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Match Preview

  • 4/19 京都戦
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大差で敗れた前回対戦の悔しさを晴らすべく、強い気持ちで挑むリベンジ戦

今季アウェイで初勝利を挙げた直近のリーグ戦から中3日、舞台をJリーグYBCルヴァンカップに移し、セレッソ大阪は京都サンガF.C.とのグループステージ第4節に挑む。京都との対戦は2週間前に行われたばかり。その試合では、0-4と大差で敗れる悔しい結果となっただけに、ホームで行われる今節に懸けるチーム全員の思いは強い。

「京都の強みを理解した上で、自分たちでどうゲームをコントロールするか、もう一度、徹底しないといけない。特に試合の入りは重要」と明日のポイントを話した小菊昭雄監督だが、前回対戦では、開始6分に先制されると、21分までに3失点。前半で試合を決められてしまった。特に課題となったのが、「相手のプレスをまともに受けてしまった」(小菊監督)点。京都の強みである、攻守に前へ強い矢印を向けてくる姿勢は明日も変わらないだろう。セレッソとしては、そうした相手のハイプレスにどう対処するか。足元でつないでかわすところ、一つ飛ばしてスペースへ送るところをうまく使い分け、ボールを前進させていきたい。前への姿勢が強い分、「1枚外すことができれば、ビッグチャンスになる」(北野颯太)可能性は高い。1対1で負けずに相手を引き出し、背後を取って、得点につなげていきたい。

グループステージ突破へ向けて勝利が必須となる今節。「日々の競争で勝ち取った選手がプレーする」という指揮官の言葉にもあるように、明日はカップ戦ではあるが、直近のリーグ戦からの“継続路線”で挑む可能性もある。システムや戦い方も含め、今季の新たな取り組みが形になり始めている部分も多いだけに、試合を通してより精度を高め、チームとしての完成度も上げていきたい。その上で、一人一人が抱くこの試合に懸ける思いをピッチにぶつけることが重要だ。今季まだゴールがない北野も、「チームとして求められているプレーを全うした上で、自分の良さであるどんどんゴールに向かっていく姿勢を見せたい」と話す。当然、勝利が大前提にはなるが、1点でも多くスコアを重ね、得失点差も跳ね返していきたい。

ルヴァンカップでは、2年連続でファイナルに進出しながらいずれも準優勝に終わる悔しい経験を重ねた。「3度目の正直でリベンジへ」(小菊監督)という強い思いを果たすためにも、まずはプライムステージ進出が最初の関門になる。そのために、今節の勝点3はマスト。前節の屈辱を晴らすため、さらにはグループステージ突破へ向けて、チーム一丸、強い気持ちで勝利をつかみ取りにいく。

試合前日コメント

小菊昭雄監督

Q:2週間前の敗戦も受けて、明日の試合への意気込みを

「明日は非常に大事なゲームになります。我々は、ルヴァンカップに対して全員が深い思いがありますし、3度目の正直、リベンジへ向けて、明日は勝たないといけないゲームです。その重要性も選手、スタッフ全員が理解して、しっかりと準備してくれました。2週間前の敗戦もチームとしてしっかり生かしていけるように戦いたいです」

 

Q:前回対戦の試合後は、「ゲームプランの共有の徹底」を欠いたことを敗因に挙げていたが、やはり明日はその部分が大切になる?

「そうですね。特に試合の入りは重要になります。京都の強みを理解した上で、自分たちでどうゲームをコントロールするか、もう一度、徹底しないといけないですし、自分たちでゲームプランを全うする。そこは非常に大事なポイントだと思うので、今日のトレーニングもそうですし、明日の試合前のミーティングも含めて全員で共通理解を深めて臨みたいです」

 

Q:京都のやり方を理解した上で、上回るために必要になることは?

「2週間前の試合をもう一度振り返って、または直近の京都の試合も含め、まずはしっかり相手を知ること、分析することが大事です。その中で、私たちも敗戦からたくさんのことを学んだので、その学びを生かすことが大事だと思っています」

 

Q:改めて、曺貴裁監督との対戦について、どのような思いでしょうか?

「セレッソで一緒に仕事をさせていただいてからも、たくさんの時間を共有させていただきました。サッカー面だけではなく、社会人として、人としてもたくさんの学びを与えていただいた偉大な方ですので、明日は自分のもっているモノを全てぶつけて、挑んでいきたいと思います」

 

Q:北野選手について、直近のリーグ戦ではメンバー外だったが、競争の結果という判断だったと思うが、そこも踏まえて、明日の試合で期待することは?

「昨日のトレーニングで、2人で話もしました。もう一度、ストロングポイントをしっかりと出して欲しいと。攻守に関わりながら、得点機を演出する、チームを勝たせられる選手に成長して欲しいと。そのためには、心技体を整えないといけないという話もしました。コンディションのところでは、しっかり練習をやり込む時間も取れましたので、準備ができた中で、チームを勝たせられるプレー、攻守に躍動するプレーに期待したいと思います」


Q:今季は、FW以外にも、サイドも含め様々なポジションで起用されているが、どのような要求に対してもしっかりとプレーで示すことが、今のチームで試合に出るためには必要なことになる?

