Match Preview

≪内容に加えて結果にも強くこだわり、失意から立ち上がるリーグ戦3試合ぶりの勝利を目指す≫

天皇杯準々決勝・サンフレッチェ広島戦から中2日。セレッソ大阪は、再びホームに相手を迎え、明治安田生命J1リーグ第29節・サガン鳥栖戦に挑む。現在、リーグ戦では今季初の連敗中、公式戦では3連敗中。今節こそ、この流れを払拭する勝利をつかみたい。

7日に行われた天皇杯準々決勝は、選手一人一人の勝利に対する強い気持ちが随所に見られる好ゲームを展開。前半は時間の経過とともに相手を圧倒し、幾度となくフィニッシュに持ち込むと、40分、為田大貴のクロスにアダム タガートが頭で合わせて先制。試合を優位に進めることに成功した。後半は選手を入れ替えてきた広島に対し、守勢に回る時間こそ増えたが、カウンターから好機を作り、守備でも危なげなく対応。盤石な試合運びを見せていた。ただし、勝利も近づいてきた86分、セットプレーの流れの中から一瞬の隙を突かれて失点すると、後半アディショナルタイムに2失点目。痛恨の逆転負けを喫し、タイトルが一つ潰える形となった。「天皇杯に懸ける思いは、我々、選手スタッフも強かった分、ショックも大きかった」と小菊昭雄監督。中2日で迎える今節に向けて、まずは心身両面での回復が求められる。中6日と万全な鳥栖に対し、先発、途中出場と、選手起用も重要になるだろう。

鳥栖は、攻守に「前へ」の意識が強いアグレッシブなチーム。攻撃では、後ろから選手が湧き出てくる相手に対し、セレッソとしては、最後はやらせないよう、中は堅く締めたい。また、鳥栖はプレスの意識も高い。前節の試合では、相手のビルドアップを引っかけたところからカウンターで得点も奪っていたが、セレッソも鳥栖の連動したプレスには警戒したい。もっとも、そうしたプレスに対し、ひとつはがせばチャンスは拡大する。前へ向かう矢印を裏返してスペースを狙い、得点への道筋を描いていきたい。「前へ」の意識と連動する形で、スプリント数、走行距離がリーグトップクラスの鳥栖は、一筋縄ではいかない難敵だが、セレッソも鳥栖に負けないアグレッシブな姿勢で挑みたい。公式戦3試合連続で後半アディショナルタイムに失点しているだけに、試合の締め方での意思統一も求められる。

現状、試合数に違いはあるが、鳥栖との勝点差は『1』。目下のライバルを蹴落とし、目標の3位以内へ入るためにも、今節は勝点3が必要になる。直近2試合で好パフォーマンスを発揮しているアダム タガートは、「チーム全体で、いいリカバリーもできました。明日の試合、ホームのファンの皆さまの前で勝利を飾れるように、頑張ります」と意気込みを語る。今節もホームでできることをプラスに変えて、失意から立ち上がり、力強く再スタートを切る1勝を、チーム、選手、サポーター全体で奪いにいきたい。

≪試合前日コメント≫

■小菊昭雄監督

Q:天皇杯準々決勝・広島戦から中2日。心身の回復が求められる準備期間だったと思うが、今節に向けて、どのようなアプローチをされた?
「天皇杯に懸ける思いは、我々、選手スタッフも強かった分、また、今回の敗戦は素晴らしい内容で時間が推移している中での逆転負けということも含めて、ショックも大きかったです。まずはコンディションと、一番大事なメンタルの回復、そのリフレッシュを図って準備しました。今日、選手たちは明るく、いつも通り、明日のビッグマッチに向けて、いい準備をしてくれました。いいチーム状態で、また明日、戦えると思っています」

Q:ここ2試合、内容と結果がリンクしない試合が続いているが、チームを作る上で、現状をどう捉えていますか?
「シーズンも佳境を迎えて、富士山の登山で言えば、我々は8合目までぐらいまでは来ていると思います。この時期、まだ3合目、4合目あたりで苦しんでいた時期もありました。私自身、そういうシーズンも経験しました。ただし、選手、スタッフの頑張りで、8合目ぐらいまでは順調に山を登っています。ラスト9合目、10合目、ここを登れば、タイトル、ルヴァンカップというビッグタイトルに届くと思います。リーグも試合数の関係で今は6位ですが、十分に勝点60以上をクリアして、ACL出場という目標も達成できるところまできています。この2つの大きな目標をクリアするために、この2敗があったと思っています。ですので、私自身、決してネガティブに思っていません。9合目、10合目を登り詰めるための、わずかな細部を詰めていく作業、全員で登り切るための作業ができたとき、初めて頂上が見えてきて、我々の目標がクリアできると思っています」

