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【7/6 鹿島戦】Match Preview

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≪前節に続く上位との対決。前期の借りを返し、“トップ3”からの連勝を目指す≫

公式戦5連戦の2試合目、セレッソ大阪は、敵地に乗り込み、鹿島アントラーズとの明治安田生命J1リーグ第20節に挑む。前節の川崎フロンターレ戦に続き、今節も上位対決。目標の3位以内へ向け、その差を縮めたい一戦となる。

ホームに川崎を迎えた前節。セレッソは、前半は守勢に回り、先制される苦しい展開となった。ただし、後半に形成を逆転。前への圧力を強め、相手の背後を突き、セットプレーの回数を増やしていくと、59分、鈴木徳真のFKに舩木翔が頭で合わせて同点に。その後は両チームにチャンスが訪れる一進一退の攻防が展開された中、迎えた後半アディショナルタイムにドラマは待っていた。90+2分、再び鈴木のFKに対し、ニアで合わせたジェアン パトリッキのヘディングが決まり、セレッソが土壇場で試合をひっくり返すことに成功した。試合後のベンチでは、自然とスタッフと選手の輪ができ、スタジアムも大きな拍手に包まれた。主力にケガ人が相次ぐ“緊急事態”に対し、舩木、鈴木と出場機会を得た選手たちが躍動。層の厚さを見せたことで、チームの一体感は、さらに強固なモノになった。

このまま突き進んでいきたい今節。相手は2位の鹿島。今季はすでに公式戦で3度対戦し、ルヴァンカップでは1勝1敗、リーグ戦ではホームで、0-3で敗れている。前半戦の中で唯一、複数の点差を付けられて敗れた相手だが、ボール支配率、シュート数とも上回るなど、内容としては悲観するモノではなかった。ただし、前半の早い時間帯に2失点、後半アディショナルタイムにも追加点を奪われるなど、鹿島に試合巧者ぶりを発揮されただけに、「前期の中で一番、悔しい敗戦」と小菊昭雄監督も振り返る。今節はその借りを返したい試合でもある。今季からレネ ヴァイラー新監督の下、縦への速さ、ゴールへ向かう力強さを前面に押し出している鹿島。その中でポイントとなっているのが、鈴木優磨。彼に仕事をさせないことが、勝つためには必要になる。ここまで10得点の上田綺世が移籍。得点源を失った形にはなったが、外国籍選手は健在であり、縦に速いダイレクト志向は変わっていない。セレッソとしては、前線へ向けたロングボールに対するCBの対応と、こぼれ球に対するボランチの反応は欠かせない。競った展開をモノにするには、隙を作らず、隙を突くこと。強かにプレーし、勝利を掴み取りたい。

今節は、「Jリーグ公式試合における声出し応援の段階的導入」の運営検証試合。セレッソサポーターにとって声援を送れる試合は、約2年半ぶりだ。平日のナイトゲーム、さらには遠方のアウェイという難しい環境ではあるが、サポーターにとっては特別な一戦でもある。「ホームだけではなく、アウェイでも力強く拍手などで我々に力を与えていただき、感謝しています。明日は、アウェイの地ですが、さらにサポーターの声が加わるということで、選手たちのモチベーションもアップすると思います」と小菊監督も期待を寄せる。暑さも厳しい中3日のアウェイ。チームとサポーターが一体となり、上位相手に連勝を果たしたい。

≪試合前日コメント≫

■小菊昭雄監督

Q:鹿島は、前半戦の戦いでは、唯一、複数の点差を付けられて敗れた相手。かなり悔しい試合だったと認識しているが、今節、鹿島に勝つために必要なことは?
「前回の対戦を振り返ると、ボール保持率、シュート数で上回り、CKも相手がゼロに対し、我々は8本と圧倒しました。データ的には、試合内容を含めて勝ち切りたいゲームだったのですが、結果は0-3での負け。おっしゃる通り、前期の中で、一番、悔しい敗戦でした。その中でも、なぜ敗れたのか。原因をしっかり究明しないといけなかったので、しっかりと分析しました。明日は、相手のストロングポイントを出させないように、そして、前回、我々は無得点に終わったのですが、しっかりと得点を取って、勝って帰れるように、しっかりと準備しました」

Q:鹿島は上田綺世選手が移籍。2トップを組んでいた鈴木優磨選手の役割も含め、多少の変化もあると思うが、現在の鹿島をどのように見ていますか?
「強烈な2トップの内、上田選手が移籍して、少し役割が変わる選手もいるとは思うのですが、チームが目指すスタイル、志向は変わっていません。監督が代わって、縦に速く、鋭く攻撃してくるサッカーに対し、我々がどのようなゲームプランで臨むのか、それを90分、維持できるかが大事なポイントになると思います」

Q:前節は鈴木徳真選手のセットプレー��ら2得点。改めて、彼のキック精度について
「キャンプのときから、献身的な守備、豊富な運動量でチームを支えるなど、たくさんの個性がある中で、キックの精度も彼のストロングポイントだと思っていました。ルヴァンカップでも、彼のリスタートから得点を奪って勝てた試合もありました。メンバー外になっても常にいい準備をして、自分と向き合ってきた成果が、前節の2アシストを含む素晴らしいパフォーマンスにつながっていると思っています」

