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Match Review

  • 4/29 広島戦
  • メディア

前半の劣勢をしのいで盛り返すも、最後に失点。3連勝はならず、悔しい敗戦


 

■試合データ(スタッツ/試合レポート)

https://www.cerezo.jp/matches/result/2023042908/


3連勝を目指してホームにサンフレッチェ広島を迎えた明治安田J1リーグ第10節。セレッソ大阪の先発は前節と同じ11人。現状の“ベスト”と言える布陣で、昨季4度対戦して一度も勝てなかった天敵に挑んだ。


 

広島の強度の高いプレスをいかにかいくぐってボールを前に運べるか。試合前、小菊昭雄監督もポイントに挙げていた中、セレッソはビルドアップに苦しむ。序盤から圧力をかけてきた広島に対し、自陣で釘付けにされる時間が続くと、7分に最初の被決定機。ただし、ここはGKキム ジンヒョンの好セーブと相手のシュートミスで事なきを得る。10分にもCKから鋭いヘディングを打たれたが、再びキム ジンヒョンが好セーブ。すると15分、押されていたセレッソにも決定機。レオ セアラが起点となり右サイドへ展開すると、毎熊晟矢、松田陸とつなぎ、最後は香川真司のクロスに為田大貴がヘディング。うまく体を捻ってボールを枠にねじ込んだが、広島のGK大迫敬介に防がれた。


 

広島の圧力をかわし切れず、試合の入りは押し込まれたセレッソだが、25分を過ぎたあたりから徐々にボールをつなげるようになる。それでも、広島の前へ、前へと付けてくるパスワークに後手を踏むと、32分には、ペナルティーエリア手前から川村拓夢にドリブルで運ばれ決定的なシュートを許したが、ここでもキム ジンヒョンが立ちはだかり、ゴールは許さない。45分のほぼ全ての時間帯を自陣で過ごす苦しい前半となったが、守護神とDF陣の奮闘もあり、何とか0-0で折り返すことに成功した。


 

こうなると、自然と試合のリズムは変化する。後半は強度がやや落ちた広島に対し、セレッソが中盤でボールを受けて前に展開するシーンが増えていく。前半は相手のマークに苦しんだ香川も後半は前向きにボールをもち始めると、51分、香川を起点にレオ セアラがミドルシュート。55分にも香川のスルーパスからレオ セアラがゴールへ向かう。徐々にゴールの匂いが漂ってきた58分、この試合、セレッソにとって最大の決定機が訪れる。スローインの流れから、右サイドでパスをつないで崩すと、最後は奥埜博亮のパスをレオ セアラがスルーし、逆サイドの為田へボールが渡る。押し込むだけ、といった状況を作ったが、GK大迫のポジション移動も目に入った為田はレオ セアラへのパスを選択。GKに距離を詰められたレオ セアラもシュートは打つことができず、好機を生かし切ることはできなかった。


 

圧倒された前半から修正し、後半は五分の展開まで戻したセレッソ。71分には、為田に代わり、加藤陸次樹が入り、そのまま左ウィングでプレー。広島戦に特別な思いを抱く背番号20の活躍に期待は高まったが、なかなか前向きでボールを受けることができず、一気にギアを上げてゴールへ、といったシーンは作れない。広島もベンチに控える強力なカードを次々に投入してきたが、セレッソの守備陣、特にマテイ ヨニッチと鳥海晃司のCB陣が最後まで集中を切らすことなく相手の攻撃を跳ね返す。このまま試合は後半アディショナルタイムへ突入。昨季、幾度となく広島にやられた時間帯、セレッソとしては、過去を乗り越え勝点1でも得たい展開だったが、90+3分、左サイドを崩され失点。ここまで懸命に守ってきた守備陣だが、最後に崩れてしまった。それでも諦めずに同点を目指したセレッソだが、直後にタイムアップ。内容、結果ともにまたも広島に後塵を拝する無念の結果となった。もっとも、GWによる連戦が続く5月。中3日で迎える次節はガンバ大阪との大阪ダービーだ。「昨年もダービーで勝ってから、チームは一気に成長した。今年も今後を左右する大一番」と小菊監督。しっかりと心身を回復させ、勝利だけを目指し、敵地へ乗り込む。


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