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【3/19 札幌戦】Match Preview

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≪リーグ戦の今季初勝利に続き、公式戦での今季ホーム初勝利を目指す重要な一戦≫

前節の清水エスパルス戦から中6日、セレッソ大阪はホームに北海道コンサドーレ札幌を迎え、明治安田生命J1リーグ第5節に挑む。

前節、セレッソは待望のリーグ戦今季初勝利を収めた。前半終了間際、今季リーグ戦初先発を飾った山中亮輔のクロスがオウンゴールを誘って先制すると、後半、一度は同点に追い付かれたが、再び山中のクロスから奥埜博亮が決めてリード。さらに途中出場の上門知樹が自身J1初ゴールとなる3点目を決めて、勝負も決めた。
前節の試合前、「リーグ戦においても、一つ結果が出れば、チームの成長スピードは加速し、現在の一体感がより強固になる」と話していたのは小菊昭雄監督だが、実際、今週の練習では「より強度が高く、集中力も高い中で、いいトレーニングができた」と指揮官も目を細める。そうした中、攻撃、守備ともに負傷者も続々と復帰しており、競争は一段と激しさを増している。今節に向けて、「どの選手がスタートで出て、どの選手が途中から出て試合を決める役割を担うのか。これから考えたい」と小菊監督も嬉しい悩みを抱えているが、明日はどの11人が先発のピッチに立つか、注目だ。

対戦相手の札幌は、名将・ペトロヴィッチ監督体制5年目であり、その戦術は高いレベルで浸透している。両ワイドが高い位置を取り、5トップ気味に攻めて、中央でのコンビネーションも生かしてくる攻撃。オールコートでマンツーマン気味に人を捕まえに来るアグレッシブな守備。攻守両面でハッキリした特長を持つだけに、セレッソとしては、そうした相手にどのように対応していくかがカギになる。守備で我慢する時間帯も当然出てくるだろう。しっかりと相手の攻撃を跳ね返した中から、いかに相手のプレスをはがし、空いているスペースを攻略していけるか。チーム全体で同じ絵を描いて戦うことが重要だ。また、個々のバトルの局面で、競り負けない、走り負けないことも、試合を制する上では求められる。

リーグ戦の今季初勝利を挙げた前節だが、試合終盤、清武弘嗣が負傷するアクシデントも発生。全治3~4週間とい��ことで、今節の欠場は確実となった中、「キヨの思いも背負って、これまでと変わらず、全員で1試合1試合、全力で戦っていくスタンスは続けていきたい」と小菊監督も話す。まさにチーム全員で清武の穴を埋め、キャプテンに勝利の報告を届けたい。ホームでの公式戦今季初勝利を飾り、さらなる勢いに乗っていきたい一戦だ。

≪試合前日コメント≫

■小菊昭雄監督

Q:前節、今季のリーグ戦初勝利を挙げて、今節、連勝すれば、今季への期待感もさらに膨らんでいくと思うが、今節へ向けての意気込みを
「リーグ戦での初勝利を全員で勝ち取れたことは大きなことでした。前節の勝利で中位まで一気に順位を上げて、今節に勝てば、さらに上位争いに駆け上がることができます。そういう意味でも大切な試合です。これまで公式戦6試合を終えて、3勝2分1敗。100点ではないですが、チーム全員で、いいスタートが切れたと思います。日々の練習を、高い強度で、集中した活気ある雰囲気で過ごせています。それは間違いなく選手個々、チームの成長につながっていくと確信しております。そういった確信がさらに強固なモノになるように、明日は全員で勝利に向かっていきたいと思います」

Q:前節の試合前、「リーグ戦においても、一つ結果が出れば、チームの成長スピードは加速し、現在の一体感がより強固になる」と話していたが、実際、今週の練習の雰囲気はいかがでしたか?
「やはり、一勝することの大きさを改めて強く感じました。今週のトレーニングは、いつもに増して、強度が高く、集中力も高い中で、いいトレーニングができました。これをさらに加速させるためにも、ホームでの勝利を全員で掴み取りたいと思います」

