Match Preview

≪充実のシーズン。可能性がある限り3位を目指し、何より勝利で締め括りたい≫

前節の京都サンガF.C.戦から中6日。セレッソ大阪は、今季の最終節でありホーム最終戦となる名古屋グランパスとの明治安田生命J1リーグ第34節に挑む。

JリーグYBCルヴァンカップ決勝での敗戦から気持ちを切り替えて臨んだ前節は、相手の決定機でディフェンス陣が体を投げ出してブロックするなど、最後まで守備の強度を高く保ち、無失点でしのいだ。メンタル的にも難しい状況から立ち直り、集中力を切らさず戦い抜いたことは収穫だ。もっとも、相手のゴールを揺らす決定力は課題となった。今節は、今季の集大成という意味でも、駆けつけてくれるサポーターの前で歓喜の瞬間を届けたい。チームの状況を整理すると、目標にしてきた3位以内、ACL出場権獲得も目指せる位置にいる。サンフレッチェ広島の結果次第であり、得失点差も関わってくるが、「私の中では、ルヴァンカップ準決勝・第2戦のイメージで考えています。あの時も、勝たないといけない試合でした。シンプルに、勝つ、アウェイゴールを取りにいく。その思いを全員で共有して戦った結果、4-0でファイナルに進むことができました。今回も、シンプルに、勝ちにいく。そして、あの浦和戦より強く、全員で得点を奪いにいく。そういったパワーを結集させて、思いを共有して戦うことが大事だと思っています」と小菊昭雄監督は語る。まず勝利を目指し、その上で、1点、1点と積み重ねていくことができればベストだ。

対戦相手の名古屋グランパスは、昨季に引き続き堅守に特長があり、攻撃では、カウンターとセットプレーが武器。「カウンターのリスクマネジメントも大事になってくる」と小菊監督も話すように、中途半端な形でボールを失えば、永井謙佑やマテウス カストロを中心とした速攻から失点につながる危険もある。セレッソとしては、貪欲に得点を狙う攻撃的な姿勢に加え、攻守のバランスも求められる試合になる。もっとも、それは1年間を通して意識してきたことであり、この試合に限ったことではない。その意味では、「自分たちが1年間、積み上げてきたことをやるだけ」という舩木翔の言葉が、今節に臨むチームの心境にピタリと当てはまる。「戦術のデザインの共有、規律の共有もそうですが、一番大事にしてきたチーム全員で戦う絆」(小菊監督)を今季の最終節でもしっかりと表現し、18人全員で試合に挑み、勝利という結果を手にしたい。

今季のセレッソは、リーグ戦では上位争い、ルヴァンカップは決勝進出、天皇杯でもベスト8進出と、全ての大会で躍進し、充実の1年を過ごしてきた。選手個々の成長も著しく、来季へ向けた意味でも、手にした収穫は大きい。迎えた今季の最終節。可能性がある限り3位を目指し、そして、何よりホームでサポーターと勝利を分かち合い、笑顔でシーズンを締めくくりたい。

≪試合前日コメント≫

■小菊昭雄監督

Q:今季の最終戦であり、ホーム最終節へ向けた意気込みについて
「ホーム最終戦ということで、まず強く思っていることは、とにかく勝って終わりたいということです。勝つことによって、ACLの道も開けてくると思います。最後にサポーターの皆様、セレッソファミリーの皆様と、笑って終わりたいと、強く思っています。もう一つは、キャンプから積み上げてきたサッカーで、勝ちたいという思い。攻守にアグレッシブに、ボールを奪いにいく、ゴールを目指す。それを全員で体現して、高いパフォーマンスで、内容も伴った結果で締め括りたいと思います」

Q:3位以内へ向けては、サンフレッチェ広島の結果、さらには得失点差も絡んできます。攻撃に比重を傾け過ぎることもないとは思いますが、その一方で、やはり得点が必要な試合になります。どのようにゴールをこじ開けていくイメージをしていますか?
「私の中では、ルヴァンカップ準決勝・第2戦のイメージで考えています。あの時も、勝たないといけない試合でした。シンプルに、勝つ、アウェイゴールを取りにいく。その思いを18人全員で共有して、結集させて戦いました。その結果、4-0でファイナルに進むことができました。あのイメージで、今回もシンプルに、勝ちにいくと。そして、あの浦和戦より強く、全員で得点を奪いにいくと。そういったパワーを結集させて、思いを共有して戦うことが大事だと思っています」

Q:名古屋グランパスについて
「手堅く、全員でハードワークして、守備から攻撃、強烈なカウンターを一番の武器にしているチームだと思います。私たちとしては、しっかりとボールを握りながら、先制点を取れるかどうか。そこが大事になります。カウンターのリスクマネジメントも大事になってきます。得点ばかりを気にして、重心を前にかけ過ぎると、相手のカウンターを受ける可能性もあります。しっかりと、自分たちで攻守にゲームをコントロールすることが大事なポイントになると思っています」

Q:明日の試合に向けて、トレーニングではどのような言葉をかけられた?
「先ほど申し上げた通り、『セレッソファミリーの皆様と、勝って、笑って終わりたい』と。『そして、ACLの可能性を最後まで求めて全員で戦いたい』。その思いを全員で共有しました」

