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Match Preview

  • 3/8 FC東京戦
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ルヴァンカップでの好スタート、さらにはシーズンの流れを変える今季初勝利を目指す

 

いよいよ開幕するJリーグYBCルヴァンカップ。グループステージ第1節、セレッソ大阪は、ホームにFC東京を迎える。ルヴァンカップは、直近は2年連続でファイナルに進みながら、優勝まであと一歩のところで涙を呑んでいるだけに、今大会へ懸ける思いは強い。

 

そうした大会自体への思いとともに、開幕からリーグ戦3試合、勝利がないチームにとって、現状打破へ向けても明日の試合は重要になる。「この状況を断ち切るには勝利しかない。チーム全員も僕自身も感じている」と西尾隆矢は話す。


リーグ戦とカップ戦、大会こそ違えど、何よりの良薬となる勝利だけを目指し、チームは明日のピッチに立つ。リーグ戦に挟まれた日程で行われることが多いルヴァンカップは、例年、リーグ戦からメンバーを大きく変えて挑むことが多い。指揮官は、「週末のリーグ戦を含め、総力戦で、チーム全員で乗り切りたい」とメンバー変更も示唆した中で、「その中でも競争はある。チャンスは自分で勝ち取るもの。チャンスを勝ち取った選手で、まず明日の試合に挑みたい」と話した。チーム全体としての好守をしっかりと表現したい一方で、出場機会に飢えている選手、今季初出場を果たす選手らの躍動にも期待したい。

 

アルベル監督率いるFC東京とは、昨季はリーグ戦では2戦して2敗。特に昨季終盤の対戦では0-4と大差で敗れ、悔しい思いを味わった。それだけに、カップ戦ではあるが、しっかりとリベンジを果たし、リーグ戦に向けても良いイメージをもちたい。アルベル監督になり、ボールを握るスタイルに取り組んでいるFC東京だが、前線には強力なアタッカーが揃っており、カウンターは鋭い。リーグ戦では3試合連続で2失点を喫しているセレッソとしては、無失点にもこだわりつつ、守備での改善もピッチで示したい。特に昨季から続く試合終盤での失点は勝ち切れない大きな要因にもなっているだけに、前線からの守備も含め、「最後の時間帯は、意思統一して集中力を高めていきたい」(西尾)。


「二冠を獲った17年も、ルヴァンカップのメンバーが結果を出すことで、新たな強い競争を生み出した。一つの勝利が自信につながり、一気にチームが好転する、明日もそういう試合にしたいと思います」とは、試合前日、小菊昭雄監督の言葉だ。アウェイ2連戦を終え、ホームに戻って戦うこの試合。今こそチーム全員の力で勝利を掴み取り、苦しんでいるシーズン序盤の流れを変えていきたい。


試合前日コメント

小菊昭雄監督


Q:明日の試合でチームとして見せたい姿、選手に期待するプレーについて

「明日のルヴァンカップ初戦、週末のリーグ戦と、ホームで2試合できる状況です。2試合とも勝利が欲しいと強く思っています。総力戦で、チーム全員で乗り切りたいです。ただし、その中でも競争はありますし、チャンスは自分で勝ち取るものだと思っています。チャンスを勝ち取った選手で、まず明日の試合に挑みたいですし、明日の結果が週末のリーグ戦にもつながっていくと感じています」


Q:改めて、ルヴァンカップに対する思いは? 

「2年連続準優勝ということで、私だけではなく、セレッソファミリーの皆さんにとっても、ルヴァンカップに懸ける思いは深いモノがあります。あの景色を感じたからこそ、もう一度あの舞台に戻りたい、リベンジしたい、そういう思いが深く、私の中にもあります。まず明日、いいスタートを切れるようにしたいです。もう一度、あの舞台に帰って、3度目の正直でタイトルを獲得できるように、一つ一つ戦っていきたいです」


Q:若い選手に期待することはありますか?

「これまでも、ルヴァンカップでチャンスを掴み、チームでも中心となって、日本代表や海外に行った選手たちを見てきました。共通して言えることは、チャンスを自分で掴んだということ。若いからと言ってチャンスを与えることはしないですし、競争の中から自分でチャンスを勝ち取った選手が明日の試合にも出場する。そこは年齢に関係なく、正当な競争をさせていきたいです。明日、チャンスを掴んだ選手は自信を持ってプレーして欲しいです」


Q:昨年もルヴァンカップで活躍した選手がリーグ戦でも力を還元する良い循環があったが?

「そこは変わらず、日々、競争です。明日の試合でパフォーマンスをしっかり発揮した選手は、当然、リーグ戦でもチャンスは増えていくと思います。一人一人が自分のパフォーマンス、クオリティー、チームへの自己犠牲を発揮して、個人としてもリーグ戦につなげて欲しいです」


Q:直近の浦和レッズ戦の振り返りについて、チーム内で共有はできた?

