Match Preview

≪強敵・広島とのビッグゲーム。好調を加速させ、上位に肉薄する勝点3を手にしたい≫

好調のサンフレッチェ広島をホームに迎える明治安田生命J1リーグ第27節。公式戦9戦無敗で駆け抜けてきた7、8月を締め括る上位対決に、セレッソ大阪が挑む。

ラストプレーの同点ゴールで劇的に勝ち上がりを決めたJリーグYBCルヴァンカップ準々決勝第2戦・川崎フロンターレ戦。そこから中2日で予定されていたJ1リーグ第25節・FC東京戦は、台風の影響により延期になった。さらに先週の第26節は浦和レッズがAFCチャンピオンズリーグを戦う関係で試合がなかった。そのため、セレッソにとって今節は、17日ぶりの公式戦となる。この間、キャプテンの清武弘嗣を筆頭に、負傷者やコンディション不良者も続々と戻ってきた。試合が空いたこの期間について、「さらに集中力高く、強度高く、バチバチとやり合っている姿を見て、『このチームはもっと良くなる、もっと成長する』と確信しました。それくらい、充実した時間を過ごせました」と小菊監督も手応えを語る。ここから迎える“勝負の秋”へ向け、チーム全体の競争力は一段と増した中で迎える今節は、今季のリーグ戦の命運を分ける大一番となる。セレッソとしては、公式戦12戦無敗の“聖地”ヨドコウ桜スタジアムにて、是が非でも勝点3を掴みたい。

ただし、相手の広島も現在は絶好調。セレッソと同じくリーグ3連勝中に加え、ルヴァンカップ準々決勝では横浜F・マリノスに連勝して準決勝進出を決め、8月は公式戦5連勝と勢いに乗っている。警戒すべき選手を挙げればキリがなく、途中出場の選手も含めた全選手を気にかける必要があるが、中でもゲームをコントロールする中盤の野津田岳人を抑えることは欠かせない。パスの供給源となる彼を封じ、強力なFWが構える前線へ向けたボールをなるべく減らしたい。サイドの攻防も今節のポイント。システム的にズレが生じるだけに、どちらがより主導権を持って押し込めるかは、試合の行方も左右するだろう。公式戦11試合負けなしのセレッソだが、最後に敗れたのが、アウェイで広島と対戦したJ1リーグ第17節。そこからタフな試合も乗り越え、確実にチーム力は増している。あの試合では時間の経過とともに広島の圧力に屈したが、今節は攻守にアグレッシブさを発揮し、前向きな矢印を相手に向けるとともに、劣勢の時間もしっかりとはね返したい。

現在、リーグ戦では6位に位置しているセレッソだが、広島とは消化試合が2試合少ない。それだけに、今節、勝って広島に勝点で並ぶことができれば一気に優位に立ち、さらにその上も見えてくる。両チームはリーグで上位に付けるだけではなく、ルヴァンカップと天皇杯も勝ち残っている。まさに充実のシーズンを送っている2チームなだけに、今節も試合開始から終了まで目が離せない緊迫した展開になることは間違いない。白熱必至の“シックスポイントゲーム”。好調を加速させ、上位に肉薄する勝点3を手にしたい。

≪試合前日コメント≫

■小菊昭雄監督

Q:無事に戻られて良かったです。監督不在の中でもチームは逞しく戦い抜きました。直近の3試合をどのように見ていましたか?
「3試合、私は自宅からテレビで応援していたのですが、まず言えることは、どの試合も非常に勇敢に、逞しく、感動的なゲームができたなと。実際、私も選手たちに大きなパワーをもらいました。心が震えるゲームを見させてもらい、感動しました。改めて、チームがいい状態だということも感じましたし、今のチームは素晴らしい状況にあると思っています」

Q:少し外から見ることで、よりチームの現状が分かった部分もありますか?
「そうですね。ピッチレベルでは選手とともに戦っていますが、この3試合は、高橋コーチを中心にスタッフに任せて、少し違う角度からチームを見ることができました。そういった面で、チームの強さを再確認しましたし、絆の深さをより実感しました。このまま過信することなく、さらに成長していきたいと強く思った3試合でした」

Q:高橋コーチの成長を感じた部分もありますか?
「大輔は、いつも選手と向き合って、チームの勝利のために、選手の成長のために、選手と近い距離でともに戦い一緒に汗を流す、人望の厚いコーチです。選手だけではなく、スタッフもうまくまとめながら役割を全うしてくれると信頼していました。難しい立場だったと思いますが、素晴らしい成果を残してくれて、感謝しています」