「一つは、これから彼も、日本代表、夢である海外も含め、たくさんの監督のもとでプレーすることになると思います。要求できる選手だからこそ、こちらも要求している、ということが大前提にあります。彼の技術、センス、攻守に関わり続ける能力。素晴らしい才能を持っているからこそ、色んなポジションにトライさせますし、どのポジションでも輝ける選手になって欲しいという願いもあります。私自身、南野拓実という選手を見てきましたが、彼も様々なポジションを、セレッソで、海外で、日本代表でプレーしています。どのポジションでも高いクオリティーでプレーできることが、彼の価値を上げることにつながっていると思います。拓実と同様、颯太も素晴らしい才能を持っている選手。やらなければいけない選手ですので、これからも色んなポジションで伸ばしていきたいと思っています」

 

Q:前回対戦時は、阪田選手、大迫選手がプロデビューしたが、彼らに期待することは?

「今のセレッソには、将来のセレッソ、さらには日本代表を背負って立つ選手になる可能性を秘めた選手もたくさんいますので、将来が楽しみではあるのですが、年齢にかかわらず、日々の競争で勝ち取った選手が試合に出るべきだと思います。チャンスは与えられるモノではなく、自分で勝ち取るモノだと思っています。明日は、勝ち取った選手がプレーする、日々の競争が一番大事ということを大切に、ジャッジしたいと思います」

 

Q:直近のリーグ戦、試合前のロッカールームでは「これから優勝争いに加わっていくためのターニングポイントになる」と明言されていたが、その言葉に込めた思いについて

「それだけの選手、クオリティーの高い選手がいる、ということが一つです。もう一つは、長年、私もトップチームに携わってきましたが、今のチームの向上心は素晴らしいモノがあります。その両面から、今やっていることを継続して、全員で積み上げることができれば、トップ5、トップ3ではなく優勝争いできるという確信を私自身はもっています。あのタイミングではあったのですが、自分が思っていることをストレートに伝えました」

 

北野颯太選手

Q:2週間前の京都との対戦を改めて振り返ると?

「自分自身もチームも何もできなかったというか、相手が上回った試合になりました。試合中に改善できれば良かったのですが、試合が終わってしっかり振り返ると、チームとしても、もっともっとできたことはあったなと。次、やった時は絶対に負けない、という自信もあるので、明日は僕としてもゴールを狙って、あの試合の悔しさを晴らせればと思います」

 

Q:京都のやり方は明日も変わらないと思うが、前への矢印が強い相手に対して、必要になるプレーをどう考えていますか?

「京都はマンツーマンっぽく来るので、チームとしても個人としても、1枚相手を外すことが大事になります。そこで外すことができれば、ビッグチャンスになる。まずは目の前の相手に負けないことを大前提にやっていきたいです」

 

Q:マークをはがすために必要になると感じているプレーは?

「人に人にと(プレスに)来るので、ファーストタッチも大事になるし、背後への抜け出しも大事になります。ファーストタッチでスペースに抜けることができれば、ついてくることも難しいと思うので、そういうプレーも意識していきたいです」

 

Q:明日に向けて、個人的な試合に懸ける思いは?

「まだ今年はゴールを取っていないので、明日の試合でゴールを取って、チームを勝たせたいです。チームを勝たせることは、毎試合、考えてプレーしていますが、前回0-4で負けているので、より一層、自分のゴールでチームを勝たせたい思いはあります。1点、2点と狙って、リーグ戦にいい流れをもっていきたいです」

 

Q:先ほど監督も、2人で話したということでしたが、話の中で自身でも心に残ったことは?

「もっとギラギラというか、ガツガツゴールを狙って、アグレッシブにプレーしてもいい、ということは言われました。自分自身もそういう部分は薄れているなと感じていたので、腑に落ちました」

 

Q:現在の課題は、どう自分では認識されていますか?

「昔の方ができていたこともあるし、今の方ができていることもあります。その中で、初心を忘れてはいけない部分もある。成長していく中で、忘れてはいけない部分もあるなと思っています」

 

Q:昨年の経験を重ねたからこそ引き出しが増えた部分もあれば、だからこそ、先ほどの課題もあると思う。そのあたりのバランスはどう感じていますか?

「昨年良かった部分、今良くなってきている部分、全部を大事にしていかないといけないと感じています。できる幅も増えてきましたが、自分の良さを無くさないようにしながら、新しいこともできるようになっていかないといけない。難しいところではありますが、自分の良さを無くさないようにはしていきたいです。練習から、自分の良さであるどんどんゴールに向かっていく姿勢を見せていくことで、自然とシュート数も増えていくと思うし、ゴールに絡むプレーも増えていくと思う。結果として、得点という形にもなっていくと思います」

 

Q:FW、サイド、様々なポジションで起用されているが、要求に応えていくために必要だと思うことは?

「まずはしっかりと、そのポジションで求められているプレーを全うすることが大事ですし、その上で、プラスα自分の良さも出さないといけない。FWでもサイドでも、やるべきことはあるし、チームを助けるハードワークは大事になるので、そこはブラさずやっていきたいです」

 

Q:チームでも世代別代表でも、あと一歩でゴール、という場面が多い現状をどう考えていますか?

「ゴールの手前までは行けていますが、そこで決めるか決めないかで、人生も大きく変わります。焦らず相手を見て、GKまでしっかり見ることが大事。メンタル的にも、ひと呼吸置くことも大事かなと思います。1点取れば、続けて取っていけると思います」


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