Q:今週1週間、選手の取り組みはどうご覧になりましたか?
「今シーズン、色んなことがありました。選手個々で見ても、ケガで苦しんだ選手、なかなか試合に絡めなかった選手。様々な状況の中でも、全員が100%で戦ってくれました。選手にも感謝の気持ちを伝えたのですが、最初のミーティングから『日常が全て』だと伝えて、『練習の質にこだわる』と。色んな立ち位置や、メンタル的にも苦しい時期を過ごした選手もいたと思いますが、私は1日たりとも、練習に対する不満を感じたことはありません。本当に日々、素晴らしいトレーニングができました。最後の1週間も、変わらず素晴らしい準備をしてくれたことに感謝をしています。改めて、この1年、日々の積み重ねを選手たちは100%全うしてくれました。その成果を明日、パフォーマンスとして発揮して、結果につなげることができたらと強く思っています」

Q:この1年、自分たちのサッカーを積み上げてきた中で、中心になったことは?
「もちろん、戦術のデザインの共有、規律の共有も大事ですが、一番大事にしてきたのは、チーム全員で戦う絆です。コロナ、ケガ、色んなアクシデントもありましたが、誰が出ても、攻守に自分たちのサッカーを表現する、セレッソの強みを表現する。それができたことは、素晴らしい成果だと思っています。それがリーグ戦の上位争い、またルヴァンカップ決勝に進出できた大きな要因だと思っています」

Q:選手個々の成長について
「たくさんの選手が成長しました。メンバー外で苦しんだ選手もたくさんいましたが、そういった困難な状況をしっかりと乗り越えて、いまチームの中心で素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれていること。それは私自身も嬉しく思います。一度、苦しい景色を見て、這い上がってきた選手は強いです。そういった選手たちが今後もセレッソを引っ張ってくれると思いますし、セレッソの未来は明るいと思っています」

Q:明日、舩木選手に期待することは?
「先ほど話した成長した選手の中に、もちろん舩木も含まれています。レンタル先でも出場できず、相当な覚悟で帰ってきたと思います。その中で、最初は紅白戦にも出られないような状況でしたが、心身ともに逞しく成長しました。それは彼の努力の結果だと思います。その1年間の成長を、明日、皆さんの前で表現して欲しいと思います」

Q:W杯にサポートメンバーとして帯同することになった北野颯太選手には、どのようなことを吸収してきて欲しい?
「全ての面で、学びの連続だと思います。日本代表の選手たちと日常をともにすることで、どのような取り組みをしているのか。オフ・ザ・ピッチも含めて、学びの連続だと思います。実際、真司がドルトムントであれだけの成功を収めたのは、その直前に、南アフリカW杯の帯同メンバーとして1ヶ月、代表の選手たちと色んな時間を共有したことは大きいと思っています。今回の時間も、一瞬、一瞬、全てが颯太の学びになると思います。私自身も、彼が(サポートメンバーに)選ばれたと聞いて、嬉しかったです。成長スピードを何よりも上げてくれるのは、そういう時間です。大事に過ごして欲しいと思います」

■舩木翔

Q:今季の最終戦でありホーム最終節へ向けた意気込みについて
「ACL出場権(獲得)の可能性もなくなったわけではないので、自分たちは、明日の試合に勝つだけだと思います。何よりサポーターの皆さんは勝利で終わることが嬉しいと思うので、走る、戦う、の部分でも負けないように、最後は勝って終わりたいと思います」

Q:3位以内へ向けては得失点差も絡んでくると思うが、チーム全体の攻守の比重について
「そこに関しては、自分たちが1年間、積み上げてきたことをやるだけだと思います。この1年、みんなで重ねてきた練習の成果を出せればいいと思います」

Q:今節に向けて、個人的な攻守のバランスについて
「サイドバックなので、守る部分は大事だと思っています。(攻撃では)前の選手がやりやすくなるプレーを心掛けてやりたいと思っています。一人で打開するタイプではないので、周りの選手と連係を取りながら、周りの立ち位置を見て自分の立ち位置を変えたり、意識してプレーしたいと思います」

Q:個人として、1年間、積み上げてきたことは?
「止める・蹴る、の技術は意識してきました。守備の対応も、まだまだな部分はありますが、一つ一つの球際を戦うことは、こだわってやってきました」

Q:明日はどんなプレーを見せたい?
「今年はセットプレーからしか得点に絡めていないので、流れの中からチャンスを演出すること。前節の最後のシーンのように体を張って守ること。最後の局面で輝ける選手になりたいと思います」

Q:小菊監督からは、明日に向けてどのような言葉をかけられた?
「『1年間、成長した姿を見せて欲しい』という言葉をいただきました。この1年、頑張ってきたこと、そして、今まで自分が武器にしていたことをさらにレベルアップできたことを見せられるように、と思っています」

Q:セレッソに復帰しての1年間、どのようなシーズンになった?
「成長への期待をかけてもらい、2年間レンタル移籍させてもらったのですが、あまり試合に絡むことができず…。セレッソへ戻るにあたり、少し不安な気持ちもありましたが、『日々の練習が一番大切』という小菊さんの言葉もあり、1日1日の練習を100%で頑張ることができました。CBへのチャレンジもあり、自分の幅は広がったと思っています。振り返ると、充実した1年だったと思います」

≪名古屋グランパス戦特設サイト≫


2022明治安田生命J1リーグ 第34節 名古屋グランパス 0 - 1 2022明治安田生命J1リーグ 第34節