Q:広島戦に向けて、取り組んできたことは?
「3つあります。1つは、タフな連戦が続いたので、しっかりと心身のリフレッシュを図ること。2つ目は、リフレッシュした後、シーズンのラスト3分の1をもう一度、全員で強度高く戦うために、集中したトレーニングを行いました。個々の成長にフォーカスして、取り組みました。3つ目は、広島の対策として、広島のストロング、ウィークを共有して、試合に向けて準備する。そういった3つの柱で、この期間を取り組んできました」

Q:広島は、8月の公式戦をここまで5連勝。手強い相手ですが、勝つために選手に求めたいことは?
「広島は、我々と同じくチームの調子もいいですし、試合を重ねるごとに成長しているチームだと感じます。難しい試合になると予想はしていますが、大事なことは、キャンプから積み上げてきたことをしっかり表現すること、勝利のために役割を全うすること、全員がハードワークする、助け合う、そういったことが重要になると思います。強敵、広島相手にも変わらず、90分間全員でやり続けること。そこが大事になると思います」

Q:広島に前回対戦で敗れた試合から、チームは負けていません。改めて、あの試合を振り返ると?
「アウェイで敗れた試合の前も、公式戦で連勝していた中、痛い敗戦でした。一度負けた相手にリベンジしたい思いは強く持っています。試合が空いたこの期間、もう一度、色んな準備がしっかりできました。素晴らしい状態で、自信を持って戦えると思っています」

Q:あの試合から、より成長できた手応えもありますか?
「そうですね。あの試合から、チームも私自身も色んなことを学びました。あの試合から今日まで、負けなしで成長できている実感もあります。その成長を確かめる意味でも、明日のビッグマッチは、内容と結果にこだわって、必ずリベンジしたいです」

Q:広島の現状と、試合のポイントについて
「我々とよく似ているチームだと思っています。全員が攻守の規律を全うして、走る、戦う。そこは徹底していますし、球際やセカンドボールの攻防も迫力があります。そのせめぎ合いも、明日はポイントになると思います。また、相手の特長として、個の強さを生かした守備からの速い攻撃があります。そこは一番、警戒しないといけません。今週は、そういった相手の守備の特長を踏まえて、どのように我々が安定して前進していけるか。そこは入念にやってきました。ビルドアップの前進のところ、いかにファイナルゾーンまで運べるか。そこがキーになってくると思います」

Q:昨年、ともに戦った松本泰志選手について
「泰志も、セレッソにいた頃は出場機会に恵まれない時期も長かったのですが、いつもトレーニングで力を抜くことなく、成長のために自分と向き合える選手でした。広島の中でポジションを取りつつある存在まで成長していることを嬉しく思います」

Q:清武弘嗣選手も練習に合流しているようだが、状態は?
「復帰に向けて、日々、取り組んでくれています。彼の存在の大きさは、復帰して改めて感じます。チームリーダー、キャプテンが帰ってきたことを強く実感しました。私自身、彼の復帰は非常に嬉しく思います。トレーニングにも徐々に完全合流しながら、コンディションを上げている状況です。リバウンドも見ながら、試合に入るタイミングを図っていきたいと思っています」

Q:マテイ ヨニッチ選手の状態について
「少しコンディション不良で調整していたのですが、今節に向けたメニューは全て精力的に取り組んでくれました。いまはコンディションに問題ありません」

Q:直近の公式戦から3週間近く空きました。調整の難しさもあったと思うが、明日の試合に向けて、ブランクを埋めるために必要なことは?
「おっしゃる通り、私も長くトップチームを見てきて、少し期間が空いたとき、ましてやタフなゲームが続き、刺激的な試合が続いた後は、少し選手たちもリフレッシュした後、集中力を欠いたり、雰囲気が緩くなるケースも過去にはありました。ただ、今年のチームに関しては、リフレッシュした3日間のオフの後から、さらに自分たちから集中力高く、強度高く、バチバチバチバチとやり合っている姿を見て、私は感動しました。『このチームはもっと良くなる、もっと成長する』と確信しました。それくらい、充実した時間を過ごせました。ワンランク、ツーランク、個の成長も見られますし、それに伴って、チームの成長も明日の試合で見ていただけると思いますので、楽しみにしていただきたいと思います」