Q:北海道コンサドーレ札幌について
「札幌は、ミシャさんが継続して積み上げてきたサッカーで、攻守に独特なサッカーをされますので、相手のストロング、ウィークをしっかり理解した上で、対応することが大事です。相手の守備は、マンツーマン気味で、人、人に強く来ますので、そういった強度の高いディフェンスに対して、我々はどう立ち位置を取って、前進させていくか、どのようにゴールへのシナリオを描いていくか。そういったところがポイントになると思います」

Q:明日の試合で大事になること、今節に向けて準��をしてきたことは?
「札幌との試合では、一人一人のバトルが非常に多くなると思いますので、そこでの戦いに勝てば、一気に相手をはがすことができます。ゴールへ結びつく可能性も広がると思っています。そういった中で、攻守に戦術的なところも当然必要になりますが、まずは個々のバトルで負けない、球際で負けない、走り負けない、セカンドボールの攻防で負けない、そういったところが重要になると思いますので、そういう準備をしてきました」

Q:前節、今季初先発を飾った山田寛人選手について
「キャンプから少しケガなどもあり、なかなかコンディションが上がらなかったのですが、今は100%に近い状態まで来ました。前節はオウンゴールという形にはなりましたが、ゴールへの嗅覚、クロスへの入り方、ボールを収めるところ、スペースへランニングする怖さ、迫力はよく出ていたと思います。1試合プレーしたことで、メンタル的にもいい状態になっています。明日は初ゴールという結果を出してくれると思っています」

Q:清武弘嗣選手の離脱による影響と、その中でどうチームをマネジメントされた?
「チームの中心であるキヨがケガをしたことは我々にとっても残念であり、痛い出来事でした。その中で、経験ある選手たちが先頭に立って、素晴らしい雰囲気で今週も準備してくれました。キヨの思いも背負って、これまでと変わらず、全員で1試合1試合、全力で戦っていくスタンスは続けていきたいと思っています」

Q:清武選手が不在の中、攻撃陣で期待する選手は?
「前線にもギラギラしている選手たちが非常に多く、どの選手がスタートで出て、どの選手が途中から出て試合を決める役割を担うのか。これから考えたいと思います。間違いなく言えることは、FW陣も全員が非常にギラギラして、コンディションもモチベーションも素晴らしい状態にあるということ。明日、出た選手が結果を出してくれると思っています」

Q:セレッソだけではありませんが、今季は各チームで負傷者も増えていると思います。連戦が多いことも影響していると思うが、チームとして、ケガの予防についてはどのように考えていますか?
「負傷者に関しては、ケガした本人も、私たちにとっても辛いことです。ケガを予防するために、色んなデータを駆使しながら、コーチ陣やメディカルスタッ���とコミュニケーションを図っています。その中で、選手はギリギリの中で戦い、走り続けてくれていますので、リスクマネジメントをより密にしながら、ブレーキをかけるところも必要になると、改めて自分自身も強く思いました。これからまた、シーズンの中では連戦もありますので、コンディション、モチベーション、トータル的に考えながら、起用していきたいと思います」

Q:乾貴士選手の状態について。復帰も近いと思われるが?
「今節に向けて準備してくれて、全体練習には合流できました。ただ、まだ合流して間もないという状況も含め、今日の練習でのリバウンドはどうなのか、そのあたりも踏まえて、最終的には明日、ジャッジしたいと思います」

Q:CB陣も負傷者が復帰し、マテイ ヨニッチ選手が合流。層の厚みは増していると思われるが?
「各ポジション、高いレベルで競争していますが、その中でCBは、経験のある選手、成長著しい選手、色んな選手がいます。コンディションを見ながら、対戦相手をスカウティングした中で、私自身が調子のいい選手を選んでいきたいと思います。選手たちには、『常にいい準備をし続けて欲しい』という話はしています」

Q;チームへ合流した両外国籍選手について
「キャンプから毎日を素晴らしい雰囲気でやれていましたが、ヨニッチとジェアンが合流したことで、ワンランク、ツーランク、競争力が上がったと思います。ピリピリした中でも、より活気のある状態になっています。その中で、彼ら2人は、今節については試合に出られるコンディションではないと思っています。本人たちは高い意欲を持ってやってくれていますし、コンディションは70、80%近くまでは上がっていますが、ケガの予防も含めて、メディカルスタッフともコミュニケーションを取りながら準備を進めている状況です」

