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Match Review

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■試合データ(選手・監督コメント/スタッツ) https://www.cerezo.jp/matches/2022-09-02/ 前節のサンフレッチェ広島戦から中5日、セレッソ大阪は、公式戦12試合ぶりに喫した敗戦からのリスタートを図るべく、敵地での北海道コンサドーレ札幌戦に挑んだ。広島戦から先発は3人変更。アダム タガート、ジェアン パトリッキ、鳥海晃司が入り、松田陸が出場停止の右サイドバックには毎熊晟矢が入った。
前半、主導権を握ったのはセレッソ。6分、上門知樹が高い位置でボールを奪い、素早く前線へ送ると、抜け出したアダム タガートが判断よくダイレクトでシュート。ここはクロスバーに直撃し、惜しくも先制のチャンスを逃したが、その後もチャンスを量産。13分、今度は山中亮輔が高い位置で奪い、上門とのワンツーでサイドを突破。クロスにジェアン パトリッキが飛び込むも、わずかに合わない。
25分にも鈴木徳真のCKにファーでマテイ ヨニッチが折り返し、最後はゴール前で為田がシュートもミートできず。35分にも、CKから決定機。今度は山中のキックをファーで毎熊が折り返し、中でマテイ ヨニッチが詰めたが、アダム タガートと重なりゴールならず。41分にも、山中からつないで左サイドを崩すと、最後は為田が抜け出しビッグチャンスを迎えたが、ここもゴールにつながらなかった。札幌にビルドアップをさせず、2トップの良い守備からシンプルに背後を突く形、GKキム ジンヒョンの精度の高いパスから裏返す形、まさに試合前の狙い通り、スペースを有効に使ってチャンスを作ったセレッソだったが、得点だけが足りなかった。
前半、札幌に許したシュートはいずれも遠めからのミドルシュート。ただし、後半は高い位置まで進入され、シュートまで運ばれる場面も出てくる。もっとも、展開自体は前半と同様、セレッソがゴールに迫り続けた。50分、52分と立て続けにカウンターを発動させて崩しかけたが、ラストパスの判断が合わず、シュートには至れない。58分、小菊昭雄監督は最初の交代として山田寛人と中原輝をピッチに送る。
すると67分、2人が絡んだ形で決定機。山田のスルーパスから裏を取った山中がクロス。ニアへ走った中原が相手を引き付け、空いたファーへ上門が走り込んでフリーになったが、バウンドをうまく合わることができず、シュートはクロスバーを越えた。68分に清武弘嗣、76分にブルーノ メンデスとさらにカードを切って1点を奪いにいくと、この姿勢が実ったのが78分。相手の縦パスを奥埜博亮がインターセプト。素早く前線の清武へ縦パスを入れると、前を向いた清武のドリブルは相手に止められたが、こぼれ球に反応した中原が右45度から狙い済ましたビューティフルショットを叩き込み、ついにセレッソがネットを揺らした。
待望の先制点を奪ったセレッソだが、残り15分、試合を締めることができない。85分に2点目のチャンスを逃すと、86分、前線でボールを失いカウンターを受け、クロスから失点。ここから両チームが攻め合う展開になり、90+3分には清武のスルーパスに抜け出した山中がGKとの1対1を迎えかけたが、相手DFの寄せに遭い、シュートはGKに防がれる。ここで得たCKから2点目を狙ったが、2次攻撃を跳ね返されたところからカウンターを受け、逆転ゴールを決められてしまった。
前節に続きラストプレーで失点した瞬間、試合終了。劇的な幕切れで逆転負けを喫した。チャンスを仕留め切れなかった攻撃陣、ボールの失い方が悪く、カウンターを受けた際の陣形も間延びしていた終盤の試合運び。攻守に詰めの甘さを露呈し、勝点3がこぼれ落ちた。「(ゲームプランは)遂行してくれた」としながら、「最後の決め切るところ、バランス、リスク管理、そういった課題は出た」と小菊監督。上位を狙うにはあまりにも痛い今季初の連敗となったが、下を向いている時間はない。課題を真摯に受け止め、中4日で迎える天皇杯準々決勝・広島戦こそ、必ずや勝利を掴み取りたい。

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