Q:アカデミーでは、U-18、U-15、ガールズがタイトルを獲得しました。トップチームの監督としても刺激を受けますか?
「もちろんです。素晴らしい、ハッピーなニュースでした。次はトップチームの我々だ、ということを強く思いました。何よりアカデミー時代から一緒に戦ってきた仲間、普段から選手の成長のために愛情を注いで向き合ってきたコーチ陣の努力の成果が結果として表れたことを、私も嬉しく思います」

Q:監督就任から1年が経つが、改めて、ここから3つのタイトルへ向けて、思いを聞かせて下さい。
「私自身、1年前のことは今も鮮明に覚えています。この1年、監督としてだけではなく、人間としても、社会人としても、学びの多い、学びの連続の1年でした。その中で、選手、スタッフが日々100%で取り組んでくれました。この1年、勝つこともあれば負けることもあり、勝った試合は全てが大切な宝物ですが、何よりも、日々、試合に出ている選手だけではなく、出ていない選手も、チームの勝利のために、素晴らしい雰囲気で取り組んでくれていることに改めて感謝したいです。それが私の一番の喜びであり、モチベーションです。先ほども申し上げた通り、この期間も素晴らしいトレーニングをしてくれました。改めて、彼らにタイトルの素晴らしさを感じて欲しいと強く思いました。ここからラスト3分の1、より重く深い試合が続きます。全員で三冠を目指して、高い目標に向かって、一つ一つ戦っていきたいと思います」

■鈴木徳真

Q:直近の公式戦から期間が空いたが、この間、チームとして、個人として取り組んだことは?
「まずはしっかり回復することに取り組み、そこからコンディションを作り、今週は広島相手にどういう戦い方をするかということに取り組んできました。気持ちをしっかり前向きにして、ここから連戦を戦うために、心も体も準備する、いい時間になりました」

Q:広島もかなり状態が良いが、セレッソとしてはどのような戦いを見せたい?
「僕らとしては久しぶりの試合になるので、まずは試合勘を全員で揃えたい。それを踏まえた上で、広島さんは強度の高いチームであり、前線の個も強く、セットプレーからの得点力もあります。展開的に相手の良さを出させないようにしたい。そのためには、僕らがボールを持つ時間を長くしたり、相手がイヤがることをしたり、相手の背後のスペースを狙いながら、試合を進めていくことが重要かなと思います」

Q:「試合勘」という言葉もありましたが、試合間隔が空いた中で、ブランクを埋めるために必要なことは?
「まずコミュニケーションを取ること。ジェスチャーでも声でも、意思疎通を図ることが、全員をつなげる方法だと思っています。あとは、全員フレッシュだと思うので、しっかり体を動かして、味方を助け合いながら、各々のプレーを遂行していくことが大事だと思います」

Q:様々な面でチームに貢献しているが、直近のリーグ戦ではゴールも決めた。ゴールでチームに貢献できたことをどう感じていますか?
「チームの中の1点という考え方です。苦しい連戦の中、点を取ることで勢いをもたらすことができたと思います。自分のキャリアとしても、あの試合はJ通算100試合目だったので、そこでJ1初ゴールを取れて、一つの思い出になりました。色んな面で、前に進むためのゴールになったと思います」

Q:J1リーグ第18節の清水戦からコンスタントに試合に出て、そこからリーグ戦でも7戦負けなしで現在は3連勝中です。積み上げてきた手応えはどう感じていますか?
「勝つことの難しさは選手全員が分かっていますが、試合の流れを感じることは、経験として、試合に出ていないと分かりません。そこが自分の中では伸びていると感じています」

Q:今節、広島に勝利すれば、より上位に近づくが?
「重要な一戦です。上位対決ですし、自分たちが上位に食らい付いていくためには勝点3が欲しい。ただ、焦らず、自分たちのサッカーをしっかりプレーして、相手の隙を突いていきたいです」

Q:今の広島で対戦が楽しみな選手や、注目している選手はいますか?
「中盤の肝になっている野津田選手は注目しています。あそこから攻撃は始まりますし、プレースキッカーとしても、いいキックを持っています。同じポジションとしても、絶対に負けたくないです」

Q:好調同士の上位対決。選手としては、楽しみな気持ちもありますか?
「そうですね。上位争いの重要な一戦ということで、ワクワクしますし、楽しみな気持ちでいっぱいです」

≪サンフレッチェ広島戦特設サイト≫


2022明治安田生命J1リーグ 第27節 サンフレッチェ広島 0 - 3 2022明治安田生命J1リーグ 第27節