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【7/2 川崎戦】Match Review

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■試合データ(選手・監督コメント/スタッツ) https://www.cerezo.jp/matches/2022-07-02/
今節からスタートした公式戦5連戦。その初戦、川崎フロンターレをホームに迎えた明治安田生命J1リーグ戦第19節。セレッソ大阪は、前節からスタメンを2人変更。左SBには、前節、J1初ゴールを決めた舩木翔、2トップの一角には、第13節・名古屋グランパス戦以来の先発となる山田寛人が入った。
立ち上がり、セレッソは前から勢いよくプレスをかける。「下がるな」というベンチからの声もかかる中、できるだけ高い位置で奪って素早く攻撃に転じる姿勢を見せた。ただし、4分に決定機を作られると、その後は徐々にラインも後退。短いパスを多用し、テンポよくボールをつないでくる川崎に対し、守勢に回る展開を余儀なくされた。それでも、「守備のスイッチがうまく入らず押し込まれる時間はありましたが、焦れずにゴール前で守ることはできていました」と奥埜博亮も振り返ったように、ボールは支配されながらも何とか失点は防ぐ。22分、28分にはGKキム ジンヒョンの好セーブもあった。ただし、36分、CKから日本代表CBの谷口彰悟に決められ、川崎に先制を許した。
セレッソとしては、ボールを支配された状態で失点も喫する苦しい展開になったが、「そこでチームがバラバラにならず、そこから少しずつ盛り返して」(小菊昭雄監督)前半を終えた。終了間際には立て続けにCKを獲得した中で得点に結びつけることはできなかったが、ここで得た反省が後半に生きてくる。後半も立ち上がりは川崎の攻勢を受けたが、ここをしのぐと、セレッソも敵陣に入る回数を増やす。FWとサイドMFがスペースを狙い、そこへシンプルにボールを入れていくことで相手を押し下げると、後半は運動量が落ち始めた川崎にファウルが目立ち始め、セレッソがFKを獲得する回数も増えていく。すると、59分、鈴木徳真のFKに舩木がヘディングで合わせて同点に。「ハーフタイムに『入り過ぎ』という指示がありました。キッカーも、自分たちが入り過ぎたことで蹴りにくい部分もあったと思う。後半は、徳真くんのテンポというか、徳真くんを見ながら入ることを意識しました」と試合後に舩木は話したが、ハーフタイムを挟んで、キッカーと中で合わせる選手の呼吸を微調整。この修正が得点につながった。
前節の清水エスパルス戦と同様、スタジアムのボルテージも上がり、逆転の機運が高まると、75分には舩木のロングフィードを毎熊晟矢が収め、途中出場のアダム タガートがシュート。ここは惜しくもGKに防がれたが、ゴールの匂いは増していく。もっとも、79分、83分、89分と川崎にチャンスも作られたが、GKキム ジンヒョンの好セーブもあり、失点は阻止。すると、後半アディショナルタイムに劇的な逆転ゴールが生まれた。途中出場の中原輝がファウルを受けて獲得したFK。鈴木がニアに蹴ったボールに合わせたのは、途中出場のジェアン パトリッキ。頭で合わせてゴールにねじ込んだ。前節の舩木に続き、ジェアンパトリッキも嬉しいJ1初ゴール。「ホームのサポーターの皆さんの前でゴールできて、勝利できて、本当に嬉しく思います」と喜びを表現した。試合はこのまま2-1でセレッソが逆転勝利。4-1で勝利した第6節に続き、川崎からシーズン2勝を達成。負傷者が続出する厳しい状況で迎えた今節だったが、「日頃から全員が試合に向けていい準備をしている結果が、今日の勝利につながったと思います」と奥埜。「チームの総力戦で勝ち取った王者からの勝利」(小菊監督)により、勝点を30に伸ばし、5位に浮上した。

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