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Match Preview

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≪涙のルヴァンカップ決勝から再起を期す一戦。リーグ戦の締めくくりとしても重要に≫

JリーグYBCルヴァンカップ決勝から中6日。セレッソ大阪は、敵地に乗り込み、京都サンガF.C.との明治安田生命J1リーグ第33節に挑む。セレッソにとって、「サンガスタジアム by KYOCERA」での試合は、20年2月に行われた同スタジアムのこけら落とし以来となる。

ルヴァンカップ決勝は、90分が終わった時点では1-0でリードするなど、3つ目のタイトルまであと一歩に迫った。それだけに敗戦のショックは大きく、現実を受け止めて気持ちを切り替える作業は容易ではなかった。「長い時間をかけて、全員の思いを共有して、1戦1戦、戦ってきたファイナル。あと少しでつかみかけたタイトルを逃してしまった悔しい気持ち、自分への不甲斐なさ、色んな悔しさがありました」と小菊昭雄監督は振り返る。その一方で、指揮官は、ファイナルまで進出した選手たちを称え、感謝の気持ちも伝えたという。「もう一度、力強く歩みを続ける、成長し続ける姿を見せたい。それが我々に今できること」と前向きな言葉も聞かれた。2年連続でのルヴァンカップ準優勝という悔しさは、次また同じ舞台に立ち、タイトルを獲ることでしか晴らせないことも確かだが、そのためには、チームも選手も成長し続けるしかない。3度目の戴冠へ向け、今節から再び、一歩、一歩、着実に進んでいきたい。

今季、残された試合はあと2つ。セレッソは、まだ3位以内の可能性も残っている。「目標としているACLもまだ可能性がないわけではないので、ACLも目指してやっていく」(奥埜博亮)ことはチームの共通認識としてもちつつ、まずは目の前の京都戦をどう戦うか。J1残留をつかみ取りたい京都は、今節がホーム最終戦。並々ならぬ闘志で臨んでくることは想像に難くない。セレッソとしては、まずはそうした相手の気迫に負けない強いメンタルをもつことが必要だ。球際や切り替えの部分は、チョウ キジェ監督が率いるチームのベース。セレッソとしては、相手のプレスをいかに外し、ゴールに結びつけるか。今季、取り組んできた成果を発揮したい試合でもある。また、10月に入り、公式戦では未勝利が続く。「勝ち切る」部分にもしっかりフォーカスし、リーグ戦5試合ぶりの勝利を手にしたい。

今節は、マテイ ヨニッチが出場停止で、山中亮輔の負傷欠場も決定的。DFラインを含めた総力戦になる。「今ケガで離脱している選手も全力でチームのために、一緒に戦ってくれています。彼らに我々ができることは、2連勝して、彼らとともに来年ACLの舞台で戦うこと。そこに尽きる」と小菊監督。ルヴァンカップ決勝での敗戦からのリスタート、さらにはリーグ戦の締めくくり。最後は笑顔で終わるために、全員が持てる力を存分に発揮して、勝点3をつかみたい一戦だ。

≪試合前日コメント≫

■小菊昭雄監督

Q:ルヴァンカップ決勝での敗退から、気持ちの切り替えは簡単ではなかったと思うが、自身の思いも含め、この1週間の準備期間について
「ファイナルでの敗戦は、色んなことを自分自身も感じました。振り返ると、2つの気持ちになりました。1つは悔しい気持ちです。選手は、どの試合でも100%でいい準備をして、『忘れ物を取りにいく』と臨んでくれました。長い時間をかけて、全員の思いを共有して、1戦1戦、戦ってきたファイナルでした。あと少しでつかみかけたタイトルを逃してしまった悔しい気持ち、自分への不甲斐なさ、色んな悔しさがありました。もう1つは、感謝の気持ちです。選手たちにも伝えたのですが、あのような素晴らしい舞台に連れていってくれたこと、それは選手、スタッフ、セレッソファミリーの支えがあったからこそ。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。あの敗戦を糧に、もう一度、力強く歩みを続ける、成長し続ける姿を見せたいと思いますし、それが我々に今できることだと思います。そういった意味でも、今週、選手たちは変わらず素晴らしい準備をしてくれました。彼らも悔しい気持ちもあったと思いますが、胸に閉まって、いつも通り明るく、集中力を高く、強度を高く取り組んでくれたので、逞しく感じています」

