる素晴らしいチームです。重心をかなり前にかけてくるので、その強みをしっかりと理解した上で、私たちがどう対応していくか。そのあたりは今週、全員で共有してきました。明日も全員でゲームプランを遂行していければと思います」

 

Q:曺貴裁監督とは、今季3度目の対戦になるが?

「曺さんだけではなく、常にどの試合も勝ちたい、選手と一緒に喜びを共有したい。その思いしかありません。その相手がチョウさんであれば、勝った後の喜びはより大きなものになります。20年来の付き合いをさせていただいて、たくさんのことを学んだ方から勝利できるように。ただ、そうした特別な思いは心の中にしまって、いつも通り、選手やサポーターと喜びを分かち合えるように戦いたいと思います」

 

Q:明日は「Jリーグ30周年記念マッチ」です。これまでセレッソに長く携わってきた小菊監督にとって、今後、将来的に、どういうクラブにしていきたい思いがありますか?

「Jリーグも30周年ということで、セレッソもこれから30年、50年、100年と歴史を刻んでいくクラブになると思います。いま、タイトルを2つ取って、今後、3つ目の星を刻むことによって、どんどんその星が増えていく。そのポテンシャルを秘めているチームです。私も長くこのクラブで仕事をさせてもらっていますが、育成も含め、多くの方が関わって、現在のクラブの立ち位置を作っていきました。皆さんの、このクラブへの愛情、思いが積み重なって、今があります。私たちは、このクラブに明るい未来が訪れるように、1日1日を精一杯やっていくしかありません。私の立場であれば、チームの勝利であり、選手の成長。育成のスタッフであれば、子どもたちへの愛情ある日々の接し方。それぞれの立場で自分の仕事に精一杯取り組むこと。そうすることで、今後さらにタイトルを取って、ビッグクラブに成長していく、たくさんの人に愛されるクラブになる。改めて、全員がクラブの明るい未来のために一生懸命、取り組んでいくことが大事だと感じています」

 

為田大貴選手

Q:明日の試合でチームとして表現したいことは?

「今年、京都との試合は2試合とも得点が取れていません。得点を取らないと勝てません。もちろん守備でも堅く戦う、ということもありますが、ゴールを奪いにいく強度を明日はいつも以上に意識しながらゴールに迫りたいと思います」

 

Q:攻守の強度をより加えていくことが、いまのチームには必要?

「強度自体は一人一人、上がっていると思いますが、チームとしてやることを統一して、練習でやってきたことを試合の中で発揮することは、もっと一人一人が意識してやらないといけない。出ている選手で共有することを増やして、いい試合展開にもっていくことは必要かなと思います」

Q:個人として、明日の試合で発揮したいことは?

「相手は強度の高さをチームの特長として掲げていますが、僕たちもその強度に負けない練習をしています。相手の強度にも耐えつつ、チームとしてのクオリティーの高さを見せたいです。その中で、自分もいいアクセントになるというか、ドリブルもそうですし、うまく相手の中間で受けることも増やしていきたいです」

 

Q:明日は「Jリーグ30周年記念マッチ」だが、どのような思いで臨まれますか?

「僕もJリーグが始まった年に生まれたので、親近感というか、そういうつながりもあります。Jリーグと同じ歳ということで、僕らの年代で盛り上げていけたらいいですし、まだまだピッチで戦えることを有難く思いつつ、嬉しくプレーできればなと思います」

 

Q:為田選手にとって、Jリーグの中でのヒーローはいますか?

「どうですかね(笑)。やっぱり、トリニータユースの先輩方です」


試合情報

明治安田生命J1リーグ 第13節 vs.京都 13:30 キックオフ @サンガスタジアム by KYOCERA

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