Q:前節は左サイドバックで先発した舩木翔選手について。得点だけではなく、ロングパスなど良さも出していたが?
「ユースの時から、私も彼の才能に惚れた一人です。(足りないモノは)経験と自信、そこだけでした。その中で、レンタル移籍も含めて人間的にも成長し、経験や自信を付けながら、一戦一戦、素晴らしい成長を遂げてくれています。さらにその成長を続けていって欲しいと思います」

Q:前節の川崎フロンターレ、今節の鹿島、次節の横浜F・マリノスと、現在の“トップ3”との3連戦について。準備に難しさもあると思うが、逆に燃える部分もあるのか、監督としてはどう捉えていますか?
「おっしゃる通り、上位陣との対戦は、選手も私も熱く燃える部分はあります。もちろん、どの試合も大事なのですが、自分たちより上の相手と対戦して、勝つことで、我々の可能性は広がっていきます。そういうチャンスと捉えて、この3連戦を私はポジティブに考えています。チーム状態がいい時に上位陣と対戦できることを嬉しく思います。一戦一戦、勝つことだけに集中して、まずは明日の鹿島戦に向かいます。横浜FMや、その後のことは、終わってから考えたいと思います」

Q:今節は、「Jリーグ公式試合における声出し応援の段階的導入」の運営検証試合ということで、サポーターの声出しが可能になります。セレッソサポーターにとっては、20年の開幕戦以来となるが、改めて、サポーターへメッセージをお願います。
「いつもホームのヨドコウ桜スタジアムだけではなく、アウェイでも力強く拍手などで我々に力を与えていただき、感謝しています。明日は、アウェイの地ですが、さらにサポーターの声が加わるということで、選手たちのモチベーションもアップすると思います。いつも感謝していますし、引き続き、よろしくお願いしますということをお伝えしたいです」

■鈴木徳真

Q:中3日で迎える今節に向けた準備について
「まずしっかり体を回復させることをメインに準備してきました。今日、戦術的な練習もできたので、そこも整理しながら準備できました」

Q:ルヴァンカップを含め、鹿島とは今季すでに3度対戦しているが、鹿島に勝つために必要になることは?
「鹿島さんは、セットプレーが強いイメージがあるので、まずそこはポイントとして抑えたい。あと、やらないといけないことは、僕たちもしっかりボールを握る時間を増やし、シュート数を増やしていくこと。大量点が入るような試合にはならないと思うので、1点をどっちが取るか、どっちが失点をしないで試合を終えるか。そこが試合のポイントになると思います」

Q:実際に肌を合わせたことで、より理解した相手の強みなどは?
「リーグ戦では、鈴木優磨さんが2点に絡む活躍をしていましたが、ポイントになっていたと思います。他の選手も能力が高い選手が多い。先ほども言いましたが、セットプレーには注意したいですし、サイドからのクロス、もしくは個人技でゴールに向かってくるところ。そこはポイントとして抑えないといけないと思います」

Q:鈴木優磨選手に対しては、彼にボールを入れさせないこと、または彼にボールが入ったところでCBと挟むなど、自由にプレーさせないことが大事?
「試合の流れにもよりますが、まずはCBがしっかり抑えないといけない部分もあると思います。こぼれたセカンドボールは、しっかり拾っていきたいと思います」

Q:奥埜選手とのコンビで心掛けていることはありますか?
「奥埜さんは、凄く動けて、テクニカルな選手です。奥埜さんに対しては自由にやってもらいたいですし、僕も自由にやりたいと思っているので、お互いが、場面、場面で空けてはいけないポジションをしっかり埋めることができれば、機能する中盤になると思います」

Q:前節、VAR判定の結果、ノーハンドのジャッジが下された後のCKについて、少し時間をかけて、「落ち着いてやろう」という仕草も行っていたように見えたが、時間が止まっていた、あの時に考えていたことについて
「一度、プレーが切れて、尚且つ、PKでもおかしくないプレーで、PKがないとい��ジャッジになりました。僕らにとって、マイナスに傾いたシーンだったので、あのままやると、流れを持っていかれやすいと思った。なので、逆にあのシーンで集中することで、自分たちのリズム、ペースに持ち込もうと思った。ああいう時こそ、点が生まれたり、その後にセットプレーから点が入ると思っていました。だからこそ、わざと自分たちのリズムになるように(雰囲気を)作ったし、そういうジェスチャーもしました」

Q:意識的に、少しプレーを遅らせたと。
「そうですね。あのまますぐ蹴って、パッとやったらフロンターレのペースになっていたと思うので、そういうことを心掛けました」

Q:流れを読む力を意識するようになった時期、原点みたいなモノはありますか?
「勝ちたいからやっているだけなので、いつから、ということはあまり分からないですね。勝つためにやっている、ということです」

Q:2試合で3アシストとキックの精度が素晴らしいが、現在のキックの感触について
「いつも通りです。練習から、同じ集中力でやっています。特別なことはしていないですし、練習から集中して、しっかり蹴るようにしています」

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