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Match Preview

  • 5/3 G大阪戦
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公式戦60回目の大阪ダービー。宿敵を撃破し、上位に食らい付く1勝を目指す

 

公式戦60回目となる大阪ダービー。前節、サンフレッチェ広島に敗れて連勝が2で止まったセレッソ大阪としては、仕切り直しの一戦であり、近年、相性の良い相手をしっかり叩き、上位に食らい付いていきたい。

 

4月のリーグ戦は3勝2敗で勝ち越しに成功したセレッソ。ホームで横浜F・マリノスを撃破し、昨季は一度も勝てなかったFC東京と柏レイソルに連勝を飾るなど、成長も示した。その過程において、新戦力のレオ セアラと香川真司のフィット感も増し、1列ポジションを上げた奥埜博亮が攻撃面でも結果を残してチームを活性化。第7節の北海道コンサドーレ札幌戦を除けば失点も最小限に留めており、攻守にバランスの良いチームに仕上がりつつある。ただし、そうした状態上向きの中、前節は広島に敗戦。スコアこそ1点差だが、シュート数や球際でのバトルなど、多くのスタッツで相手に上回られた。「しっかりと試合を振り返り、チームとして、個人として、足りなかったことをこの試合から学んで、また強くなっていけるようにやっていきたい」。そう試合後に語ったのは小菊昭雄監督だが、この一戦をどれだけ真摯に受け止め、今後に生かしていけるかで、今季のチームの成長度合いも変わってくる。

 

課題を突き付けられた前節から中3日。気持ちを切り替え、リバウンドメンタリティーを発揮するには格好の試合が待っている。大阪の覇権を懸けた争い、“大阪ダービー”はただでさえ熱気渦巻く一戦であり、どの試合も激しい攻防が繰り広げられてきたが、今節は前売りでチケットがほぼ完売という情報もある。敵地に乗り込むセレッソとしては、スタジアム全体から発せられる青黒の圧とも戦う一戦になるが、大阪ダービーで分が悪かった時代は過去の話。3-1で快勝した19年のJ1第27節以降、公式戦における大阪ダービーはセレッソの7勝4分1敗とガンバを圧倒している。もちろん、そのような数字が今節に直接影響を及ぼすことはないが、セレッソとしては臆することなく挑めることは確か。ダニエル ポヤトス新監督になってから、ビルドアップに特長のあるガンバに対し、今節はチーム全体での良い守備が重要になる。しっかりと中を締めた状態で、相手のアンカーをうまく消しながら、奪ったボールは素早くスペースを突いて、ゴールに迫りたい。

 

「昨年も勝ったり負けたりを繰り返しながら戦っていたが、ダービーで勝ってから、チームは一気に成長して安定した。今年も今後を左右する大一番」と前節の試合後に話したのは小菊監督。チームとしての完成度を高めつつ、より結果にもこだわり上位を目指していきたい5月。その初戦である大阪ダービーで宿敵を撃破し、再び連勝街道を走っていきたい。


試合前日コメント

小菊昭雄監督

Q:4月の戦いで得た収穫や成長、課題をどう振り返りますか?

 

「まず、4-3-3のシステムによる攻守の規律を共有すること、それは、この1か月で成長したところだと思います。いいプレーも増えてきました。ただ、私たちのプランに対して相手もソリューションを出してくるわけで、相手の変化に対して我々がどう対応するか。そこは一つ一つ、共有しないといけません。誰が出ても攻守にできるように、という部分も高めていかないといけないと感じました」

 

Q:大阪ダービーはルヴァンカップで一度戦っているが、今季のガンバの印象と、試合の中でポイントになる部分をどう考えていますか?

 

「ガンバは監督が代わられて、新しいスタイルで一つ一つ積み上げている感じがします。いまの順位やチームの状況は、ダービーには関係ありません。どの試合もダービーは大一番ですし、難しい試合になりますが、勝利だけを目指して臨みたいと思います。その中で、相手がボールを保持したときに、私たちがどのように守備でコントロールするか、どのようにチームとしてボールを奪うのか、攻撃につなげていくか。そのあたりは、今節までの数日間で、チームとして共有してきました。ダービー前日の練習も、独特な雰囲気の中、引き締まったトレーニングができました」

 

Q:大阪ダービーで得る勝利の価値について

 

「昨年も同じような順位、勝点で第10節を終えました。そうした中で、最初の大阪ダービー(第14節)で勝利してから、チームは一気に成長スピードを上げて、安定しました。今年もダービーで勝利することで、チームは一気に成長して安定すると思います。今季を占う大一番になると思っています」

 

Q:公式戦60回目の大阪ダービー、ということについては?

 

「育成に携わっていた時代を含め、私自身、たくさんのダービーを戦ってきました。勝った試合も負けた試合も、心の中で鮮明に覚えています。サポーターの皆さんが喜んでいる姿、悲しんでいる姿、全てが私の中で刻まれています。明日は、素晴らしい試合をして、かつ勝利で終えられるように全員で戦いたいと思います」

 

Q:明日は「いい守備からいい攻撃」が大事になるということだが、ビルドアップに特長のあるガンバに対しては、やはりその部分が重要になる?