「浦和戦もそうですし、この3試合をチームで分析して、選手たちにもフィードバックしました。練習で新たなトライもしました。その中で、選手たちも高い意識でやってくれましたし、いい準備ができました。オフ明け、選手たちとも共有したことは、2017年、セレッソにとって一番素晴らしいシーズンも、最初のリーグ戦3試合は勝てず、最初は苦労したということ。その中で、ルヴァンカップでマリノスに勝利し、そこからチームが右肩上がりで成長しました。私自身、素晴らしい経験として刻まれています。今年も、残念ながら思っていたようなスタートではなかったですが、あの年のように飛躍できるだけの選手がいて、チームも団結しています。一丸となった、いい雰囲気でやれています。あの年と同様、明日からしっかり再スタートを切っていきたいと思います」


Q:オフ明け、選手たちにもそういう話をされたと。

「そうですね。あのときのメンバーは少なくなりましたが、そういう年があったと。生みの苦しみがあったからこそ、全員で成長できたと。新加入選手など、17年を知らない選手もいますので、そういう話をして、共有しました」


Q:17年は、ルヴァンカップでの一つの勝利が、どうチームに好影響をもたらした?

「ルヴァンカップで結果を出すことで、新たな強い競争を生み出しました。一つ勝ったことによる自信で、一気にチームが好転しました。今年と同様、あの年もキャンプからいい雰囲気で積み上げも感じていましたが、最初は結果が出なかった。その中で課題を共有しながら結果を求めた試合で勝てたことで、競争が激化し、チーム内の自信が一気にスピードアップしました。その記憶が鮮明にあります。一つの勝利が自信につながり、一気にチームが好転する、明日もそういう試合にしたいと思います」

 

西尾隆矢選手


Q:明日はチームとして、個人として、どのようなプレーを見せたい?

「うまくいっていない状況は全員が理解している上で、この状況を断ち切るには勝利しかないと、チーム全員も僕自身も感じています。まずはとにかく勝利を求める中で、ビルドアップや前からの守備など、内容も意識しながらプレーしたいです。個人としては、与えられた役割を全うするだけだと思います」


Q:直近のリーグ戦から日数は少ないが、チーム全体で再確認したことはある?

「日頃から意思統一は全員で心掛けています。それがどう試合で表現するか。それがうまく出せていない状況なので、もう一度、立ち返って、初心に戻るというか、一人一人がやるべきことを再確認しました。それは試合に出てない選手も含めてです。この3試合を無駄にはしたくないですし、今、何が課題か、ということは自分たちも分かっているので、次のゲーム以降に生かしていきたいです」


Q:改めて、ルヴァンカップに対する思いは?

「2年連続でファイナリストになったことはいいことでもありますが、優勝できていないことも事実です。ルヴァンカップに対する思いは一人一人がもっています。初戦から大事になります。チーム状況も含めて明日は凄く大事。内容もそうですが、何より勝利にこだわって戦いたいです」


Q:開幕から3試合、勝てなかった原因の振り返りはしっかりとできた?

「そうですね。ミーティングもしましたし、映像でも確認しました。一つは、選手同士の距離に問題があったと思います。遠かったり、近過ぎたり。立ち位置も含め、練習から確認しました。一人一人、役割もあるので、それをどう試合で出すか。トライしていきたいです」


Q:直近の浦和戦はメンバー外でしたが、客観的に見て感じたことはありますか? 

「失点する時間帯もそうですし、得点後の試合運びも、一人一人が曖昧になっていた部分もあったと思います。前の選手と後ろの選手で、プレッシャーに行くのか、行かないのか、そが明確にいなっていない分、全体の距離が遠くなってしまったと思います。自分もディフェンダーとして、終盤も含めてしっかり試合をコントロールしないといけないと感じました」


Q:失点の時間帯についての反省は、何かチームとして意思統一は図った?

「そこはシステムも含めて、いろんな話はしています。チャレンジする案も出ているので、試合の中で積極的にトライしたいです。実行するのは選手なので、しっかりトライして、それがリーグ戦にもつながると思います。失点の時間帯が悪いことは僕たち自身も感じていますし、それも悪い流れになっている要因です。最後の時間帯は、僕も含めてディフェンス陣を中心に意思統一して集中力を高めていくことは、常に練習から話しています。無失点でいければベストですが、特に最後でやられないようにしたいです」


Q:昨季もルヴァンカップでの勝利がリーグ戦にもいい影響をもたらしていたが? 

「そうですね。いまの流れを断ち切るには勝利しかない。明日の試合に出たメンバーが勝利を掴むことで、出ていない選手にもいい刺激になります。チームとしても、勝利で勢いに乗ることは大事。明日の試合に出る選手一人一人が自覚をもって、試合に臨む準備をしています」


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