Q:今季のJ1は例年以上に混戦になりそうだが、全体の様子をどう感じていますか?
「毎年感じていたことですが、おっしゃる通り、今年はさらに混戦模様が伝わってきます。どの試合も難しいゲームになると思います。1試合1試合をしっかり準備して、その試合で結果を出せるように、全力で戦います。一つ一つ積み重ねていきたいと思っています」

■中原輝

Q:第2節からリーグ戦でも3試合連続、先発で出ています。早いタイミングでリーグ戦でも先発を掴み取ったことについて
「チャンスをもらっていますが、リーグ戦ではまだ納得するプレーが出せていません。攻撃の選手なので、ゴールやアシストを常に求めている中で、数字の部分で結果を残せていません。チャンスはもらえていますが、自分の中では危機感がありますし、もっと成長していけるようにやっていきたいと思います」

Q:リーグ戦3試合を振り返って、どのあたりをもっと出していきたいと考えていますか?
「僕自身、シュートに持っていく場面もそんなに多く作れていないので、その回数をもっと増やしていくこと。また、周りとのコンビネーションも、もっと良くしていける自信はあります。個人としても、チームとしても、もっと良くしていける思いはあるので、まだまだ自分の中では物足りなさを感じています」

Q:攻守両面で、どのような意識で試合に臨んでいますか?
「守備の部分では、チームで求められていることをやりつつ、強度の部分もさらに上げていければと思います。攻撃の部分では、自分の特長をチームに還元しながら、自分自身、数字も残していけるようにやっていきたいと思います」

Q:前節の勝利は、チームはもちろん、自身にとっても大きかったのでは?
「そうですね。それはもちろん、あります。リーグ戦では勝点3がなかなか取れていなかったので、そこは非常に大きかったと思います」

Q:今節は、対札幌という部分で、サイドがポイントになると思うが?
「相手はどちらかと言うと攻撃的なサッカーをしてくるので、前線から守備をすることはもちろんですが、相手陣地でどれだけサッカーができるかということも大事になると思います」

Q:J3からJ2、J1とステップアップされたが、J3でのプレーは、どのように今につながっていますか?
「やっぱり、試合が一番成長できる場だと思います。スタートはJ3でしたが、1年目から試合に出させてもらって、その中で成長できた部分が多くあります。また、指導者にも恵まれたと思うので、そういう方たちのおかげでもあると思います」

Q:昨季、モンテディオ山形でピーター クラモフスキー監督から学んだことは?
「ピーターは、勝ちに対して、より執着していました。熱量が凄く、自分たちのモチベーションを上げてくれる監督でした」

Q:J2で見せていたプレーをJ1でも発揮していると思うが、自身では、J1でのプレーはいかがですか?
「一人一人の技術では、J2とJ1では、比べモノにならないくらい、うまい選手がチームにも相手にもいます。その中で、僕自身は周りとうまくコンビネーションや距離感で打開していくタイプ。セレッソは周りにうまくていい選手ばかりいるので、やり易さを感じています」

Q:経歴上、坂元達裕選手と比較もされる機会も多いと思うが、そのあたりは自身ではどう捉えていますか?
「山形の時も、セレッソに来てからも、そういう質問や声はよく受けるのですが(苦笑)背格好やポジション、聞き足は一緒ですが、プレースタイルはそこまで同じとは思いませんし、彼には彼の武器があって、僕には僕の武器があると思います。周りから比較はされますが、気にしないようにしています」

Q:セレッソに来て新たに得られた気付きはありますか?
「キヨくんやタカシくんという、凄い選手たちとプレーすることで、学びはあります。自分の状態が悪くてもマイボールにしたり、ファウルを受けたり、細かいボールを止める位置など、同じ2列目の選手として見習うことは多いです。また、(松田)陸くんと右サイドで組んでいるのですが、『距離感をよくやっていこう』という話はよくしています」

Q:明日のホームゲームでは、どんなプレーを見せたいですか?
「自分としては、数字の部分にこだわっています。リーグ戦でもスタメンで出させてもらっている以上、ゴールやアシストの数字を残さないといけないと思っています」

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