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Match Review

  • 4/15 FC東京戦
  • メディア

奥埜博亮が殊勲の2得点。鬼門を打破し、上位に食らいつく大きな勝利をつかむ


■試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)

https://www.cerezo.jp/matches/result/2023041507/


北海道コンサドーレ札幌に競り負けた前節から中5日。セレッソ大阪は、敵地に乗り込み、FC東京との明治安田生命J1リーグ第8節に臨んだ。先発は2人変更。毎熊晟矢が2試合ぶりに復帰し、原川力がリーグ戦では第2節・アビスパ福岡戦以来となる先発を果たし、アンカーに入った。前節左肩を痛めた為田大貴は欠場。左ウィングにはカピシャーバが入った。



立ち上がり、セレッソはFC東京の攻勢を受ける。ボールをもたれる時間も長かったが、シュートは許さない。連敗した直近の公式戦2試合は開始早々の失点により試合を難しくしていたが、今節はプレスにいくところとセットするところのメリハリを付けた守備が機能。前がかりになって背後を空けた札幌戦からの修正がなされた。攻撃では、9分にカピシャーバが負傷するアクシデントこそあったが、交代で投入されたジョルディ クルークスも落ち着いて試合に入る。24分、ショートカウンターから決定機。原川が高い位置で奪い、香川真司が前線のレオ セアラへスルーパス。ただし、シュートは戻ってきたDFに防がれた。41分には、19歳の松木玖生に際どいコースへミドルシュートを打たれたが、ここはGKキム ジンヒョンが鋭い反応で好セーブ。43分、今度はキム ジンヒョンが前線へ蹴ったボールを毎熊が競り、こぼれたところを香川、松田陸とつなぎ、最後は再びレオ セアラがシュートも枠を外れた。



守備が機能し、カウンターからチャンスも作った前半は悪くない内容で終えた。後半に入り、試合は激しく動く。最初に決定機を得たのはセレッソ。47分、前線でレオ セアラが競り、松田、香川とつなぎ、香川の絶妙なラストパスを受けたジョルディ クルークスが左足を一閃。ニア上の狭いコースを狙ったが、GKヤクブ スウォビィクの好反応に防がれた。一進一退の攻防が展開された後半、52分にはFC東京の渡邊凌磨、57分には香川がゴールに迫るなど得点の匂いが漂ってきた59分、スコアは動いた。レオ セアラが倒されて得たFKから、キッカーの山中亮輔がニアへ鋭いクロス。飛び込んだのが奥埜博亮。左足でうまく合わせてネットを揺らした。ただし68分、攻め込んだ後の高い位置でボールを奪い切れずにいると、カウンターから失点。最後は渡邊に見事なボレーシュートを決められた。それでも、「気落ちせずに」(鳥海晃司)全員で勝ち越しゴールを目指すと、84分、奥埜がこの日2点目で再びリードを奪うことに成功。キム ジンヒョンから原川、中原輝、香川、山中とつなぎ、最後は相手DFの背後を取った上門知樹のマイナスの折り返しを奥埜がうまくゴールへ流し込んだ。



ここから後半アディショナルタイムを含めて約10分。セレッソは巧みに時間を使って試合を締めにかかると、FC東京に決定機を与えることなく試合終了。新たなスタイルの浸透、さらに上位を目指すことも含め、「今季を占うターニングポイント」(小菊昭雄監督)となる試合で見事、勝利した。殊勲の2点を決めた奥埜は、「ルヴァンカップ、リーグと悔しい負け方をしたので、チームとしても勝利だけが欲しかった試合。その試合で勝てたことは重要」と充実した表情で振り返った。近年、勝てていなかった鬼門・アウェイのFC東京戦で再びリーグ戦の星を五分に戻すことに成功。ここから続くルヴァンカップと4月のリーグ戦残り2試合で、より高みを目指して戦っていきたい。


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