Q:ルヴァンカップ準決勝も含め、ここから連戦が続きます。総力戦となる中で、特にボランチの2人、奥埜選手、鈴木選手は替えが利かない存在になっているが、ここから全て出場することは難しい部分もあるかと思います。チャウワット選手、喜田選手の現状について
「おっしゃる通り、 いま、オク、徳真は、ウチの中では替えが利かない心臓部の選手です。素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれている中で、ここからの連戦では、ケガのリスク、コンディションの管理も当然しないといけないと思っています。ヒナタ(喜田)に関しては、長くケガで離脱して、かつコンディションでも少し問題がありました。ようやく全体練習に復帰しつつ、コンディションを上げている段階です。(公式戦での復帰が)見えてきたことは、明るい材料です。インス(チャウワット)、(石渡)ネルソンも、若くて才能ある選手たちです。今、必死にチームの強度、規律を学んで、自分たちの良さを発揮できるよう、準備している状況です。彼らの成長も速いですし、チームとしても、彼らのパフォーマンスを融合できる状態になってきました。オク、徳真に彼ら若い選手が食い込んでいけるかどうかも、先ほどの目標達成のためには必要不可欠な課題になってきますので、引き続き、チーム全員で切磋琢磨しながらレベルアップしていきたいと思います」

Q:天皇杯準々決勝・広島戦の試合後会見で話された「アクシデント」について。お話しできる範囲で、どのようなアクシデントだったのでしょうか?
「数名、体調不良でトレーニングに参加できない選手が続きました。幸いにも、回復して、今日のトレーニングに合流できた選手もいます。まだ体調が優れない選手もいますが、数名でも復帰してくれたことは、私としても心強いニュースですし、プラスに考えています」

Q:現状、[4-4-2]でプレーする上で、2トップの組み合わせは、相性もあると思いますが、そのあたりはどう考えていますか?
「組み合わせは大事です。先発もそうですし、途中からバトンを引き継ぐ選手のコンビネーション、相性も大事になってきます。先ほどの質問と重なる部分もあるのですが、体調不良者の中に、前線の選手が重なってしまいました。そうした中で、数名の選手は、明日は可能性が見えてきました。私自身、どの組み合わせが一番先発でいいのか、また、鳥栖という素晴らしい相手に対し、途中から流れを変える組み合わせは、どの組み合わせがいいのか。しっかり判断していきたいと思います」

■アダム タガート

Q:直近2試合、フィニッシュに関わるシーンが増えているが、現在のパフォーマンスをどう振り返る?
「コンディションは上がっています。試合にも長い時間、絡めるようになってきました。できるだけ最後までプレーできるよう、さらにコンディションを整えて、ベストな状態に持っていきたいです」

Q:収めて展開するプレー、ペナルティーエリア内に入る動きなど、シャープさが増しているが、2年目の今季。自身の特長をチームで発揮できている?
「昨季は辛いシーズンになってしまったので、今季はいいシーズンにしたい思いがありました。オフからいい準備をしてきましたし、今はサッカーを楽しめています。それをどれだけ継続できるか。継続的に貢献することは、まだ課題もあるので、できるだけ好パフォーマンスを続けていきたいです」

Q:現在は公式戦3連敗中ですが、直近2試合は勝つチャンスもありました。内容と結果がリンクしていない状況をどう感じていますか?
「直近の負けは残念でした。でも、内容的にはすごく良かったと思うので、いい部分は継続して、勝ちにつなげていきたいです。ラスト10分は何が起こるか分からないので、最後までプレスをかけるなど、隙を作らないことも重要です。いずれにしても、継続していけば、自ずと勝利は戻ってくると思います。それを信じて、自分たちは今まで通り、練習からやるべきことをやっていくことが大事だと思います」

Q:今節は中2日。コンディションなど、準備で大変な部分もあると思うが、ホームでできることも含め、どのような試合を見せたい?
「中2日ですが、チーム全体で、いいリカバリーもできました。セレッソには有能な選手も多くいるので、彼らもいい準備をしています。明日の試合、ホームのファンの皆さまの前で勝利を飾れるように、努力と準備をしてきました。いい結果に結び付けられるよう、頑張ります」

Q:タガート選手自身、シーズン後に行われるカタールW杯も目標になってくると思うが、大会へ向けた想いも高まっている?
「予選から出ているので、最後まで関わりたい気持ちは当然あります。W杯に出ることは夢の一つでもあるので、パフォーマンスを落とさず、ここからさらにコンディションを上げて、本大会でも素晴らしい結果を残したいです。前回(2014年)、出場できたときは若かったので、実感はあまりなかったですが、今回のW杯に向けては想いが強く、心がワクワクしている状態です。近づけば近づくほど、モチベーションは上がりますし、W杯でどのようなプレーができるのだろうという、ワクワク感は抑えきれないです」

Q:そうした想いが残りのシーズン、セレッソでの結果につながることも期待しています。
「ありがとう(笑)」

≪サガン鳥栖戦特設サイト〜KOIZUMIサポーティングマッチ〜≫


2022明治安田生命J1リーグ 第29節 サガン鳥栖 2 - 1 2022明治安田生命J1リーグ 第29節