Q:ルヴァンカップ決勝も含め、10月は未勝利。前節のFC東京戦を除き、準備してきたことを発揮して、内容としては悪くないが、勝ち切れていない現状をどう捉えている?
「おっしゃる通り、結果が欲しい、それは本当に強く思っています。ただ、今チームが積み上げていることに対して、もう一つ、二つ、プラスαで全員で積み上げているところもあります。特に攻撃面では、試合の内容で成果も見えてきました。そこに結果が伴えば、さらに選手の自信になり、チーム力の向上スピードもアップすると思います。明日はそうした積み上げのところと、先ほど申し上げた、もう一度、力強く、逞しく戦っている姿を皆さんにお見せしたいと思います。とにかく勝ちたいゲームですし、2連勝することで、ACLの道も開かれると思います。全員で2連勝して、今シーズンを笑って終わりたいと思っています」

Q:師弟関係でもあるチョウ キジェ監督が率いる京都サンガF.C.について
「京都も、全員が重心を前に、チョウ監督のカラーを体現されている素晴らしいチームです。この時期、リーグ終盤は、順位は関係ない戦いになってきます。京都も明日は勝たなければいけないゲームだと思いますが、それは我々も同じです。熱い戦いになると思います。チョウさんは、昔から大変お世話になった恩師の一人でもあるのですが、前回の対戦と同様、真っ向から全力でぶつかっていきたいと思います」

Q:負傷が発表された山中亮輔選手について。ルヴァンカップ決勝での起用も含め、葛藤もあったと思うが、どのようにチームや本人と話して起用を決めた?
「まず本人の、ファイナルへ向けた熱い気持ち。そして、メディカルスタッフとドクターともしっかり話をして、ファイナル限定で出場の許可が出ました。終われば手術をして残り2試合を欠場することも、予め分かっていた情報です。そうしたギリギリの状態で、最後までユニフォームに星を刻むために全力で戦ってくれたことに感謝しています。彼のセレッソ愛、タイトルへの思い、プロの男としての戦う姿勢、たくさんの人にお見せすることができたと思います。私自身も、彼の戦う背中から、たくさんのことを感じました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです」

Q:そうした熱い気持ちをもつ彼のためにも、ラスト2試合は結果にこだわりたい?
「亮輔だけではなく、今ケガで離脱している選手も全力でチームのために、一緒に戦ってくれています。ルヴァンカップのファイナルもそうですし、日々の練習でも、それぞれがいい雰囲気を作って、チームの後押しをしてくれています。彼らに我々ができることは、2連勝して、彼らとともに来年ACLの舞台で戦うこと。そこに尽きると思います。全員でアジアの道に進めるように、ラスト2試合、全力で戦って、2連勝して終わりたいと思います」

■奥埜博亮

Q:ルヴァンカップ決勝での敗退から、気持ちの切り替えは簡単ではなかったと思うが、自身の思いも含め、この1週間の準備期間について
「チームとしては、京都に対してどう戦うかを準備しました。すぐ1週間後に試合がある状況だったので、切り替えるしかないというか、僕自身は、切り替えて試合に向けて準備できました」

Q:改めて、ルヴァンカップ決勝はどう振り返る?
「今年、広島とは4回やって、3回、同じような逆転負けをしてしまった。チームとしてどう戦うか、という部分は改めて考えていかないといけないと思いました。決勝に関しては、1点を取った後に何本かチャンスがあったので、もう1点を決め切ることが大事だったなと、終わってみて思いました」

Q:ここ数試合、前節のFC東京戦以外、内容は悪くない中で、勝利が遠い試合が続いている。勝ち切るために、改めて追求したい部分は?
「まずは、チームとしてやらないといけないことを一人一人が理解してプレーすることが一番です。勝ち切るために、点を取る部分や守り切る部分は、チームの力プラスα、個人の能力やアイディアも発揮しないといけない。得点を増やしたり、失点を減らしたりするのは、最後は個人のところだと思う。一人一人が責任を持って、自分の持っている力を存分に出し合うことが大事になってくると思います」

Q:今週の練習の中で、監督からはどのような声掛けがありましたか?
「残り2試合しっかり戦っていこう、という話はありましたし、目標としているACLもまだ可能性がないわけではないので、ACLも目指してやっていこう、という話はしていただきました」

Q:先ほども話に挙がった、点を取り切る部分や守り切る部分で、チーム内で話し合うなど、課題に対してどのようなアプローチをされている?
「最後の部分は、個人の部分でもあると思うので、チームとしてやることは、今までと変わらずブレずにやっていこうと。ルヴァンカップ決勝に関しては、2失点ともセットプレーでした。ハンドもセットプレーからで、最後もセットプレーでした。セットプレーの重要性は、より強調して、チーム全員で取り組んでいこう、という話はしました」

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