 

「そうですね。ガンバはボールを保持して攻めてくるスタイルになっています。いかに相手のビルドアップを意図的に奪い、そこから速い攻撃に移れるか、ゴールにつなげられるか。そこは非常に大きなポイントになると思いますし、そのための準備はしてきました。アグレッシブにボールを奪いにいく姿勢を明日はお見せしたいと思いますし、それができるかどうかが勝敗を分けると思います」

 

Q:相手もセレッソのビルドアップを狙ってくることも想定されるが、相手のプレスに対しては、どう対応していきたい?

 

「前から来る相手に対し、そこをはがして前進していくことは、引き続きトライしていきたいです。一方で、相手の状況を見て、スペースがどこにあるのか。相手のプレスをひっくり返す、重心をはがしていく、そこも大事なポイントになります。相手の出方を見ながら、賢くジャッジしていけるように、チームとしても取り組んでいきたいです」

 

Q:明日は、前売りでチケットもほぼ完売という情報もあります。かなりのアウェイも予想されるが、セレッソサポーターの皆さんへメッセージをお願いします。

 

「ダービーの重みは私自身も十分、理解しています。選手たちも、練習に臨む雰囲気はかなり引き締まった状態でした。明日の重要性は全員が理解して、大一番に臨みます。アウェイの中でも、いつも駆けつけて下さるセレッソサポーターの皆さんの熱い応援は私たちにも届いています。スタジアムで、テレビの前で、応援して下さる皆さんの思いも背負って、試合後にセレッソファミリーの皆様が笑顔になれるように、精一杯、戦います」

 

奥埜博亮選手

Q:前節の広島戦から中3日、どう受け止めて、練習の中でリカバリーできましたか?

 

「前節は内容的にも良くなかったというか、広島さんの方が勝ちに値した内容でした。そういう意味では、もっと改善していかないといけない部分も多いと感じました。ただ、今節に向けては中3日しかないので、試合に出たメンバーは体を回復させることを優先させながら、試合に出ていないメンバーは、いい練習ができたと思います。全員で明日の試合に向けていい準備をすることを意識して練習に臨みました」

 

Q:ガンバとはルヴァンカップで対戦したが、今季のガンバの印象について

 

「今年のガンバさんはビルドアップに力を入れていると思いますし、試合を見ても、いいサッカーをしているなと思うこともあります。いまは結果が付いてきていないですが、一つ勝てばもっといい方向に向かうかも知れません。僕らとしては、勢いに乗らせてはいけない。負けた後の1試合という大事な試合でもあり、大阪ダービーという特別な舞台でもあるので、内容もそうですが、結果を意識して戦いたいです」

 

Q:セレッソも今季はビルドアップの向上に努めているが、今節に関しては、チーム全体でのいい守備からいい攻撃が大事になりそうか?

 

「そうですね。自分たちでボールを握ってゴールを奪いきることができれば一番ですし、今後も引き続き、勇気をもってトライしていきたいですが、良さの反面、一つのミスが失点につながる部分もあります。現代サッカーにおいて、ビルドアップから、引いた相手を崩し切ることの難しさもあります。いい守備からのショートカウンターの方が、確率的には高い部分もあります。ガンバさんの特長がビルドアップということを考えても、今節は、いい守備からのいい攻撃は大事になると思います」

 

Q:前節から時間がない中でも、テーマに置いたのは守備の部分ですか?

 

「連戦なので、練習する時間は短かったですが、ミーティングを含め、自分たちがどういう守備をしていくか、選手、スタッフで共有できたところはあります。ただ、今節が特別というより、チームとしてこういう守備をしていこう、という狙いはあるので、そこをベースにしながら、より相手を見て、試合中に選手やスタッフで判断していく、という感じです」

 

Q:今季はセレッソ、ガンバともに中盤が3枚で挑んでいるが、中盤での攻守のせめぎ合いは、どのようにイメージしている?

 

「いかに中盤での球際で負けないか、相手を上回れるか、そこは勝敗にも影響してくると思いますし、大事な部分ですが、チームは11人ですし、(ベンチも含めて)全員で戦うことが一番なので、味方を見ながら、いい関係性をもってプレーできたらと思います」

 

Q:明日は、前売りでチケットもほぼ完売という情報もあります。敵地に乗り込む立場として、どういうメンタルが重要になりそうか。

 

「やっぱり気持ちが入る部分はあると思いますが、いかに頭の中で冷静に戦えるかも大事になります。頭の整理が一番大事かなと思います」

 

Q:昨季の大阪ダービーでは2得点を奪った試合もありましたが、奥埜選手にとって大阪ダービーは、いいイメージの方が大きいですか?

 

「そうですね、僕の中では、大阪ダービーに悪いイメージはないですね」


試合情報

明治安田生命J1リーグ 第11節 vs.G大阪 14:00 キックオフ @パナソニック スタジアム 吹田

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